こんなことばっかり書こうととするとITの抵抗勢力なんて言われそうですけど、やっぱアナログは強いと思います。
最悪の備えはやっぱアナログ最強
久しぶりにPCトラブルでした。
参考にワタクシの環境を申し上げますと、使っているPCはiMacが中心になっています。
理由としては、ワタクシの場合なぜかWindowsだと意欲が上がらない。
特にOffice系は立ち上げただけで、なぜかネットサーフィンに逃げたくなります。
対してMacはどのアプリを立ち上げても、やる気が継続するんですよね。
ってことは多分相性が良いんだと思います。
ところがどうしてもWindowsを使わないといけない場合もあります。
- 回ってきたOfficeデータ
- ネットバンク
- 会計ソフト
Excelとかのフォーマットが回ってきて入力する場合、iWorkでもできるんですけど、やっぱそのままで上書きした方が早いですからね。
他にも経営の根幹に関わるお金の問題は、今でもIEなんですよね。
そのためparalleldesktopを使って、Macの中でWindowsを稼働させています。
法人のネットバンクってPCの制限がありますよね?
なのでワタクシの場合は、iMacの仮想Windowsに紐つけしているってことになります。
そんな中、トラブルはいつも週末に起こります。
なんか急に調子が悪くなってきたんです。
突然Evernoteが立ち上がらなくなったり、突然メーラーがダウンしたり、容量不足だからアプリを閉じろとか、急に超絶不機嫌。
ワタクシ良くないとは知りながらも、どうにもならないときは強制終了してしまいます。
ちなみにワタクシの強制終了は、電源ボタン。
でも後が大変なWindowsに対して、Macはそれでも何事もなかったかのように復旧しちゃうんですよね。
なのでこの日も同じように対応しました。
すると・・・
この画面の無限ループ。
Windowsを再起動しても、paralleldesktopを再起動しても、Macを再起動しても症状変わらず。
Windowsが立ち上がらない=ネットバンクが動かせない。
ネットバンクが動かせない=銀行に行かないといけない。
これってECサイトを運営していると致命的です。
入金確認等のたびに、通帳持って銀行に行かないとダメ。
時間のロスが半端ないっす。
ところが、これならまだマシかと思いましたよ。
だってATMで記帳や振込ができるから。
これが今話題になっている、紙の通帳じゃなくてネットの通帳だったら。
ATMに行ったらカード飲み込まれたら。
ATMに行ったら障害で処理できなかったら。
ただの引き落としならまあ何とかなりますけどね、この日が契約の振込期限だったらどうすんの?って感じです。
相手が巨大であれば容赦ないですからね。
こっちの都合なんて関係ない。
単純に超過でバサッと切られます。
ゾッとします。
今回ありがたいことに、早々にパソコンアールの菅ちゃんが対応に来てくれましたので事なきを得ましたが、彼がもし県外に出張だったら・・・
きっと大変だったと思います。
誰しも必ず困った時にすぐ駆けつけてくれる人がいるとは限りません。
そう考えると、やっぱ普段はデジタルの恩恵を享受しつつ、最悪の備えはアナログにしておく必要があるんですね。
それはネットバンクを使いつつも現金を用意しておくように。
なんだかんだで通帳+印鑑は最強ですから。
押印省略の成れの果て
ここまで書いてて、言わずにはいられないのがこの話題。
夏頃政権主導で押印廃止が叫ばれました。
確か本来の目的はテレワークが進まないために紙とハンコをなくそうって話だったような。
紙は今まで通り残っているようで、ハンコだけが「押印省略」って変わっただけのようです。
これ何の改革ですかね?
結局あれでしょ?
LINEとかの情報漏洩が怖いからって、結局紙。
ネットだと受け取れない人がいるから、結局紙。
印がなくなることで、結果誰でも同じものが簡単に複製できる公的文書が出来上がりました。
押印があることって誤解している人が多いようですけど、偽造した際の罪の度合いが変わるんですよね。
だから例えPC彫刻の印であっても、捺してあることで偽造されにくくする抑止力もあるんです。
ハンコなくしてテレワーク進んだんですかね?
