私は、お客様からお金を頂くのあれば、立場や経験は関係なく全員「プロ」だと考えます。
ただその「プロ」の中にも一流とそうでない方々がいる
そんなイメージでしょうか。
私が考える一流とそうでない方の違いは、「できる」か「できない」かです。
分かりやすく言いますと
一流は「できる方法を考える」
そうでない方は「できない方法を考える」
これには過去のこんな体験がベースになっております。
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私が小学生だった頃のある日の日曜日、家族でタンスを買いに家具屋さんに行きました。
親父やお袋の気に入った家具があり、その場で購入。
そして後日、自宅までそのお店の方に納品に来て頂いたんですが 、来るなり
「あ〜これ入んないわ!」
家具選びも結構時間が掛かりましたし、親父やお袋が気に入って買った家具ですから
なぜか急に私が責任感にかられ、何とか別の場所から入らないか色々探してたんです。
するとそれを見ていたその搬入の方は
「いや、いくら探してもこれは入んないですよ!長年この仕事やってるから分かるんですよ。
我々はプロなんですから!」
仕方ないので諦め、後日別の家具屋さんにお邪魔し、その事の顛末を一通りお話しました。
「建物に入らないと困るんですけど、入るタンスありますか?」って
するとそちらのお店の方は
「ご安心下さい。当社の家具は、今まで入らなかった事はございません!
どんなお宅にでも入る様に、小さく分解できる家具しか置いておりませんから。
せっかくお時間を掛けて選んだ家具が、もし入らなかったら残念ですもんね。
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小学生ながらに思ったもんでした。
「できない事」に自信を持ってるプロって!
そして一方で「できるように備えてる」プロがおります。
困った時に「大丈夫ですよ」って言ってもらえるプロのありがたさは、今でも忘れません。
つまり「できる方法を考える」のが一流であり
そしてなぜか「できない方法を考える」のが一流じゃない方なのかなと。
では超一流とはどんな方か?
読んで字の如く、一流を超えてる方
お客様の要望を確実に「できる」にする方が一流なら
お客様の要望を超える方こそ超一流。
私の友人の超一流のデザイナーは、こんな応対をしておりました。
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お客様から「隣のよそ様の駐車場に、家のお客様が車を停めてしまってご迷惑になるので『こちらは◯◯の駐車場ではございません』って看板を作ってもらいたい」とのご要望。
それに対して彼は「それであれば、『こちらが◯◯の駐車場です』って、停めていい場所の地図を一緒に掲載した方がより親切ですよね」
「確かに!」
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これこそがお客様のご要望を超えるって事じゃないですか!
徹底的にお客様のためを思って、思いつく限りの知恵を振り絞ってお客様のために最善を尽くす。
突き詰めると、お客様は何か困ってお店に行くんですね。
その困りごとを解消する事が、プロの仕事。
どんな状況にも対応できるよう、圧倒的な知識と経験を常に備え続ける。
それによりお客様の「困った」を解消する。
せっかくであればそんな超一流のお店で買い物をしたい。
そしてプロであればそんな超一流を目指したい。
「あの人に聞いてみれば?なんとかしてくれるから!」
つまりはそう言ってもらえる人こそが、超一流のプロなのです。