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伝統と伝承、この意味の違いご存じでした?

  1. 社長ブログ
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鈴印には毎日新しいお客様がいらっしゃいます。
新しい出会いには必ず、新しい気付きが伴います。
仕事として1つの事にのめり込むと、どうしても徐々に客観性が薄れてきてしまいます。
だからこそお客様の直の声は、自分たちの方向性の気付きとなります。
今回お客様の声が「言葉」として、自分の進んでる道そして進むべき道をはっきり示してくれました。
2015年4月22日に公開したブログですが反響も大きいため、2018年6月5日にリライトしました。

 

伝統と伝承は全く異なる意味です

この2つの言葉は、似て非なるモノでした。
それを教えて下さったのはお客様でした。

いつものように、あれこれ雑談をしていました。
その中でとても嬉しかった言葉がありました。

お客様
私の県外の友人が「宇都宮って素敵なお店が多いのね」っていくつか名前を挙げてくれたんですね。
その中に御社が入ってたんですよ!
私もこちらで作っていたからなんか誇らしくてね〜。
なので今回実印を作りに来ちゃいました。
・・・・・
御社の取り組みは正に伝統ですね。
私も先日TVで見て初めて知ったんですけど、同じ技術をそのまま継承するのが『伝承』で、技術を継承しつつも新しい事に挑戦し続ける事が『伝統』なんですって。

本当恐縮してしまう言葉の数々と、最後の一言が気になって改めて調べてみました。
するとこんなサイトにたどり着きました。

その中にこんな一説が

また、伝承が古くからのものをそのまま後世に伝えていくことであるのに対し、伝統は同じ技術や材料を使いつつも新しいことに挑戦し革新していくものだと考えられている。

正に目から鱗でした。

 

伝統は同じ技術や材料を使いつつも新しいことに挑戦し革新していくもの

日本には数多くの伝統文化が存在しますが、こう考えると何となく長く続いている理由が分かりますね。
つまり現状に甘んじることなく挑戦し革新していくものだけが伝統として残る。
逆に考えると、残っているものは全て革新しているのかもしれません。

 

最後に

今回の言葉で私自身がもっとも大切だと思ったのは、この意識を持つことだと思いました。
ぼんやりと思っていることが、言葉として理解すると明確になります。
まさに言霊です。

そうすると先代が築き上げたから守らなくてはいけないモノのか?もはや時代に合わないからやめるのか、もしくは変えるのか?
そんな迷いが消えてきます。
技術や材料は同じでもいい。ただその中で新しいことに挑戦する。

長の仕事って、「言葉」を探して決めて発信することだと思っています。
また人間が進化した理由は言葉だと聞きます。
情報を共有できたから、外敵から身を守れるようになった。
言葉を利用して革新してきたんですね。
そう考えると人間そのものが、伝統なのかもしれません。

 

 

鈴印

〜印を通してお客様の価値を高めたい〜

鈴木延之
代表取締役:株式会社鈴印

1974年生まれ。
A型Rh(+)

1932年創業、有限会社鈴木印舗3代目にして、現プレミアム印章専門店SUZUIN代表取締役。専門店として、印章(はんこ)を中心としたブログを毎日発信。本業は印章を彫る一級印章彫刻技能士。
ブログを書き出したきっかけは、私の親父が店頭で全てのお客様に熱く語っていた印章の価値や役割そして物語を、そして情報が散見する中で印章の正しい知識を、少しでも多くのみなさまに知っていただきたいから・・・
だったのに、たまに内容がその本流から全く外れてしまうのが永遠の悩み♡

一級印章彫刻技能士
宇都宮印章業組合 組合長
栃木県印章業組合連合会 会長
公益社団法人全日本印章業協会 ブロック長

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