鈴印は印章専門店ですので、あまり見かけないであろう変わった材料も多くあります。
そんな中、希少価値・硬さ・価格の全てにおいて、象牙を凌ぐ印材があるのはご存知でしょうか?
2017年3月8日に公開したブログですが、ソールドアウトのご連絡と併せまして、2019年11月15日にリライトしました。
鯨の歯の印があります
象牙は象の牙、すなわち歯の延長ですね。
そして鯨には歯があります。
上記の画像はその鯨の歯の実印の素材になります。
この画像の中で特筆すべき点は、面の部分に2つの点がありますが、それは虫歯なんだそうです。
歯だから虫歯になり、そして食われた後も残っている。
これは天然素材ならではの希少価値かもしれませんね。
ただし印章の場合、どれほど希少価値が高くても完全でないモノはその分お値段はお安くなります。
まあお安くなると言っても、20万円近いシロモノなんですけど、、、汗
鯨の歯の印の特徴
希少価値
マッコウクジラの印章は、今や貴重品にもなりつつある象牙よりも遥かに希少性が高いです。
そのため扱っているお店も少ないですし、何よりその中でも最高級品と呼ばれる素材に関しては入手することも困難です。
これは鈴印の長い歴史だからこそ、揃えられた数々になります。
硬さ
印章の材料には様々な種類がございますが、その中でもトップクラスの硬さを誇るのが象牙になります。
しかし鯨の歯は、その象牙すらも遥かに凌ぎます。
まあとにかく硬くて、職人泣かせ。
素材が硬いっていうコトはそれだけ刃物の痛みも早く、刃物の角が落ちてしまうと滑って彫れなくなってしまいます。
そのため何度も研いでは彫ってを繰り返します。
価格
象牙よりも希少価値も硬さも遥かに上ですから、価格もそれに応じています。
ちなみに鈴印での取り扱いの商品は、189,000円〜になります。
その中でもほぼ入手不可能な超高級品が存在します。
それがこちら
鯨75㎜丈×21㎜丸サヤ付き
(税別)880,000-
印面の直径が21ミリ・長さが75ミリと破格の大きさ。
そして鞘(さや)と呼ばれるキャップが付いていまして、これも鯨。
つまりそもそもの印章自体が21ミリと極太なのにそれ用のキャップですから、その上の24ミリ材料をちょうど良い大きさにくり抜いた、超贅沢品。
もはや鈴印の長い歴史だからこそ保持できている、まさに伝説の一品です。
最後に
今回の鯨の印章はその希少性から、現時点ではショッピングサイトへの掲載は予定しておりません。
現時点でメーカーさんに確認しました所、このサイズ(21ミリ)は今後製造不可能。
つまり二度と入手できません。
しかも素材も最高級品ですし、キャップも付いている。
ブログを書くにあたって色々確認した所、改めて現実を突きつけられ、その凄さに実は私自身が一番驚いております。
ブログに書いて公開してもいいのか?
そんな想いすらよぎる今回の鯨の印章。
気になる方はお問い合わせください。
ここまで書いていて思うのは、その価値が分かっていただける方にのみお使いいただきたい。
なので事前にやり取りをさせていただきたいと考えております。
その旨ご理解をいただけました方のみ、お問い合わせをよろしくお願いします。
※誠に恐れ入りますが、2019年3月11日にソールドアウトとなりました。