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デッドストック【極上象牙】45×15ミリ18K枠付が入荷しました

  1. 印材
  2. 59 view

デッドストックは、歴史ある店舗様において眠っている希少かつ状態の良い素材のみを厳選し、特別価格にてご提供する新しい試みです。
品質には徹底的にこだわり、信頼関係の元に譲り受けた最高級品のみをセレクトします。

今回もまた見たことのない凄い印材を入手することができました。

象牙極上45×15ミリ18K枠付とは

今回の印材を初めて見た時の衝撃はかなりのものでした。
私自身この仕事について、数えきれないほどの印章を見てきました。
また職人時代には、今とは比較にならないほど多くの変わった印を彫ってきました。
そのキャリアを持ってしても初でした。

まず一番大きな特徴は、印面の枠の部分に18Kの金が使われていることです。
その証拠に非常に細かく「18K」と刻印があります。

このメリットは見た目のインパクトだけでなく、実用面でも優位に働きます。
象牙印の唯一の弱点は、落下の際に枠が欠ける恐れがあること。
そこに金属を嵌め込むことで防ぐことができます。

私自身この造形は職人時代、多々手がけました。
用途としては、当時の銀行や郵便局の印です。
通常ではあり得ないほどの物凄い捺印回数のため、天然材の枠では耐えきれません。
つまり欠けるのではなく、へたる。
そのため金属の枠がついた印章が使用されていたんですね。
とはいえ印材の多くは水牛でしたし、金属枠はステンレスでした。

対してこちらは今ではほとんど目にする機会のないほど素晴らしい極上象牙に、18Kの枠です。

30年近く前でしょうか。
親父に連れられて足を運んだ、今はなくなってしまった象牙の販売店さん。
品質の高さに親父が惚れ込んでいたのですが、その時に見た象牙の品質と変わらないとろけるような滑らかな象牙。
それを思い出すほどの質感です。
デッドストックでは稀に今回のような出会いがあります。
もし18Kの枠がなかったとして、かなり価値の高い逸品になります。

金属枠は彫り手の技術も問う

ギリギリの寸法で印材を削り、ジャストサイズの金の枠が嵌め込まれています。
そのため機械で彫刻することは不可能です。
なぜなら手作業で金にギリギリ触れたところで止める彫刻方法になるからです。
それ以上進めると金を削ってしまい、逆に足りないと象牙や接着剤が残ってしまいます。
つまり機械的にサイズを計測して彫ることができず、刃物の感触だけを頼りに彫り進める必要があります。

前述した通り、私自身職人時代にステンレス枠は多く手がけましたし、一方で全て18Kだけで作られて印象も彫った経験値があります。
そのため象牙と金の違いを感じつつ、枠ギリギリで全てを削り取ることが可能です。
まさかあの時の経験が、こんなタイミングで活きるとは思ってもみませんでした。

書体に関してですが、通常全てからお選びいただけますが、今回はお札に使われる篆書の中でも「札型」と呼ばれるものに限定させていただきます。
参考ですがお札に捺してある印は「総裁之印」と彫られています。

おそらく今回の印は、歴史的背景を踏まえると「印相体」は想定されていません。
※印相体は全ての線を枠につける、今から約50年ほど前に誕生したと言われている書体です

今回の印は、厳密には枠と印材の間に僅かな隙間があります。
もちろんその部分を埋めることも可能ではありますが、極力自然のままでお使いいただきたいため、枠から離れてもバランスの崩れない札型のみとさせていただきます。
印材の誕生した時期を考えると、最も高貴とされていた書体との相性がベストだと思います。

お値引きの理由

正直申し上げてお値引きするかは迷いました。
それだけ価値のある印材で、かつ彫刻技術も問われます。

ところが一番の問題は、金部分に複数の傷がある点です。
詳細は動画に預けますが、大きめの傷が6ヶ所ほどあります。
金の特性上傷は避けられないのですが、やはりマスターピースに掲載できる状態ではないため、惜しいですがデッドストック価格とさせていただきました。

最後に

私自身、今回の印を手にし、様々な歴史を感じました。

一体いつ頃作られたものだろう?
職人さんはきっと、お使いになる人をピンポイントで想定していたのではないだろうか?
心から印を大切に考えられている人が、これ以上ないクオリティを求めた場合?
書体は札型一択?
これを彫れる人がどれだけいるかな?
などなど想像するだけで楽しいです。

今回の商品は、細かい傷よりも、商品の遠い歴史に思いを馳せ、その浪漫に共感していただける方のお手元に届くことを願います。

 

極上象牙45㎜丈×15㎜丸18k枠付

 

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マスターピース・デッドストックとは

マスターピースとは、鈴印の長年の歴史に裏付けられた至高の傑作たち。

印章素材のほとんどは天然材です。
工業製品と異なり天然材は品質が一定ではないため、それぞれに大きな個体差があります。
個体差を知る例として、こんな話もあります。
最高級の天然皮革は最初に王室、次にヨーロッパのスーパーブランドに卸されます。
そして残ったレザーが最後に一般市場に出回ります。
本当に良い天然素材は長年の歴史によって流通経路までも決まっており、それらを後発として入手することは非常に困難です。

私たち鈴印は創業より、特別に良い素材のみを集めて参りました。
結果として、優先的に優れた素材が集まるようになっています。
またそれらは全て、専用セラーによって厳重に保管されています。

マスターピース:傑作・名作

マスターピース
傑作・名作
Wikipediaより

マスターピースはこちらから>

 

 

デッドストックは、歴史ある店舗様において眠っている希少かつ状態の良い素材のみを厳選し、特別価格にてご提供する新しい試みです。
品質には徹底的にこだわり、信頼関係の元に譲り受けた最高級品のみをセレクトします。

印章店においての素材は、その店のこだわりです。
なぜならその店主が惚れ込んで手に入れた特別なアイテムだから。
ところが眠ってしまっている宝物のような素材もこの世にはたくさんあります。
そういった全国各地に眠っている宝物に再び光をあて、みなさまに届けることができないか?
良い品と、それを欲するお客様の橋渡しをするのが、デッドストックです。

デッドストックはこちらから>

 

鈴印

〜印を通してお客様の価値を高めたい〜

鈴木延之
代表取締役:株式会社鈴印

1974年生まれ。
A型Rh(+)

1932年創業、有限会社鈴木印舗3代目にして、現プレミアム印章専門店SUZUIN代表取締役。専門店として、印章(はんこ)を中心としたブログを毎日発信。本業は印章を彫る一級印章彫刻技能士。
ブログを書き出したきっかけは、私の親父が店頭で全てのお客様に熱く語っていた印章の価値や役割そして物語を、そして情報が散見する中で印章の正しい知識を、少しでも多くのみなさまに知っていただきたいから・・・
だったのに、たまに内容がその本流から全く外れてしまうのが永遠の悩み♡

一級印章彫刻技能士
宇都宮印章業組合 組合長
栃木県印章業組合連合会 会長
公益社団法人全日本印章業協会 ブロック長

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