「ハンコをまっすぐ押すのが苦手なんです。」
ご安心ください、密かに私も苦手です。
逆にまっすぐ押すのが得意な人を私は知りません♡
鈴印では彫刻した印章は精度の最終確認も合わせて、一度捺印してからお渡ししています。
その際もやはり一発でまっすぐ押せることって、残念ながら少ないんですね。
でもある方法を利用するコトによって、誰でも確実にまっすぐに押せるようになります。
今回ご紹介する方法は親父から教わったので、どこまで知られているのかは甚だ不明ですが、お役に立てましたら幸いです。
2017年4月6日に書いたブログですが、2019年12月17日にリライトしました。
ハンコをまっすぐ押すための裏技
裏技はとっても簡単。
朱肉を上につけるだけ。
まず最初に印面を見て、印の上になる部分を確認します。
次にその部分に朱肉をこすりつけます。
上側に目印がつきました。
完全な真上につけることは難しいですけど、それで構いません。
捺すときに、その傾きをイメージしながら捺印します。
まずはどこかに試し捺しして、角度を確認します。
たまにすごく曲がって印がついてしまうこともありますが、その場合は拭き取って再度真上に近い状態になるように、印を付け直してください。
※注意)印としてつけた朱肉を放置すると、素材によってはシミになりますので、直ちに拭き取ってください。
上下の印があってもまっすぐには押せない
他にもこんなご相談をいただくこともあります。
実印などの場合、上下の印がないものも多いです。
これは「押す時に上下をしっかり確認してから、慎重に捺してください」との意味があると言われているからです。
一方で最近は、印のある材料も増えてきました。
ところが果たして、上下の印があればまっすぐに捺せるのだろうか?
これが案外、印があってもまっすぐに押せるとは限りません。
理由は簡単。
捺す時にしるしは手の中に隠れて見えないからです。
つまりしるしの役割は「こっちが上というおおよその目印」なだけなんですね。
最後に
以上がまっすぐに捺すコツです。
繰り返しますが、印面ではなく、印材についた朱肉はすぐに浸透しますので、早めに拭き取ってください。
ハンコはまっすぐ正確に押したいって方は非常に多いです。
人によっては「印の曲がりは心の曲がり」なんて言うくらい、重要視しています。
ちょっとしたコツで気持ちが良いほどまっすぐ捺せますので、今すぐ試してみてください。
ただし1点だけご注意ください。
100円のものでは色が薄くて見えませんので、朱肉は良いものを使ってください。