印章には上下が分かるしるし、通称「あたり」というものがあります。
ただこれまでブログ等でも発信してますが、鈴印として実印などの登録印の基本的な考えは、しるしのない無地材をオススメしています。
これは捺す前に、上下を確認している間にそのご決断が確かなものか最終確認していただく「間」をとるためです。
一方、「しるしがなくて逆に緊張する」や「上下を間違えて捺したくないので、しるしが欲しい」「間はしるしがなくても取れる」「よく見えない」など、みなさんそれぞれにお考えがあることもお聞きしました。
そのためオプションという形でご用意しました。
「あたり」は印材で異なります
鈴印では天然材から金属まで、さまざまな印材をご用意しています。
そして材料の特性によって、対応方法が異なりますので、以下で詳しくご説明します。
天然材は削る
柘植・水牛・牛角・象牙などの天然材は、材料を削って「あたり」をつけます。
これによって見るだけでなく、触っただけでも上下が分かります。
ただしこちらのあたりをつける対応は、誠に恐れ入りますが新規のご注文の際に限らせていただきます。
というのも、こういった加工全般に言えることなのですが、素材の特性や人為的ミスなどによって、ヒビや破損などのリスクがあるためです。
そのため流れとしては、仕入れた印材にあたりをつける→彫刻する、の順番で行うため、彫刻済みの印章には対応致しかねますことご了承ください。
ご希望の際は印章のご注文と一緒に、以下のページをカートに入れてご注文ください。
また上記の天然材であれば、金丹などの丹を入れることも可能です。
こちらは印材のサイズによって異なる場合がありますので、ご希望の印材とサイズ(長さ×印面)を明記の上、事前にお問い合わせください。
チタンはジュエリーを付ける
チタン印の場合は、ジュエリーを埋め込んで対応します。
これによって見た目のプレミアム感もかなり増すため、店頭でも非常に人気です。
種類はジルコニア・誕生石12種類・エメラルド・ダイヤモンドの合計15種類となっています。
ただし、こちらは素材によって雰囲気が合う合わないがあり、また印伝などの革巻きの場合は対応できません。
それらを踏まえ、対応可能なセンチュリーとミラーにのみ、各商品ページに追加いたしました。
ご希望の場合は、お求めの商品から埋め込みジュエリーをご選択ください。
またこちらも天然材同様、すでにお使いの印に対応することは致しかねますのでご了承ください。
最後に
今回ご紹介した対応方法と組み合わせは、これまで印章を長年見てきた感覚でご用意しました。
もちろんご要望がございましたら、できる限り対応させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。
少しでもご希望の印章を作り上げるためのお手伝いができましたら幸いです。