今月は創業祭です。
更新が遅くなりましたが、本日は第2弾をご紹介させていただきます。
第二弾は象牙(上上)鞘付き、期間限定品です
第一弾も同じ象牙(上上)鞘付きでしたが、こちらは期間限定でお値打ち価格の商品です。
ではその違いをご説明してまいります。
第一弾の象牙(上上)鞘付きとの違い
【共鞘ではない】
第一弾でご紹介した商品は「共鞘」と呼ばれる、同一牙から作られた鞘という、なかなか入手困難なものです。
対してこちらは、同一牙ではございません。
現在通常の鞘付印は全て、鞘と印材は別素材です。
これは流通量の関係で、一般的な鞘なしとは別に、鞘だけを別に用意しておいて、ご注文の際に合わせる手法を取っています。
それが今回の鞘になります。
ただし鈴印製としてのこだわりは、印材が上上であれば、鞘も上上ランクをご用意しました。
正直私自身も、共鞘か違う牙から取っているかは、残念ながらほとんど分かりません。
つまりそのくらい違いがないとご理解いただいて問題ございません。
【形状】
第一弾は、左側の鈴印別注となっています。
対して第二弾は右側の、一般的な形状。
鈴印別注が切り込みがなく丸みを帯び、高さが高いのに対して、今回のものは上下に切り込みが入り寸胴気味で、かつやや低めに設定されています。
ちなみに鈴印別注は過去には関西方面で人気で、今回のものは関東で人気だったそう。
つまりこの辺では見慣れた形のため、今回の鞘の方が好みという方もいらっしゃいます。
【価格】
創業祭ということで、第二弾はお値打ち価格とさせていただきました。
第一弾と比べて2万円お安くさせていただきます。
ちなみにこのお値段は、鈴印スタンダードの上上鞘なしと同価格。
つまり11月限定で鞘をプレゼントということになります。
そのため高品質の鞘付きをお考えの方には、かなりお得な商品となっています。
鞘付きの特徴
印章に鞘(キャップ)が付いているメリットは想像以上です。
- 印面の枠の破損を防ぐ
- 高級感のアップ
- 火災から印面を守る
簡単に想像できるのが、落下の際の印面の保護です。
印章で一番弱いのは、一番肝心でもある印面の枠です。
そこをキャップで保護していますから、万が一落としてしまっても守ってくれます。
鞘はもちろん象牙です。
それもひとまわり大きな材料をその1本に合わせて削り出していきますから、ある意味贅沢品でもあります。
当然重量もその分重くなりますし、また見た目もかなりの高級感が感じ取れます。
象牙はカルシウム、つまり歯と同じ成分ですから燃えません。
昔、残念ながら火災によって耐火金庫まで燃えてしまった企業様が使われていたのが鞘付きの実印でした。その辺りを掘り起こしてみると、持ち手部分は黒ずんでいるものの、鞘を外すと印面は全く問題なく保護されていて、その後の契約等がスムーズに進んだのは今でも伝説となっているお話です。
鞘は、普段なくても不自由を感じるものではありませんが、万が一の際にはあたなの大切な印章を圧倒的に守ってくれます。
最後に
鞘付きって決して華美ではなく、なのに迫力を兼ね備えるので、私自身とても好きなんですよね。
またこれは実際に手にしてみないと分かりにくいんですけど、鞘を抜く際のシュポッって感触が象牙だけは独特です。
他素材と比べて密度が高いので、真空な感じになる。
そして滑りも良いので、わずかに戻ろうとする感触があるんです。
それらが総合して独特な快感に繋がります。
全ての象牙は温度や湿度で若干の膨張収縮を繰り返します。
また彫刻することで熱が加わりまた繰り返します。
それらを全て終え、熱を落ち着かせるために数日置き、最後に鞘を削って微調整し、ロウを塗り込んで完成です。
あなたのお手元に届く際に、最高の状態でお送りいたします。
プレミアムな印。
それこそ鞘付きと言っても、過言ではないです。
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