一般的にはリピートしにくい商品と思われがちの印章ですけど、実はそんなこともないんです。
実際に私も認印を複数本、用途に分けて使っていますし、そういったお客様も結構いらっしゃるんですね。
私が複数本使い分ける理由もお客様の声でしたので、立場のある方のご意見は本当に学びが多いです。
印章は力の象徴、これもまたお客様の声でした。
さてそんな中、今回はわざわざご遠方よりお越しいただいた方の声になります。
その方も何度もリピートしていただき、今回せっかくだからとご来店いただきました。
その際に残念ながら私が外出していたため、後日お礼のメールをお送りさせていただいたんですね。
すると非常に興味深いご返信をいただきました。
遠方よりご来店いただきましたお客様の声
ブログ掲載にご快諾をいただきましたので、そのまま掲載させていただきます。
わざわざメールをお送りいただき、大変恐縮です。
一度実際にお店に行ってみたいと思っており、たまたま一昨日は休日で天気も良かったので、のんびり電車旅のつもりで伺いました。
この度は素敵な印章の数々を作製していただき、ありがとうございました。
私は今まで、このように真面目に(?)印章を作ったことはないのですが、最近入籍して妻の姓に変えたことが今回の注文のきっかけです。
私の方が姓を変えた理由は、妻の名字のほうが好きだったからです(笑)
せっかく好きな名字を名乗るのだから、印章も凝ったもの、大切にできるものをと思い、手書きデザインに絞って好みの印影を物色しておりました。
そんな中、御社のHPを見て印影のみならず印面の美しさ・バランスの良さが頭から離れなくなってしまい、繰り返し印面の写真をみているうちに選択の余地無しになってしまいました。
私はとにかくデザインや美術品が好きですので、鈴木様の美しい作品を手にできてとても満足しています。
私自身も職人気質で細かい作業の仕事をしており、鈴木様のブログを読んで勝手に親近感を感じておりました。
印章は一度作ってしまうと中々追加注文する機会も無くなりますが、もし夫婦別姓が認められたら元の姓に戻すことも考えていますので、その時は旧姓でまた作製を依頼するつもりでおります。
その時はどうかよろしくお願いいたします。
季節の変わり目で暑かったり涼しかったりの毎日ですが、お風邪など召されませんようお体ご自愛下さい。
残念ながら実際にお会いすることは叶わなかったんですが、お人柄が想像できとても嬉しくなってしまいました。
そして無理言って掲載させていただいたのは、私たちの印をお気に召していただいた点だけでなく、お苗字の件でもありました。
私自身は初めて聞いたんですね。
奥様のお苗字の方が好きだから、そちらを選ばれたって。
クリエイティブな方ってそもそも発想が自由な方が多いです。
そして読み進めていると、やはりそのようなお仕事をなさっているようです。
現在夫婦別姓の議論も多く耳にするようになりました。
私自身は深く考えたこともなく、一般的な嫁に行く=女姓。婿に行く=男姓、って認識でした。
対してこちらのお客様は、好きな方。
あー、もしかしてこのお話を自分が結婚前に聞いてたら、もしかしたら迷ったかも・・・
私のありふれた「鈴木」に対して、すごくカッコいい苗字なんですよ、奥様の旧姓。
しかも夫婦別姓を認められたら元に戻すとあります。
完全に発想力や柔軟性で圧倒されましたね。
勝てないや、この人には、、、汗
最後に
ブログでご紹介させていただいた1番の理由は、この視点の高さでした。
夫婦別姓は対極のなかなか難しい問題を孕んでいるようですが、それすら楽しんでいる発想には圧倒されました。
なんとなく昔より窮屈な世の中になっているような気もしますが、やはり楽しんだもの勝ちですよね。
「そうか!そんな考え方もあるのか?」
そんな風に共感していただける方がいらっしゃったらと思い、ご紹介させていただきました。
色々な想いを込めて、ありがとうございました。