お待たせしました!
先日アナウンスしていましたブラッククイーンが再入荷しました。
ブラッククイーン誕生秘話
「置いておくだけで絵になる」をコンセプトにメーカーさんにご協力いただき、試作を作っては微調整を数ヶ月繰り返したアイテムです。
鈴印の商品はスタンダードな寸胴アイテムが多数のため、その中でも圧倒的に他と異なる形状が魅力。
上記の通りチェスの駒にはさまざまな種類が存在します。
その中でクイーンを選んだ理由をご紹介しておきます。
印材は削り出す形状で作られているため、基本的にシンメトリーであることが求められます。
そのため特殊な加工が必要な形状は、最初から省いていました。
もしかすると作れる可能性もあるかもしれませんが、おそらく価格が非現実的になると思われますので。
候補として残ったのは、クイーンとポーンでした。
形は格好いいポーンですが、決めてはネーミングでした。
黒水牛で作り以上は「ブラック」を商品名に入れたい。
ブラックポーン・・・
ブラッククイーン・・・
迷いはありませんでした。
ちなみに店頭などでよくご質問をいただくのが、使う方の性別です。
見た目のチェス型と漆黒のカラーとが相まって、男性向けのようにも見えます。
一方でクイーンの名は、当然女性をイメージさせます。
実際のところ、実は半々くらいとなっています。
つまり性別を問わない印材なんですね。
そのどちらかの性別に特化していないところも、現代的な価値観にもフィットしているようです。
ブラッククイーンは素材にもこだわっています
また鈴印で扱う以上、形状だけでなく、材質にもこだわりが詰まっています。
印面に対して中央部分がくびれている姿が美しいブラッククイーンですが、一歩間違えると大きな問題が発生してしまいます。
黒水牛のバッファローのツノですから、取る場所によっては曲がってしまいます。
それは細い場所ほど顕著に現れます。
それを防ぐため、またブラッククイーン自体を黒水牛の最高品質に保つため、小山良製の素材を使用しています。
小山良の水牛の特徴は以下になります。
・艶が美しく、磨けば磨くほど光り輝く
・寝かせた時間が長い
本物だけに許される美しい艶だけでなく、寝かせて時間が長いため、経年変化を限りなく防げます。
材料に芯が通っていて曲がりなどの変形がないのはもちろんのこと、芯があることで印面が凹んでしまう現象も、寝かせる時間が長いことで防げます。
長期間寝かせ、印面部分の芯を凹ませてから平らにし、彫刻することで、それ以上の変化をさせない工程を踏むことができます。
水牛のさらに詳しく知りたい方は以下のブログをご覧ください。
ブラッククイーンは手彫りですから、お好きな書体をお選びいただけます
特殊な形状の場合、色々と制限が出る場合があります。
ですがブラッククイーンは、このような形なのに、手書き文字を使い、手で彫っていきます。
手書き+手彫りの最大の強みは、どんなご要望にも対応できること。
フォントや彫刻機は便利ですが、汎用性が低いところは難点です。
逆に手作業であれば、どんなご要望にも柔軟にお応えすることができます。
個人的な感覚では、スタイリッシュなブラッククイーンと相性が良いと思っているのは、鈴印オリジナルSK印相体ですが、もちろん他の書体でも全く問題ありません。
実印らしく印相体や篆書体などをお選びいただく方も多数ですので、お好みでお選びください。
書体の選び方で迷ったら、以下のブログをご覧ください。
ではあなたの人生で最も大切な「チェックメイトの瞬間に・・・」