過去ブログ一覧

月を選択してください

カレンダー

2024年7月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

貴重すぎる【民生】象牙90ミリ丈×18ミリが入荷しました(売上の一部は能登半島震災復興募金に送られます)

  1. 印材
  2. 29 view

鈴印が誇るデッドストックが新たな展開を迎えました。

これまでデッドの仕入れは基本的に信頼できる印章店様から、もしくはメーカー様からと限定していました。
理由は品質の保証になります。
仕入れの段階で印材の目利きをしていただいたことで、一定水準以上の品質が保たれます。
もちろん私自身でも見分けることは可能ですが、商品の選定にかなりの時間を費やしている関係上、まずはそのような制限をとらせていただいています。

そんな中今回は、埼玉県印章業組合連合会様からの打診でした。
組合を通して、廃業などに伴って集められた、特に貴重な印材を販売されるとのこと。
鈴印としてデッドストック販売を行っている関係上、お声かけいただくことができました。
また素晴らしいと感じたのは、売上の一部を赤十字を通して、能登半島震災復興募金に送られるとのことでした。
大きな志に共感しお邪魔しましたが、そこには予想を超える素晴らしい印材の数々がございましたので、今後少しづつご紹介していきたいとおもいます。

そして今回ご紹介するのは、その中で最も価値ある印材です。

【デッドストック】象牙(民生)90㎜丈×18㎜丸・金丹鞘付き実印の特徴

実は鈴印の在庫に民生はまだありますが、その中で最も貴重なものに関しては、誠に勝手ながらWebサイト上では販売をしておりません。
なぜならそれだけ貴重な印材は、可能であれば直接お話をさせていただいた上で販売したいと考えているからです。
そして今回ご紹介するのは、それと同じものです。

まず最大の特徴は、民生であること。
もはや伝説となっている山崎民生さんによって取り出された印材で、それだけでも現在は驚くほどの価値があります。

民生
民生とは今は亡き象牙の象嵌士「山崎民生(みんせい)」さんによって取り出された印材。
最も有名な象嵌士でもあり、文化功労者賞を受賞された民生さんが手掛けた印材は、証としてその名と花押を彫り込まれ、現在ではほぼ全て入手困難となっています。
民生の銘入りの材料はどれもが特に厳選された象牙から作られているため、その独特なアイボリー色の魅力もさることながら、私たち彫刻士にとってはなんとも言えない硬いけど滑らかに刃物が走る感触が、他にはない独特な気持ちよさと緊張感を感じさせてくれます。
年代物のため保管状態に大きな違いがありますが、当社は専用セラーを用意し、仕入れたままの状態を維持し続けています。

またその長さが90ミリあることが、その希少性に拍車をかけています。
その点に関しては、過去の経験を通じてご紹介します。

民生90㎜丈×18㎜丸にまつわる物語

通常の60ミリに対して2回り長い90ミリの民生は本当に数が少なく、滅多に出会うことができません。
恥ずかしながら私自身も過去にはその存在すら知らず、もちろん鈴印にもありませんでした。

親父がいた頃、とある事情で私が単独で展示会に足を運ぶことになったのですが、その際に指示されたのが「90ミリ丈の民生」を探すことでした。
「噂に聞いたことがある」そんな理由ではあったのですが、展示会で誰に聞いても「そんなのがあるんですか?」と聞き返されるほどでした。
それからことあるごとに各地に足を運び探したのですが、やはり出会うことはできず。
こうなってくるとムキになるもので、あらゆる伝手にその旨を発信したところ、ようやく1本、またべつのところから1本、新品を見つけていただくことができました。
残念ながらすでに1本はソールドアウトになっており、今在庫として保有しているのは1本だけです。

そんな貴重すぎる印材と同じスペックの商品を今回入手することができたのです。
他の方には申し訳ないのですが、真っ先に手を上げさせていただきました。

 

ケースは牙蓋がついてたため、既存のものにKFさんにカスタムしていただきました

こちらは現物の写真ですが、鈴印のマスターピースと見まがうほどです。
なぜならKF様に、鈴印仕様にカスタムしていただいたため。
最初入手した段階では以下のようになっていました。

ケースの品質は非常に高かったのですが、ところどころ痛みもあり、また内張の仕様がレトロな感じでした。
当初はそれらも含めて購入された方の価値と思い、そのまま販売することも考えたのですが、やはり現代風にアップデートしたい欲求が上回り、今回無理を言ってKF様にお願いしました。
すると見事に新品同様に生まれ変わらせていただき、自信を持って送り出せる状態になりました。

