ハンコの文字はどうやって写すの?〜転写の3つの方法をご紹介〜
ハンコは押した時に正しい向きで文字が見えるよう、実際には“逆さ”に彫らなければなりません。
でも、印面に直接逆さ文字を書くなんて…プロでも至難の業!
そこで使われるのが「転写」という技術。
今回は私が普段使っている、3つの転写方法を写真付きでわかりやすくご紹介します♪
※こちらの記事は2014年11月7日に公開した内容を、2021年2月17日・2025年6月12日に、一部加筆・再編集しています。
転写の方法は主に3つ!
難易度別に並べると、こんな感じです:
- トレーシングペーパーを使う(入門編)
- マジックで転写(中級編)
- 雁皮紙を使ったプロ仕様(上級編)
1. トレーシングペーパーで簡単転写
これは主に消しゴムハンコなどで使われる方法。
鉛筆で描いた絵を、透ける紙「トレーシングペーパー」でなぞり、裏返して印面に爪でこすって写します。

トレーシングペーパーを裏返して転写したい場所に置き、

上から爪でこすれば…

きれいに写ります!
鉛筆の濃さ・爪でこする強さで転写の濃さが変わります。
2. マジックでコピー紙から転写
コピーした紙を逆さにして、マジックで上から塗って転写する裏技。
トナーとインクの化学反応を活かした方法です。

コピー用紙を逆さに置き、上から黄色のマジックでしつこく塗り塗り。

ティッシュで軽く押さえてから、マジックの裏などでこすります。

紙を剥がすと…

完成です!
マジックの量が命。多すぎると滲み、少なすぎると写りません。表面も平らにしておくのがコツです。
3. 雁皮紙(がんぴし)を使った職人技の転写
こちらが本格的な「プロ仕様」の転写方法。
私たち印章職人が使っている手法で、鮮明さと精密さはピカイチです。

筆で裏表を見極めながら雁皮紙に文字を書き、逆さにして印面に重ねます。

水を数滴垂らしてティッシュでトントン。
私は使えなくなった角印の頭で軽く叩いていますが、爪でこするのでもOKです。

ゆっくり剥がすと…

完璧です!
・雁皮紙のサイズは印面の約5倍にカット
・水を垂らす量と叩き方が重要(強すぎ注意)
・ツルツル面=表、ザラザラ面=裏です(超重要)
最後に
3つの方法をご紹介しましたが、私自身が日常で使っているのは、やはり雁皮紙。
理由は簡単。一番細かく、そして正確に写るから。
もちろん、最初は難しいかもしれません。
でも、一度慣れれば自分の思い通りに文字を転写できるようになりますよ。
どれも安価に手に入る道具ばかりですので、ぜひ気軽にチャレンジしてみてください。
そして気づいたらハマってるかもしれません♡