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社判と呼ばれる住所印を、柘植(つげ)などの木製でも作れます

素材とこだわり

「良かった!できるんですか!?」

そんなお声と共に今回も「柘植の住所印」のご注文をいただきました。
2018年1月31日に公開したブログですが、2023年3月8日にリライトしました。

柘植の住所印とは

柘植の住所印
柘植の住所印

一般的にはゴムで作る場合が多い、社判と呼ばれる住所印。

それをあえて角印のように全て柘植を使って彫った、非常に耐久性の高い印。
かなり高価ですから、コンスタントにご注文をいただくわけではありませんが、適宜オーダーを頂戴します。
その多くは作り替えです。
つまり、これまでずっと柘植の住所印を使っていて、それが摩滅してきて新たに新調される方がほとんどです。

過去にはこういった特殊な印を彫れる職人さんも多かったようですが、現在は対応できる職人さんが少なくなっているようです。
ゴムの住所印の製法は、PCでデザインを組んで、データを元に機械でプレスしたり、レーザーで彫ったりします。
対して柘植の住所印は、まずご要望に応じて柘植を削り出し成形してもらい、文字も全て原寸で手書きになります。
そして手書きした文字を通常の印章と同じように、逆さまに転写して彫っていきます。

つまり手彫り印章彫刻の全ての技術が高いレベルで備わっていないと、彫ることができないんですね。

柘植の住所印をつくる理由は大手との対等感

そんな特殊な住所印を、なぜ必要とされるのか?
ここではお客さまの声をご紹介します。

「いや〜あちこち電話したり探してみたんですけど、今はなかなか作ってくださるトコってないんですね。
それでネットを検索しましたら御社のブログにたどり着きまして・・・」

今回わざわざ遠方よりご来店されたお客様に、直接その理由を訪ねてみました。

そのお客様は、非常に技術力の高い精密機器を作られる会社の社長様。
もともと先代社長がこの柘植の住所印を使われていたそうです。
現物を見せていただきましたが、使い込まれた色合いと風合い、人工材では感じられない歴史と見事な経年変化を見せている印。
また私たちの世界でもよく言われますが「昔の職人さんは腕が良かった」を改めて感じさせられる凄みを放った印でした。

やはり先代からこれを使っていて愛着もありますし、何より相対して捺す際のインパクトがゴム印の比較になりませんから。
ありがたいことに弊社の取引先は大手様が多く、やはり凄い印を使われているんです。
それに負けたくないってのも実はあります笑
とはいえ契約って大切な儀式ですから、それ相応の印で臨みたいんです。

たかが住所印、されど住所印。
それぞれ面と向かって印を交わす場面では、相手との印の比較になったりもします。
だからこそ・・・そんな想いも含まれているのかもしれません。

最後に

事業を長く継続され、そして継承され、先代の想いと共に道具も受け継ぐ。
そんな後継者の方も多いのではないでしょうか。
なのにそれを作れるお店や人がいないのは非常に残念ですよね?

でもご安心ください。
印章に関しては私たちがなんとかします。
この住所印に関しましても、これまで多数の実績があります。

作る職人が違うため文字の雰囲気などは若干異なりますが、過去の印を参考にさせていただきつつ、新しい命を吹き込みたいと思います。
ただし1から手で書いて手で彫ってのハンドメイドのため、お時間は2ヶ月ほどいただくようになります。

柘植 住所印
柘植 住所印

(税別)210,000〜230,000円
※価格は印材の形状(寸胴型or天丸型)によって異なります。

こちらの商品は規格はなく、ご要望をお伺いしながら作り上げたいと思いますので、お問い合わせフォームから下記の必要事項を明記の上お申し込みください。

【内容例】
住所:
社名:
肩書き+代表者名:
電話番号:

尚、こちらの商品は非常に高額です。
そのため、持ち手部分だけを柘植にして、印面をゴムを使用するゴム印もあります。
こちらの価格は(税別)¥52,000-となっています。
詳しくは以下のブログをご覧ください。

[clink url=”https://blog.suzuin.co.jp/10511.html”]

 

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太陽と海と夏があればだいたいご機嫌な三代目。 日々「印」を通して、誰かの価値がちょっと上がるような仕事ができたらと考えている。 手彫りの美しさに惚れ込み、ブログでその魅力や違いを発信するのがライフワーク。 書くことも話すことも好きで、気がつけば毎日ブログを更新している。 ときどき印章の話から脱線するのもお約束。 趣味は筋トレと海と長距離ドライブ。

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