現在店頭にある象牙小物をピックアップしておりますが、その中で非常に価値のある貴重な逸品が登場しました。
伝統ある象牙印材と、熟練の職人技が交わる逸品、二宮金次郎60×18㎜丸実印をご紹介します。
限定1本の宝物
この実印は一見すると置物のようにも見えますが、実は細かく精密に彫刻された象牙の印章です。
印材の中で最も細かい細工がしやすい象牙ですから、職人の力量を最大限に発揮することができます。
まずは見てください。
この精密に彫刻された造形を。
実際に印章を彫る私ですら気の遠くなるような細かい造形で、美術品としても価値ある品。
本当見事です。
この印材を購入した経緯を母に聞くと、父が象牙メーカーを訪れた際に一目惚れして手に入れたそうです。
親父の品質を見極める力が相当なだけあって、こういった細工ものにしては驚くほど高品質な象牙を使用しています。
このような細工加工される多くの印材は、いわゆる端材を使っている場合が多く、高品質なものにはなかなか巡り会えません。
多分私が見つけたとしても即購入したでしょう。
職人の技術が光る
老眼が始まった私は最初気がつかなかったのですが、カメラでアップの写真を撮ると目が表現されていることがわかりました。
この写真でもうっすらと左目を見ることができますが、右目も同様に彫刻されています。
手に持ったサイズ感で見ると、細かさがなんとなくおわかりいただけるのではないでしょうか。
前述した通り品質も高く、素材は象牙のハード。
このような細工ものでハード材は珍しく、また品質も「上上」程度のかなり良いものです。
今回ブログを書くにあたり専門家の方々にも参考意見を伺いましたが、どなたからも「二宮金次郎が施された印材など聞いたがことない」との回答をいただきました。
中には「もしかすると民生よりも貴重かもしれませんよ。おそらく今後1本も入手できないはずですから」
この言葉が何よりもその希少性を物語っています。
商品の形状や質感は動画をご覧ください。
最後に
二宮金次郎にまつわるエピソードを少し紹介しましょう。
彼は幼いころから書物に親しみ、農作業をしながらも常に本を手放さないほど学問に励んだことで知られています。
木を背負いながらも読書を怠らないその姿は、「報徳思想」と呼ばれる勤勉と節約、そして人々への恩恵を説いた哲学の基となりました。
この印鑑が二宮金次郎のように、持ち主の日々に知恵と励ましをもたらし、どんな困難な時でも前向きに取り組む力を与えてくれることでしょう。
ぜひこの限定品を手に入れ、あなたの重要な瞬間に、彼の精神が息づく印鑑で、美しい印を残してください。
マスターピース・デッドストックとは
マスターピース
マスターピースとは、鈴印の長年の歴史に裏付けられた至高の傑作たち。
印章素材のほとんどは天然材です。
工業製品と異なり天然材は品質が一定ではないため、それぞれに大きな個体差があります。
個体差を知る例として、こんな話もあります。
最高級の天然皮革は最初に王室、次にヨーロッパのスーパーブランドに卸されます。
そして残ったレザーが最後に一般市場に出回ります。
本当に良い天然素材は長年の歴史によって流通経路までも決まっており、それらを後発として入手することは非常に困難です。
私たち鈴印は創業より、特別に良い素材のみを集めて参りました。
結果として、優先的に優れた素材が集まるようになっています。
またそれらは全て、専用セラーによって厳重に保管されています。
マスターピース:傑作・名作
マスターピース
傑作・名作
Wikipediaより
デッドストックとは
デッドストックは、歴史ある店舗様において眠っている希少かつ状態の良い素材のみを厳選し、特別価格にてご提供する新しい試みです。
品質には徹底的にこだわり、信頼関係の元に譲り受けた最高級品のみをセレクトします。
印章店においての素材は、その店のこだわりです。
なぜならその店主が惚れ込んで手に入れた特別なアイテムだから。
ところが眠ってしまっている宝物のような素材もこの世にはたくさんあります。
そういった全国各地に眠っている宝物に再び光をあて、みなさまに届けることができないか?
良い品と、それを欲するお客様の橋渡しをするのが、デッドストックです。