今回のブログでは、お客様の言葉を紹介したいと思います。
経緯と共にご覧ください。
ネットで作った印鑑の真実
そのときはたまたま、お店に私一人でした。
電話が鳴り受話器を取ると、おそらく私と同世代の男性の声。
話を伺うとこのような感じでした。
どのくらいご猶予がございますか?
実は急ぎで必要になってしまいまして、〇〇日には必要なんですが・・・
今日中にご注文いただけましたら、その前日にはお渡しできるよう進めます。
通話が終わり、まもなくご来店。
そして詳しい事情を伺うことができました。
最初はどこでも一緒だろうと思ってネットで黒水牛で作ったんですけどね、本体も印影もなんかものすごく安っぽいんですよ。
仕事で毎日お客様の印鑑を見ていますから、さすがにこれじゃ恥ずかしくて使えないと思ったんです。
なんですけど、〇〇日に登記しないといけなくて。
本当助かりました。
でも実際にそういうお客様も多いんですよ。
確かにネットの印鑑は異常に安いんですけど、印材から彫刻そしてケースに至るすべてにおいてコストカットしてますからね。
残念ながら比較する機会が少ないから、そんなもんだと思っている方もいますけど、普段印鑑を扱っている方は見抜いちゃいますよね。
ネットの実印はやっぱりネットでした。
他店様で作った印が期待に応えられていない。
その事実だけで、作り手としては妙にテンションが上がります。
急ぎではありましたが、渾身の思いを込めてお作り致しました。
お渡しする瞬間に自信を持ってお渡しできるように。
感想は「同じものを注文したのに全く別物ですね」
お約束の時間にご来店。
しかも先日ネットで作られたという印も持参されていました。
実際に私が彫った印をご覧いただき、第一声が見出しの言葉。
ご注文の印材も同じ黒水牛の実印で、書体も同じ篆書。
どうしてそこまで違うのか?それらを簡単に解説させていただきました。
・素材:黒水牛は天然材のため良し悪しがあり、表面のツヤ感が全く異なる。
・書体:線や枠の、太さのルールを守る。手書きの文字を使う。内丸の大きさも最適なバランスがある。
・捺印:手彫りは柔らかく軽く捺せる。機械彫りは堅さを感じ鮮明に写らない。
実際に両方をご自身で比較しながら確認すると、その違いが明白です。
そしてまさかの一言。
こっちのと全然違います
印鑑捺すのが楽しくなっちゃいますね。
最後にこのようなお言葉を残して帰られました。
ちゃんとしたの作って良かったです。
この言葉にすべてが集約されていました。
ありがとうございました。
最後に
印章はつくるお店によって大きく違います。
例えるならレンジでチンと、手作りのプロの料理との違いでしょうか。
もちろんそれぞれに目的が違いますから、それぞれに良さもあります。
一方で想像していただきたいのは、捺印の場面です。
必ず相手がいる場面で使用するのが印鑑です。
また相手の元に渡るのも印鑑です。
つまりその人格の顔なんですね。
顔ですから量産品ではなく、ぜひあなただけの個性を表現してほしいです。
こだわり抜いた実印がどれほどビジネスに貢献するか考えてみてください。
もしそんな印鑑をお求めであれば、私たちにお任せください。
これまで店頭でお伝えし続けてきたノウハウをもとに、最高の1本をご提案させていただきます。
ネットで簡単も良いですが、実印はぜひ手に取ってご確認ください。
でも鈴印でもネット販売はしてますけどね♡