ここ最近、また新しい法人に設立が増えてきているようです。
また当ブログで度々アナウンスしております通り、黒水牛が輸入終了に伴い販売終了となります。
それは法人印も対象となってきます。
そのため現在新たな印材を検討しておりますが、かなり魅力的なものに出会うことができました。
法人印に中トビを追加しました
見てくださいこの美しい天然の飴色を。
ややベージュがかった牛角の一部に、トビ色が混じっているのがトビ材。
このトビ色の混じり具合でランクが決まりますが、法人印の天丸形状と模様の相性が最も良いのが中トビでした。
先立って店頭にてご紹介したところ早速ご購入される方が増えてきましたので、HPにも掲載させていただきました。
中トビとは
ツノ材は大きく分けて、「黒水牛」と「牛角(うしつの)」に分かれます。
黒水牛はツノも大きくこれまでも人気の材料でしたが、牛角はもともと「オランダ水牛」と呼ばれていた、より希少価値の高いものです。
真っ黒の黒水牛に対して1つ1つ色合いが異なる上、とても上品な色合いのため、指名買いされる方も多い印材です。
そして今回の中トビは、「牛角」の一種になります。
鈴印での牛角は「上白」「上トビ」「 中トビ」の3種になりますが、トビ部分がより多く入るため、一番見た目が華やかなのが中トビの特徴でもあります。
天然材は大きく「象牙」「ツノ」「木材」に分かれますが、確かにいずれも単色のものが多いです。
その中に並ぶと一際目を引くのは、この2色が綺麗に入り混じっているからでしょう。
そして中トビ法人印の魅力は、鞘と呼ばれるキャップにまで及んでいる点です。
もちろん鞘も同じ天然の牛角を使用しています。
この1つづつ色が異なる鞘もまた魅力的で、私自身もっと早く調べていればよかったと感じるほどです。
印章は1つ1つ異なることが前提となりますが、これなら見た目でも唯一無二を実現します。
きっかけはお客様の声でした
半年くらい前でしょうか?
角印だけ商品数が少ないと思い、急遽中トビを配置しました。
すると店頭に訪れるお客様の多くが見た目で「これがいい」とお選びいただき、自分たちの固定観念を崩していただいたからです。
鈴印では基本的に単色の印材が多いのは前述した通りです。
そこに明らかに雰囲気が異なるものが混じると逆に魅力が引き立つのかもしれません。
その経験から、また昨今特にツノ材に強く意識が向いている点も踏まえて、法人印のラインナップとして加えました。
今回も商品の新たな魅力を教えていただいたのはお客様でした。
最後に
まとめるとすれば
- ツノ材の強度を誇り
- 黒水牛よりも美しく
- かつ上白よりもお手頃な価格
となりますでしょうか。
「自分で良いと思ったものをお客様にご紹介する」
また1つ新たな魅力ある商品に出会いました。
他とは明らかに違う美しい印材。
その魅力が少しでも伝わりましたら嬉しいですね。