実印と銀行印は登録印だから、ちゃんとしたモノを。
いつもそんなお話をしておりますが、認印はどうなんでしょうかね?
一般的には認印は登録するワケじゃないから三文判でもいい、なんて言われます。でも実は押す頻度は認印が一番多いんですね。
そしてお仕事で認印を多く押す職種の方もいらっしゃいます。その方々の認印は、お客様の人生を左右する可能性もあるため、とても大切にされます。
士業の方の認印はプライドの証
認印でお客様の人生を左右する職業?
つまり士業と呼ばれる方々ですね。
士業の方々は認印を大切にされる方が多いですね。
数多くの難関を突破された選りすぐりの方であることはもちろん、押す頻度も我々とは比較になりませんし、その捺印の重要度も計り知れませんからね。
税理士さんならお金を託しますし、弁護士さんなら下手したらその方の人生を託すようになります。
そしてその託された証として、署名と捺印をされます。
この方々のミスは取り返しがつかないコトが多いと思います。だからこそ1回1回の捺印は慎重に、そして決意とプライドを込めてしっかり捺印されるんです。
そんな秘めた想いがあるからこそ、認印を大切にされるんでしょうね。
公的機関の認印は登録する場合が多いんです
一般的に認印は登録する事はありません。あくまで契約上はただの印としての認識ですから。
しかし公的機関に勤められる方は違います。
例えば役所や銀行などは認印も登録制度になります。
公的な立場の方々ですから、やはり認印の意味が異なります。
責任の所在をはっきりさせないといけないから、誰の認印かの証明が必要なんですね。
ちなみに鈴印には、毎年3月末になると必ず決まったご職業のお客様が多くいらっしゃいます。
そのご職業とは、校長先生です。
みなさん共通されているのが、若干の高揚感と強い責任感を持たれた雰囲気を漂わせている所でしょうか。
「今度校長になりましたんで、こちらに校長印を作りに来ました。ずっとこちらで校長印を作るのが目標でしたから、今日はとても誇らしい気持ちなんですよ。」
校長先生の認印って、通信簿なんかに押されてるアレです。他の先生よりちょっと大きい印。
こちらもやはり学校に登録されるんだそうですね。
つまり最高責任者の登録印ですから、やはり高揚感と責任感は強く伴うんでしょうね。
そしてこれも毎年共通しているんですが「明後日必要なんです。」
学校の人事が発表になり、わずか数日で新しいポジションに変わりますからね。
だから毎年親父からも言われておりました。「年末の最終週は全て31日までのお渡しになるから、残り何日でも完成は30日まで。そんな時こそ自分たちで彫れるコトがお客さんの役に立つ。寝なきゃいいんだから(笑)しっかり対応できるように準備しておけ」
とはいえ、晴れの舞台に関われる瞬間ですからね、我々も非常に高揚する気分をご一緒できるのは気持ちよくもあるんですけどね。
まとめ
立場立場によって、認印の重みは変わってきます。
でも意味は変わりません。
認印を押すというコトは全て、ご自身の意思の証明です。
捺印とは、相手にご自身の意思を証明した印です。
つまり相手の所に残るご自身の意思証明です。
そんなコトを頭の片隅に置いて、最後の捺印をして下さいね。
ちょっとした部分ですけど、そのほんのちょっとした部分を知ってるか知らないかで、相手からのイメージは変わるんですから。
印鑑であなたの価値は高まるのですから。