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印鑑は覚悟の証

印鑑の物話

先日、司法書士の友人と話す機会がありました。
司法書士といえば、法人の登記に関わるお仕事です。
登記といえば印鑑です。
なかなか興味深いお話が聞けました。

印鑑は覚悟の証

まずは最近の設立の際の印鑑事情を伺いました。

会社の印鑑ですよね、実際のところ昔は良い印鑑を作る社長さんが多かったけど、最近はできるだけ安くって方も増えてきてますね。
でも考え方だけでなく致し方ない部分もあって。
理由は資本金です。
昔は最低でも100万円だったのに、最近ではそれ以下の場合も増えてきています。
すると設立の時点でお金がないから、全てをできるだけ低価格でってなるのは当然です。

なるほど目から鱗でした。
私自身、日々良い印を求める方々とお話をしているため、こういったお話はとても新鮮でした。
一方で、このようにも教えてくださいました。

でもね、やはり私たちの立場としては、良い印鑑を使ってもらいたいんです。
なんでかって?
それは印鑑を捺すことは、覚悟の証だからですよ。
捺したらもう逃げられないんですよ?
だからその覚悟を持って、捺していただきたい。
覚悟を決めて捺すあの瞬間、あれは儀式なんです。

私自身も実印を捺す時は、今でも大きな決断の時です。
もちろん仕事柄、かなり良い印を使っていると自負しています。
そして捺印の際は心のどこかで「この印を使っているってことは約束をきちんと遂行する人間だってわかるでしょ?」なんて思いもあったりします。
やはり司法書士の方も、同じように感じていらしたようです。

私も長くこの仕事をやってきましたから、色々な方を見てきました。
もちろん全てじゃないけど、良い印を使っている社長さんの会社は長続きするんですよ。
さっきも言った覚悟が違うんです。
最近は強い覚悟で臨む人ばかりじゃないから、結果として現れますよね。
その気持ちが使う印鑑に現れているんでしょうね。
だから私としては良い印を使ってもらいたいと思ってるんです。

最後に

印鑑ってただの印でもなくて、ただの物体でもなくて、特別な何かを感じるのは私だけではないと思います。
それが「覚悟」であることがわかりました。
もちろん合理的に考えれば、確認した印(しるし)でしかありません。
とはいえ未来に責任を負い、想いを込める瞬間を見守っているのはご自身だけではありません。

「大丈夫かな?」
「この人なら大丈夫」

印を捺す時は約束の時です。
それなら安心して「この人なら大丈夫」と思ってもらいたいですよね。
相手あっての自分ですから。

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一生に一度の印章だから、確かな一本を。

太陽と海と夏があればだいたいご機嫌な三代目。 日々「印」を通して、誰かの価値がちょっと上がるような仕事ができたらと考えている。 手彫りの美しさに惚れ込み、ブログでその魅力や違いを発信するのがライフワーク。 書くことも話すことも好きで、気がつけば毎日ブログを更新している。 ときどき印章の話から脱線するのもお約束。 趣味は筋トレと海と長距離ドライブ。

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