鈴印は印章専門店というコトもあって、変わったご依頼をいただく場合も多々あります。
今回はゴム印。
しかもゴム印の印面はそのままに、持つ部分だけを柘植に変えられないか?
もちろん可能です。
2016年3月12日に公開したブログですが、2023年3月9日にリライトしました。
ゴム印の持ち手部分を柘植でも作れます
今回も印章に強いこだわりを持たれたお客様でした。
通常ゴム印といえば、アクリルの持ち手になります。
そのアクリル部分を柘植に変えられないか?
そんなご要望でした。
もちろん可能です。

柘植の持ち手
そもそも私たちは、印章も含めてオーダー品を得意としています。
オーダーということは、ご注文をいただいてからつくること。
それは印材のサイズも含まれます。
ちなみに柘植は、最高峰「カニ材」と呼ばれる藤屋様にお願いしています。
藤屋さんは熟練の職人さんが1つ1つ手作りで成形するため、他メーカーが苦手オーダーを得意としています。
そのためこれまでもかなり無理難題をお願いしてきましたが、毎回見事に美しい印材をご用意してくださっています。
ちなみに過去には、柘植の住所印のご依頼をいただいた際に、お願いした経緯もございました。
この応用でいけます。
同じように柘植の印材を作っていただき、私が彫るのではなく、そこにゴムを貼る。
この方法でご要望を形にすることが可能となります。
ゴム印の持つ部分を柘植で作る流れ
ゴム印の持つ部分を柘植で作る流れは以下になります。
1.ゴム印の内容を決める
2.ゴム印のサイズを決める
3.ゴム印の印面だけを作る
4.ゴム印の印面に合わせて、柘植の持ち手を発注する
5.ゴム印と柘植をスポンジで貼り合わせる
住所印はある程度の規格はあるものの、文字数や内容によってサイズが違ってきます。
そのため最初に印面の内容を確定し、サイズを決め、ゴム印を作るところから始めます。
次に完成したゴム印のサイズに合わせて、柘植の材料を特注。
ここが1つのポイントになります。
なぜなら持ち手とゴム印は両面テープのスポンジで貼り合わせるため、両方を同じサイズで作ると引っかかった際に剥がれちゃうんですね。
そのため約3ミリほど大きく作る必要があります。
以上のようにある程度のノウハウ、そして成形できる職人さんがいて初めて作ることができるのが、今回の商品なんです。
最後に

柘植の持ち手ゴム印(税別)52,000-
これならゴム印の捺しやすさはそのままに、柘植の持ち手による高級感と経年変化も楽しめます。
また将来的にゴム印部分が痛んでも、そこだけ交換もできます。
柘植である程度の大きさが必要なため、材料代は結構高くなってしまいますけど、長い目で見ればまさにSDGs。
ご注文は下記の必要事項を明記の上、お問い合わせフォームからお申し込みください。
【内容例】
住所:
社名:
肩書き+代表者名:
電話番号:
等
また柘植を象牙で作ることも可能です。
※現在水牛でこのサイズを作ることはできません。
こちらも気になる方はお問い合わせフォームから、同じく上記の必要事項を明記の上お問い合わせください。