ここ最近、なぜかご注文が続いている日輪。
ちなみに日輪とはこんな材料です。
日輪と呼ばれる材料は、芯を中心に垂直(横)に取り出しした贅沢品。
日輪の名前の由来は「太陽の輪」に似ているから付けられ、輪を結んで縁起が良いとされています。
鈴印オフィシャルサイトより
とにかく見た目の華やかさに反して、入手が困難になってきているため人気なんだと思われます。
そしてこの見た目は作り手の意識すらも変える力を持っています。
日輪の美しさは、彫り手の気持ちを昂めてくれます
全てのものづくりに共通するのは、モチベーションの維持だと思われます。
特に重要だったり細かかったりと神経をすり減らす作業になればなるほど、精神は消耗してきます。
まあ職人さんは全て、お客さんに感謝されるために作っているわけですが、そこまでは死に物狂い。
だから完成まで気持ちを維持するのが大変なんです。
とまあ多少大袈裟に書きましたけど、少なからず一定して自分のモチベーションを上げるために人それぞれ工夫をします。
私の場合はこうしてブログを書いたりなどと日中のバタバタが終わり、夕方閉店前後の比較的静かな時間帯。
終わりまでに限りがありますし、他の仕事も終えて1つに集中しやすい貴重な環境。
ご注文の際のお客様の様子や、やりとりなどを思い出し、俄然集中力も増してきて、一気に製作に向けて気持ちが昂っていきます。
そしてそんなタイミングで、素晴らしい素材は、さらに一段上げてくれるんですね。
取り出した職人さんの想い、ご注文いただいたお客様の想い、プレゼントされる方への想い、印章を大切にしてくださる想い。
そんな様々な想いが、この模様をみている内に頭の中を駆け巡ります。
自分でもスイッチが入るのがわかるんですね。不思議です。
最後に
お求めいただいたみなさまに共通するのが「なんか縁起が良さそう」といった感想です。
写真だけではなかなか表現しきれないのですが、現物はかなりの存在感です。
なんとなくですが観音様のようなありがたさを感じる雰囲気に近いんでしょうかね?
ただし間違いなく言えることは、作り手の気持ちも購入されたお客様の気持ちも昂めてくれるのは、本物だけです。
それはもう、ビリビリ響くんです。