今日はブログに何を書こうか?
決まる時はすぐですが、乗ってこないと何も思い浮かばないのがブログネタ。
そんな時に助けていただけるのは、いつもお客様。
法人印のお引き取りにいらしたお客様が印影をご覧いただき、このようなお言葉をくださいました。
華やかですね
こういう時に実際の印影を掲載できないのは、ちと辛い・・・
印影をパッとご覧いただいた際のお言葉がタイトルの「華やかですね」
そしてこう続けてくださいました。
ごめんなさい。
私にはどこになんて書いてあるのか読めないんですけど、パッと見、お花が咲いたように見えました。
お花が咲いたような華やかな雰囲気がすごく素敵です。
こちらの社名は、漢字+アルファベットの小文字で、代表者は女性の方。
ご注文の際に名付けの由来と、事業への思いを熱く語っていただいたので、その瞬間にパッとイメージが湧いたんですね。
文字のバランスを考えて、印相体。
基本的に印相体って、文字をつなげて作ります。
なので半分から上がない文字が多いアルファベット小文字って、上手くまとまらない場合も多いんです。
ところがその社名のアルファベットはつながりがよく「これならいける」なんて、確信めいたものが降りてきました。
細かい話をすると、文字幅も思いっきり調整しました。
通常は1文字づつ等間隔でレイアウトしますが、社名の部分のみを思いっきり詰めて、あえてデザインの中に馴染ませるようにしました。
読めるか読めないか?ではなく、よく見ると文字が隠れているイメージで。
まあ実物がないと、ピンとこないですよね^^;
結構挑戦した文字だったんですけど、お喜びの言葉をいただけて本当よかった。
作り手としては文字の組み合わせに集中して考えていますので、逆にパッと見の印象は彫り続けるほどに、わからなくなっていきます。
対してお客様は細かい部分ではなく、第一印象が全てです。
そのお眼鏡にかなったことが、とても嬉しい出来事となりました。
最後に
私自信の本音を言えば、彫刻技術よりも印鑑のデザインを褒めていただけるのが一番嬉しいです。
なぜなら文字デザインに、過去の積み重ねと、今の感性の全てを詰め込んでいるからです。
一般的にパソコンの文字フォントが出回っているだけに、手書きならではの独自性が際立つのかも?
特に法人印って文字数が多いから、より華やかに見えるのかもしれませんね。
モノを介在して気持ちが通じる瞬間って最高に嬉しい。
作り手として、またより良いものを目指すモチベーションになりました。
そんな実際のお客様の言葉から、次へのイメージが固まっていくんですよね。
「華やか」
そんな印を作り続けていきたいですね。
ありがとうございました。