細かい点を補足すると、現在燻加工の金枠の製造が難しくなっている点、ワニ皮が特に優れていた点、牙蓋がついていた点。
それらを維持しつつ、他を新しくした仕様となっています。

おかげさまで現在考えうる最高峰のパーツが、ここには全て揃いました。

お値引きの理由

決して品質が劣るからお値引きするのではないことは先にお伝えしておきます。

理由は上記の通り、新品ではないためお安く入手できたこと。
また若干ではありますが、色焼けが見受けられます。
色焼けに関しても非常にわずかで、持ち主の印章店様が大切に保管されていたことが伝わります。
むしろこれだけの年代物であれば当然の経年変化です。
見方を変えると、もっとも象牙らしい佇まいを言い換えることもできます。
なぜなら色焼けは本物の証ですから。

それらを踏まえつつ、また新品との比較もあってお値引き価格とさせていただきます。
色合い等は動画をご覧ください。

最後に

今回の印材を見たとき、いろいろな思い出が蘇りました。

親父が民生の印材をとてもたいせつにしていたこと。
マスターピースやデッドストックをいう活動を始めたこと。
同業者の方々と良い関係が築けていること。

それらすべての歴史があって、引き寄せられるように1つの印材に出会えたことは決して偶然ではないでしょう。
良いご縁に感謝です。
1本限定ですので、気になった方はお早めにどうぞ。

※こちらの商品の売上の一部は、赤十字を通して能登半島震災復興募金に送られます

【民生】象牙90㎜丈×18㎜丸金丹付実印(個人)の購入はこちらから

 


マスターピース

マスターピースとは、鈴印の長年の歴史に裏付けられた至高の傑作たち。

印章素材のほとんどは天然材です。
工業製品と異なり天然材は品質が一定ではないため、それぞれに大きな個体差があります。
個体差を知る例として、こんな話もあります。
最高級の天然皮革は最初に王室、次にヨーロッパのスーパーブランドに卸されます。
そして残ったレザーが最後に一般市場に出回ります。
本当に良い天然素材は長年の歴史によって流通経路までも決まっており、それらを後発として入手することは非常に困難です。

私たち鈴印は創業より、特別に良い素材のみを集めて参りました。
結果として、優先的に優れた素材が集まるようになっています。
またそれらは全て、専用セラーによって厳重に保管されています。

マスターピース:傑作・名作

マスターピース
傑作・名作
Wikipediaより

マスターピース個人はこちらから>

マスターピース法人はこちらから>

 

デッドストックとは

デッドストックは、歴史ある店舗様において眠っている希少かつ状態の良い素材のみを厳選し、特別価格にてご提供する新しい試みです。
品質には徹底的にこだわり、信頼関係の元に譲り受けた最高級品のみをセレクトします。

印章店においての素材は、その店のこだわりです。
なぜならその店主が惚れ込んで手に入れた特別なアイテムだから。
ところが眠ってしまっている宝物のような素材もこの世にはたくさんあります。
そういった全国各地に眠っている宝物に再び光をあて、みなさまに届けることができないか?
良い品と、それを欲するお客様の橋渡しをするのが、デッドストックです。

デッドストックはこちらから>

鈴印

〜印を通してお客様の価値を高めたい〜

鈴木延之
代表取締役:株式会社鈴印

1974年生まれ。
A型Rh(+)

1932年創業、有限会社鈴木印舗3代目にして、現プレミアム印章専門店SUZUIN代表取締役。専門店として、印章(はんこ)を中心としたブログを毎日発信。本業は印章を彫る一級印章彫刻技能士。
ブログを書き出したきっかけは、私の親父が店頭で全てのお客様に熱く語っていた印章の価値や役割そして物語を、そして情報が散見する中で印章の正しい知識を、少しでも多くのみなさまに知っていただきたいから・・・
だったのに、たまに内容がその本流から全く外れてしまうのが永遠の悩み♡

一級印章彫刻技能士
宇都宮印章業組合 組合長
栃木県印章業組合連合会 会長
公益社団法人全日本印章業協会 ブロック長

記事一覧

関連記事

ソールドアウトのお知らせ

ソールドアウトになった商品は、鈴印イチオシのマスターピース民生でした鈴印では特に珍しい印材を「マスターピース」「デッドストック」と分けてご紹介しています。マス…

  • 144 view