結婚式といえばウェルカムボード
鈴印ブログをご覧のみなさまは、すでにご結婚されていらっしゃる方のほうが多いと思いますが、そんな事は気にせず書きたいと思います!
いや実はですね、最近ご結婚なさる方から聞かれたんですよ、どうやってウェルカムボードを作ったのかって。おかげさまでその当時はあちこちからお褒めのお言葉を頂いたウェルカムボードでしたからね。
確かにウェルカムボードって悩みどころですよね。新郎新婦さんは結婚式に向けてそれはそれは様々な準備があると思うんですが、ウェルカムボードはとっても目立ちますし、入場門みたいに一番の入り口ですからね。だから手抜きすると「今日の式は手抜きか?」なんて思われちゃうかも♡特殊なモノを作る必要はないと思いますけど、せめて一生懸命想いはこめいたいですよね!じゃあ我々はどんなウェルカムボードをどんな想いで作ったのか?
お一人でもお役に立てればと思いまして、書いてみたいと思います。
ハンコと畳を使ったウェルカムボード
我々は共に自営業でした。そして両家共結構特殊な職業、ハンコ店とたたみ店でした。
せっかくあまり類を見ない職業同士なので、なんとかそのコラボができないかな?と色々考えた末たどり着いたのが上記のウェルカムボードでした。
考え方はこうでした。
ウェルカムボードってある意味、自己紹介のニュアンスかな?自己紹介なら両家の名前がドーンとあったらいいな?どうせなら文字フォントじゃなくて、手書きにしたいな。なら手書きで書いちゃえ!せっかくなら家のシンボルマークである家紋も一緒に付けたいよね?じゃあハンコを彫って押しちゃえ!んで、そのハンコも一緒に飾っちゃったらいいよね?そして畳は背景に使おう!
そんな感じで進めていきました。
でもやはり色々問題が出てきます。まず運ぶまでに破れちゃったら大変なんで、素材に紙はNG。じゃあ丈夫な「さらし」でできないか?でもこのさらしって素材が大変でした。まず、さらしに直接筆で文字を書くと滲んじゃうんです。それにさらしはハンコを押すと、ザラザラして写らない。とまあ、そこから実験に実験を重ねて完成したんですけどね。
ウェルカムボード作成で難しかったポイント
まずは墨を使って筆で書けないので、事前に書いた文字をスキャンして、そのデータを印刷する方法に切り替えました。細かく修正しちゃうんで、筆文字の掠れや滲み等の「味」が表現できなくなりますが、むしろ綺麗に印字されますからね。
それからハンコはつるつるの面でこそ綺麗に押せますが、ベースの素材がさらしのようにザラザラですと、はっきり言ってほとんど写りません。そのためさらしの捺印部分をスプーンでひたすらこすり続けてツルツルにし、押すための朱肉をとにかくベタベタに練り成功させました。
さらしの下のハンコを押してある部分が、なんとなく変形してるのはそのためです。
そしてその彫ったハンコを綺麗に掃除して一緒に飾りました。
今見てもなかなか緊張感のある作品となりましたね。
ま、自分にしかできないモノって考えますと、自ずと答えは見つかるのかもしれませんね。
公表できない裏話
とまあ、偉そうに書きましたが実はここにしか書けない裏話がありまして、先ほどご覧頂いたコチラの画像
堀川家
結婚式当日、ある同業の方からこんなご指摘が「堀水家になってないですか?」
「なぬっ!」
ちなみに辞書を調べますとまず「川」
そしてこちらが「水」
もう1度見てみましょう!
間違いなく「堀水家」ですね☆
間違えちゃった♡
ま、こんなワタクシ達のウェルカムボードでしたが、おかげさまでその式場さんから今後のお客様のウェルカムボード用に使わせてもらえないか?とのご依頼が水面下でございました。
その時はとっても大変だったんで丁重にお断りしたんですが、今ならきっと承ったよな〜なんて思ったりして。
ま、そんなワケなんで、興味のある方はこちらもお問い合わせ下さいね。ご予算に応じて多少色々変えてご用意できるかもしれません。
誤字の話聞いて怖くて頼めるか♡