長かったお盆休みも終わり、連休明けの大安で朝からバタバタしており感謝です!
さてさてお盆休みはみなさんいかがお過ごしでしたでしょうか?海へ、山へ、南の島へ、海外へ・・・Facebookのフィードを拝見しておりますとね、みなさんあちこちお出かけなさって羨ましい限りでございました。みなさんお盆休みっていうと、最初に何を連想されるんですかね?私の場合は真っ先に「お墓参り」です。
家にとってはお盆って特別なお休みです。改めてそう思ったので、今日はそんなお話です。
実は個人的にお盆休みって、あんま楽しい思い出ないんだよな?なんて。
あっ、それはそれで楽しんでるんで、別に愚痴じゃないんですけど・・・
ほら、家って本家ですからね、昔からお盆になると多くの方にお越し頂くんです。ですからその準備やら、ご先祖様のお迎えやら、足を運んで頂くみなさまとお話をしたり、拝んで頂くのにご足労頂いたお坊さんと一緒にお酒を酌み交わしたり、最後にご先祖様を送って、最後は片付け。
それは祖父の代からずっと繰り返しておりました。
でもずっと誰かがいらっしゃるワケじゃないので、その間は高校野球を見て過ごす。お盆ってそんな待機の記憶なんです。だからですね、連休だからどっか出かけよう!ってテンションじゃなかったんです。
言い出したら怒られそうな雰囲気も漂っておりましたからね。
幼い頃はそれが当然だと思っていたので、それはそれでみんなが来てくれる事が楽しみで仕方がなかったのですが、今の様にお店で親父と働くようになってからは、もうただの苦痛でしかありませんでした。
夏の一番熱い時期ですよ!一年で一番好きな季節。
「なんで仕事中もずっと家に関わってんのになんで休みの日まで・・・休み0かよ!
普段ずっと店にいるんだから、休みの時位自由にさせてくれよ。」
そんな私の気持ちを察してか・・・つーかはっきり言ったような気も(苦笑)
親父はあるとき私に「お盆は家の事は気にしなくていいから、なんなら10日ぶっ続けで休み取ってもいいからどっか出かけてこい。どうせいずれ逃げられなくなんだから・・・(笑)」
でも結局1回だけでしたかね、お盆中フルで出掛けられたのは。
想像していたより物凄く早いタイミングでその立場から逃げられなくなりました。
それからは跡継ぎとしての親父の初盆。
それはそれは多くの方々にお越し頂き「営業してる時よりお客さん多いんじゃないか?」なんて話していた記憶があります。本当心からありがたかったんですが、親父に対するみなさまの想いを拝聴する事はこれほどまでにエネルギーが必要なのかと感じたのも事実でした。
慣れない立場と、慣れない方々とのやり取りに、ただ訳も分からずお盆が過ぎて行きました。
それから約1ヶ月後、我々は結婚式を挙げました。
そんなこんなで、それはそれは怒濤の一年を過ごし、もう疲れ果てるんですわね。「次のお盆はリフレッシュしよう!亡くなった人を大切にする事も必要だけど、生きてる我々がおかしくなったら本末転倒だから。」
これはもう理屈じゃなくてですね、あれだけやったんだからもういいだろ!って半ばヤケクソな感覚。一年の間に親父がなくなり、社長になり社名も変わり、初盆をやって結婚式を行いました。一生に一度の体験をほぼ全部体験した一年でしたからね。みんなよくやったよ!なんて想いもあって
それで、確か沖縄に行ったんだよな〜。
時は過ぎ、今年のお盆。
出掛けたいけどお袋を手伝わないといけないし、今度は自分たちではなく小さい子供のために遠出はやめるか?、なんてことになりましてね。子供のペースに合わせて毎日を過ごしておりました。
途中ちょこちょこお店にも顔を出したり、近所でタイミングよく懐かしい方ともお会いできたり、遠出していてはお会いできない方との接点が妙に嬉しく思いました。
なんでこの人とここで会うの?ってヤツですよ。
不思議とそれらの方はみな、親父と深い関わりのある方。やはりお盆ってご先祖様が引き合わせてくれるタイミングなんですね。
そん中、ある方とのお話で「やはりお盆は出掛けられないですわ?」なんていう私に
「仕方ないよね。それだけ立場が変わったワケだから。でもなかなかいないんだぜ、その歳でそのポジションにいられる人って。そういう家とか歴史とか一身に背負って男はでっかくなるんだよ。」
おかげさまでお盆最終日目前、フル充電完了しました☆
今までの積み重ねで今の自分があります。この職業で歩んでる以上、しきたりやマナーの知識はあるに越した事はありません。私ごときですが、日頃お客様からご相談を受けることもあります。気づけば昔から繰り返し行われてきたお盆という行事も間違いなく肥やしになっております。
普段私にはとても優しかった祖父も、お盆と正月だけは私に家族帯同を厳命しました。それはもしかすると、その頃から「家」を背負うための伝承だったのかもしれません。普段は日々の忙しさから、振り返る事なんて滅多にありません。それを少し立ち止まって振り返る事が、お盆休みの本当の意味なのかもしれませんね。
さてさて子供と一緒に毎日昼寝してたんで、睡眠十分?
すっかりリフレッシュできたんで、またぼちぼち再開しましょう!