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象牙 極上ハード縦目芯持60ミリ×18ミリ丸 実印が届きました

  1. 印材
  2. 991 view

先日、法人向けの縦目芯持ハード材をご紹介しました。

そして今回、個人用実印としても迫力のあるサイズも入荷したのでご紹介します。
こちらも商品も同様に、歴代マスターピースの中でも特に価値のある品です。

2020年7月14日に公開したブログですが、商品再入荷とともに2023年4月28日にリライトしました。

象牙 極上ハード縦目芯持という希少性

芯持ち材とは

良い印章をご検討される方なら一度は耳にしたことがあるかもしれません。
象牙の芯の部分も含めた印材のことです。
牙は、人間の歯のように中央に神経が通っているため、「芯」と呼ばれる穴が開いてます。
芯は、牙の根元ほど大きく、先端に向かうほど小さくなるのが特徴です。
また芯は穴であるため、その大きさによって印材として扱えるか否かが決まってしまいます。
どんなに上質な素材でも穴が大きく開いていては、捺印した際の欠けとなり、印章として成立しないためです。
つまり芯持ち材とは、それだけでも奇跡的な印材と言っても過言ではありません。

芯持ちの極上ハード材という驚くべき希少性

今回最もお伝えしたいのはこの部分です。
恥ずかしながら私も、以前はハード芯持の印材があるとは知りませんでした。
そのためブログ等では、芯持ちの取り扱いはないとまで書いていました。

まず大前提としてもちろん縦目芯持ちの印材があることは知っていましたが、それは全てソフト材だと理解していました。
鈴印では創業より基本的にハード材のみを使用しています。
これは貴重であることはもちろん、硬くて丈夫であるため、実印に求められる長期間のご使用に耐えうるからです。
一方ハード材の芯持ちは、全て大きな穴が開いていると認識していました。
以上2つの理由から、ないものと信じていました。

ところが「ありますよ」その一言でこれまでの概念が崩されました。
長年プロとしてこの業に関わっていただけに本当に驚きました。
正直「そんな素材があるの?」とまで思ってくらいでしたから。

前述した通り、ハード材のほとんどは穴が開いてしまっています。
ところがその中でも本当に稀に、芯が塞がっているものがあるそうです。
塞がっているから捺印した際にも影響がない。
写真のように持ち手側にははっきりと認識できる凹みがありますが、印面側になると平ら。
そのため捺印への影響は一切ありません。

参考ですが、これまでもハードの芯持は全体の0.001%程度しか取れなかったそうです。
しかも現在は輸入がストップしている関係から、今後も新たに入手することはできません。
また全国を探しても、状態の良いものは片手ほどしか見つからないとまで言われています。
その意味ではもしかすると民生よりも貴重かもしれません。

同じ芯持ちの縦目と横目の違い

上記写真は横目です。

これまで鈴印のサイトでは、横目と呼ばれる横向きに材料を抽出した芯持ちの品はご紹介してきました。
対して今回は縦、いわゆる正統派です。
共に驚くほど希少性は高いのですが、縦目を横目を比較しますと違いは以下。

【縦目】

  • 利点:牙に対して並行に取り出されるため非常に丈夫
  • 欠点:芯が大きい場合、捺印した際に写らない

【横目】

  • 利点:芯の影響が見た目に比例し、とにかく美しい
  • 欠点:牙に対して垂直に取り出されるため、縦目に比べて弱い

ざっくりとまとめるなら、基本に忠実な縦目に対して、美しさを重視した横目。
そして希少価値に関しては、縦目が横目を遥かに上回ります。

法人印としても対応可能です

こちらの印材は印面の直径が18㎜なので、法人印としても一般的なサイズです。
そのため法人印としてもご使用、ご登録いただけます。

法人印としてご注文の場合は「作成するお名前」のところに、法人名をご記入ください。

少々複雑で申し訳ありませんが、ご注文の重複を防ぐための対応とご理解いただけましたら幸いです。

最後に

この希少性はもしかすると現存する印材の中でも最も高いかもしれません。
特別な牙をご提供いただいた職人さんに感謝です。
これまでの概念を覆す、ハード材なのに芯が塞がっているという貴重な素材です。

貴重な捺印の場面で抜群の存在感があり、かつひっそりと人差し指の中に忍んでいる印。
もしかすると捺すときの想いが、人差し指から芯を通って、そのまま紙に写り込むかもしれません。

 

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【限定1本】

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マスターピース・デッドストックとは

マスターピースとは、鈴印の長年の歴史に裏付けられた至高の傑作たち。

印章素材のほとんどは天然材です。
工業製品と異なり天然材は品質が一定ではないため、それぞれに大きな個体差があります。
個体差を知る例として、こんな話もあります。
最高級の天然皮革は最初に王室、次にヨーロッパのスーパーブランドに卸されます。
そして残ったレザーが最後に一般市場に出回ります。
本当に良い天然素材は長年の歴史によって流通経路までも決まっており、それらを後発として入手することは非常に困難です。

私たち鈴印は創業より、特別に良い素材のみを集めて参りました。
結果として、優先的に優れた素材が集まるようになっています。
またそれらは全て、専用セラーによって厳重に保管されています。

マスターピース:傑作・名作

マスターピース
傑作・名作
Wikipediaより

マスターピースはこちらから>

 

 

デッドストックは、歴史ある店舗様において眠っている希少かつ状態の良い素材のみを厳選し、特別価格にてご提供する新しい試みです。
品質には徹底的にこだわり、信頼関係の元に譲り受けた最高級品のみをセレクトします。

印章店においての素材は、その店のこだわりです。
なぜならその店主が惚れ込んで手に入れた特別なアイテムだから。
ところが眠ってしまっている宝物のような素材もこの世にはたくさんあります。
そういった全国各地に眠っている宝物に再び光をあて、みなさまに届けることができないか?
良い品と、それを欲するお客様の橋渡しをするのが、デッドストックです。

デッドストックはこちらから>

 

鈴印

〜印を通してお客様の価値を高めたい〜

鈴木延之
代表取締役:株式会社鈴印

1974年生まれ。
A型Rh(+)

1932年創業、有限会社鈴木印舗3代目にして、現プレミアム印章専門店SUZUIN代表取締役。専門店として、印章(はんこ)を中心としたブログを毎日発信。本業は印章を彫る一級印章彫刻技能士。
ブログを書き出したきっかけは、私の親父が店頭で全てのお客様に熱く語っていた印章の価値や役割そして物語を、そして情報が散見する中で印章の正しい知識を、少しでも多くのみなさまに知っていただきたいから・・・
だったのに、たまに内容がその本流から全く外れてしまうのが永遠の悩み♡

一級印章彫刻技能士
宇都宮印章業組合 組合長
栃木県印章業組合連合会 会長
公益社団法人全日本印章業協会 ブロック長

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