歯も象牙も同じ素材。欧米の歯並び文化と日本の象牙実印の共通点とは?
先日、とても興味深いお客様がご来店されました。その方は欧米文化に詳しく、特に「歯並びを整える習慣」について深い知識をお持ちでした。
欧米では、歯並びが美しく整っていることが「自己管理ができている」「成功している証」として評価されることが多いそうです。
特にアメリカでは、子どもの頃から歯列矯正を行い、成長してからもホワイトニングやメンテナンスを欠かさない人が多いのだとか。
「歯も象牙も同じ素材」
ここで、お客様がふと気づかれたことがありました。
「そもそも、歯も象牙も同じ“象牙質”でできているんですよね?」
そう、象牙も人間の歯も、「象牙質(デンティン)」という同じ成分からできています。
だからこそ、歯と同じように、象牙の印鑑も適切に手入れをすれば美しい状態を長く保つことができるのです。
お客様は、「歯並びを整えるのが欧米の文化なら、日本では印鑑を整えるのが文化なのでは?」とおっしゃり、その考えに深く共感されたうえで、象牙の実印をご注文くださいました。
整ったものには価値がある
まさに、「整ったものには価値がある」という共通の美意識。
この考え方は、文化の違いを超えて通じるものがあるのかもしれませんね。
改めて、印鑑というものの持つ意味や、その価値を考えさせられる出来事でした。