逆に公式文書の価値が低下しただけのように見えますね。
印鑑廃止の代わりにゴム印? 愛知県庁内の一部事務で
一方でこんなニュースもありました。
リンク先が消える可能性もあるのでコピペします。
新型コロナウイルスの感染拡大防止やデジタル時代を見据え、行政手続きや内部文書の押印廃止が進む官公庁。そうした中、愛知県庁職員から「庁内の一部文書で押印廃止に伴い、ゴム印を使うようになりました。公費で買おうとしている部署もあり、お役所以外では理解不能だと思います」との声がユースク取材班に寄せられた。確かに本来の廃止の趣旨からすれば意味不明のような…。早速、庁内の文書管理を担当する法務文書課に聞いてみた。 (石井宏樹)
ゴム印が使われるようになったのは「余白起案」と呼ばれる内部文書だ。庁内外からの問い合わせに返答する際、上司の了解を得るため、問い合わせ内容の余白に返答案を記載したもの。昨年末までは作成者が押印する決まりだったが、元日施行の新しい文書規定で氏名のサインに変更。サインは自署だけでなく「ゴム印等でも可」とされた。
同課によると「重要度が低い場合に使う例外的な形式」だが、投稿者は「役所は何でも文書で残す文化で日常的に作成されている。自署になれば面倒と思う人が多い」と、ゴム印OKの理由を推察する。印鑑の継続使用については「同姓の間違いを防ぐため(サインのように)氏名両方が必要で、認められない」(同課)という。
投稿者によると、一部の部署では「ゴム印は仕事にしか使わない」として、文具予算からのゴム印作成費の捻出が検討されている。法務文書課は「予算からゴム印を作る動きは想定していなかった。しかし、現場が決めるなら止めることもできない」と困惑する。
そもそも押印廃止は菅義偉首相の看板政策、デジタル化推進の一環として政府が地方自治体にも強く求めてきた。愛知県の大村秀章知事も素早く廃止を表明。県民や事業者が押印を求められる六千百四十一種類の手続きのうち、国の法令が定めるものを除く四千七百六十種類を対象に今年から押印を廃止した。余白起案などの内部文書も「ハンコレス」が進み、全体の半数ほどだった電子決裁の比率が七割まで高まった。
名城大の昇秀樹教授(地方自治論)は「業務効率化のための押印廃止という手段が目的化し、公費でゴム印購入というおかしな結論になっている。効率化のために従来のやり方が良いのであれば、無理に変える必要はないのではないか」と話していた。
簡単にまとめると、押印廃止に伴ってゴム印を使うようになったんですって。
そもそも印を捺す意味って、手書きが大変だったから、手間を減らすためだったんですよ。
手書きが大変→印鑑を捺そう→印鑑を捺しちゃダメ→ゴム印を捺そう
ゴム印は傷みやすいから公式文書には使っちゃダメだったんじゃなかったんかい。
結局一番トラブルを避けたい役所の現場は、アナログが最強だと考えている証明になる話なんじゃないですかね。
愛知リコール署名 佐賀で作成
17Feb 2021 Asahi印鑑がなくて良いことになると、誰が書いたか分からない署名簿が完成するようです。
婚姻・離婚届 人生の節目「ハンコ必要」の声
なんか押印廃止の勢いに間違って乗っかっちゃって、婚姻届まで押印をなくそうなんて話もありました。
これもテレワークを阻害すると思っちゃったんでしょうね♡
正しい意見が採用され、残ることとなりました。
最後に
話がだいぶ逸れてしまいましたが、結局アナログ+印鑑は最強って流れになっているようです。
繰り返しますけど、普段のやりとりはデジタルの方が間違いなく便利ですよ。
だから私もできる限りその恩恵を享受しているつもりです。
ただし、一方で常にアナログでの逃げ道は確保しておく必要がありますね。
だってデジタルってシステムに依存しないといけないから。
他人が作ったシステムなんて、やっぱ完璧に信用することはできません。
やはり最後の決定の意思を表明するツールはアナログが最強です。
だって自分の手の内にあって、捺すか捺さないかの二択ですから。
非常にシンプルかつ、間違いのない意思の決定です。
そういえばそんなことを知ってか知らずか、仕事において親父はこんなことを言っていました。
「最悪、電力がなくても彫れるようにしておけ。
手で彫れれば、蝋燭の火があれば明日の納期に間に合うから。
仕事だけは誰にも依存しないで完成できるようにしておけ」