思い返せば革好きのワタクシの原点、つまり最初に手にした革製品はお財布だったかな?
その当時は合皮もあまり普及してなかったですからね、多分本革だったんでしょう。
確か高校生の頃ラルフの二つ折を手に入れて、それはそれは長く大切に使ってましたよ。
ただですね、当時はデニムのヒップポケットに入れていたんで財布の角がボロボロ。
おまけにデニムのポケットも角が当たって穴が開く。
それに2つ折りだと厚みも増すじゃないですか?あと出すときに長財布より1アクション多いのが支払いの際のもたつきに繋がって、なんか嫌だったんですよ。
だから次からは絶対に長財布にしよう!と、その後はずっと長財布。
それからは財布を変えると金運が変わるなんて言葉につられて、アレコレ乗り換えておりました。
今でもよく覚えているのは憧れて貯金してやっとの事で手に入れたクロムハーツの財布。ただドル紙幣専用だから、そもそも円紙幣が入らない。
しかもそれまでのルールを破った2つ折り。しかもボタンでしっかり2箇所止まる。
だから出す時にボタン2つ開けて、広げて、折ったお札を取り出して・・・
なんてメンドクセーんだ!ってあんなに憧れて買ったのに「欲しい」って友達に、安く譲っちゃいましたね。
それに懲りて今度は完全オーダーメイドで、当時流行っていたバイカー風のアメリカンなゴツい長財布をコードヴァンで作ってもらうという荒技。
思いの丈を込めたらその分だけ厚みも増し、もはやちょっとしたバッグのような出で立ち♡
それが今度は子供っぽく感じて、結局ボッテガの限定のに乗り換え、でも使い方は変わらないからあっという間にボロボロ。
長財布にこだわっていた人間が小型財布を購入した理由
そんな折に奇跡的な出会いから、偶然目にしたお財布に一目惚れ。
こちらははthree2four松山氏の長財布。
もちろん今だに愛用しております。
ところがそんなある日、いつものようにインスタを見ていると・・・
なんじゃこりゃー!の衝撃。
ここから考えました。
同じ形状の革違いを買えるほどの余裕はない。
でも欲しい。
そもそも今のリザードの満足感も半端ない。
でも欲しい。
またこのパターンか♡
そうだ!
休みの日に使うのにちょうどいい小さい財布はどうだろうか?
見つける一筋の光♡
子供と一緒じゃさほどお金も使わない。
使うと言ってもコンビニでアッポーペイ。
だからせいぜい小銭と数千円とカード1枚あれば事足りる。
動き回るし大きい財布がちょっと邪魔。
それにプライベートなら派手な財布だって構わないじゃん?
全ては子供たちの笑顔のために!
と欲しいとなったら理由がわんさか溢れ出るワケですよ。
そんな子供たちの笑顔のために、松山さんにまたしてもコインケースpocketの藍染クロコを特注依頼。
「いいですよ!」
それからわざわざワタクシのお財布のために新たな藍染を施してくれ、ようやく手元に。
なんだこの発色は!
角度を変えてもその作り込みにはため息が出るばかり。
これ手縫いですよ!
要するに手作り。
なんなんでしょうね?この正確さは。
もちろん引き手の部分も同じ素材。
ファスナーもスムーズで開け閉めしたくてたまらない。
そしてこれまた驚きのサプライズが。
中は2層構造になっていて、片側にはマチ付きのコイン入れ。
反対側はお札とカード入れ。
そしてその仕切りのブライドルレザーも・・・同じく藍染。
革の素材の違いで同じ染めでも色が全く違う面白さ。
実際に使ってみると、これまでの長財布と比べてコンパクトで非常に使いやすい。
今は小さくてもパンツのポケットではなくバッグに入れますから、型崩れも心配なし。
むしろ気軽に持ち運べる軽快さが、長財布では感じられない新鮮さとなりました。
本当細部まで気持ちの行き届いた傑作を今回もありがとうございました。
最後に
インスタやサイトを見ていただくとわかると思うんですが、three2fourさんの作品は全てがどこにもない設計。
またエキゾチックな革が多いのに、いずれも上品。
そして全て手作り。
モノには作り手のアイデンティティが込められています。
どうやって人生を歩んだら、こういう感性が生まれるんだろう?
本当毎回驚かされます。
それにしてもこういう休日用アイテムが増えると、これまでにも増して休みが待ち遠しくなります。
重ね重ねありがとうございました。
これできっと子供たちの笑顔も、更に輝くと思います♡
長財布にこだわっていた人間が小型財布を購入した理由、それは間違いなく・・・
子供たちのためでした♡