鍋奉行と呼ばれる方がいらっしゃいます。
ワタクシは、彼ら彼女らはとっても優しい方々だと思っています。
だって周りのみんなのために、少しでも美味しいお鍋を食べてもらおうと、ただただ善意の奉仕です。
火加減を調整し、具材の火の通りを確認し、満遍なく味が行き渡るように一時も目を離さず手間を惜しまず。
もうね、ワタクシからしますと・・・
全く意味不明♡
だってそもそも料理しないから、火加減なんかワカンねーし♡
火が通ってるかなんて、見ただけでワカンの?って感じ♡
味が染みてるかなんて、食べなきゃワカンないでしょ?
食べてもわかんねーだろ♡
ワタクシこう見えて神の舌を持つ男。
ちなみに牛肉と豚肉と鶏肉・・・
食べただけじゃワカリマセン♡
メニュー表必須♡
あっ、そうそう。
この間「この鶏肉美味いね!」って言ったら、「それ魚・・・」
革なら見ただけで分かるのに♡
鍋メニューの飲み会は鍋奉行必須♡
昨日はとある飲み会がありました。
おっさんばっかりには不似合いなおしゃれなお店で、次から次へと運ばれる極上のお料理。
そしてこの日のメインは、寒い季節にぴったりのお鍋。
しかしまさかの落とし穴が・・・
な・な・なんと・・・
コンロのつまみがワタクシの前♡
やばいね♡
早々に美味しそうな香りが漂う他のテーブル。
そんな中ワタクシ達のテーブルは、静寂に包まれる。
そんな静寂を切り裂くように、目の前の男が一言・・・
「鈴木さん、火〜つけて!」
まさかのつけ忘れ♡
悪いことは重なるモノです。
鍋といえば必ず現れるはずのあの男がいない。
必ず現れる男と言えば、そう・・・
鍋奉行♡
揃うは全員食べ奉行♡
鍋の様子を見ながらつついたりかき混ぜたりする他のテーブルに対して、ワタクシの目の前の鍋は・・・
沸騰してボコボコしてる♡
煮沸♡
「鈴木さん、火〜ちょっと弱くして!」
はいはい。
「消えてる!」
えっ、難しーなー。
悪いことは重なるモノです。
最後の締めはご飯。
早々にかき混ぜ始める隣のテーブルに対して、誰もお皿のご飯に手を出さないワタクシのテーブル。
もちろんお皿はワタクシの目の前♡
隣を覗けばとても美味しそうな感じ。
なんとなく食べたくなり、仕方なくワタクシがご飯のお皿に手を伸ばす。
イヤな予感♡
いやいやご飯入れるくらいね、幼稚園児だってできるわ!
まさかの失敗♡