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11月創業祭は象牙フェアです

  1. お店の話
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今月11月は創業祭を開催いたします。

鈴印といえば象牙。
天然素材のため品質に大きな差がある象牙ですが、その中でも選りすぐりの良い品のみを取り扱ってきました。
スタンダードアイテムが圧倒的な品質を誇るのはもちろんのこと、マスターピースやデッドストックに象徴される、他では入手できないアイテムまで揃っていることも強みです。
過去にも象牙フェアを開催してきましたが、いずれもご好評いただきましたので、鈴印の創業祭は象牙フェアをさせていただきます。

 

第一弾は象牙(上上)鞘付きです

店頭において非常に人気が高かったにも関わらず、Webでは未掲載でした。
兼ねてからお問い合わせもいただいていましたので、この機会に掲載することにしました。

鞘付き印。
店頭においてもご指名買いというよりは、説明させていただきその魅力に取り憑かれる方が多いのが特徴です。
では次に鞘付きの特徴、鈴印での取り扱い鞘付きの特徴の順でご紹介していきます。

 

鞘付きの特徴

印章に鞘(キャップ)が付いているメリットは想像以上です。

  • 印面の枠の破損を防ぐ
  • 高級感のアップ
  • 火災から印面を守る

 

簡単に想像できるのが、落下の際の印面の保護です。
印章で一番弱いのは、一番肝心でもある印面の枠です。
そこをキャップで保護していますから、万が一落としてしまっても守ってくれます。

鞘はもちろん象牙です。
それもひとまわり大きな材料をその1本に合わせて削り出していきますから、ある意味贅沢品でもあります。
当然重量もその分重くなりますし、また見た目もかなりの高級感が感じ取れます。

象牙はカルシウム、つまり歯と同じ成分ですから燃えません。
昔、残念ながら火災によって耐火金庫まで燃えてしまった企業様が使われていたのが鞘付きの実印でした。その辺りを掘り起こしてみると、持ち手部分は黒ずんでいるものの、鞘を外すと印面は全く問題なく保護されていて、その後の契約等がスムーズに進んだのは今でも伝説となっているお話です。

鞘は、普段なくても不自由を感じるものではありませんが、万が一の際にはあたなの大切な印章を圧倒的に守ってくれます。

 

鈴印の鞘付きの特徴

【違い1:形状】

密かにこの鞘にも色々な種類が存在します。
まずは上の写真をご覧ください。
左が今回のアイテムで、右が一般的な鞘付きです。
形状と高さが違うのが分かりますでしょうか?

鈴印の方は、切り込みもなくて、形はふっくらと綺麗なカーブを描き、高さもやや高め。
対して一般的な方は、上下に切り込みがあって、形は寸胴に近く、高さはやや低め。

これは歴史に由来されているのですが、元々関東では一般的な右の形が好まれていたそう。
対して関西では左の形状の人気だったそうなんです。
私自身関東の人間ですから、右に接する機会が多く、初めて左を見た時に一目惚れ。
それ以降、全ての鞘は左の湾曲がある高さ18㎜で発注しています。

 

【違い2:素材】

これは言われないとほとんど分からない違いになりますが、鈴印の鞘は共鞘(ともさや)と呼ばれる同一牙から取っています。
現在鞘付き印自体の需要が少ないため、あらかじめ鞘のみを用意し、それを印材に合わせて微調整する流れが主流となっています。
そのため印材と鞘で色合いや雰囲気が異なる場合がほとんどです。
対して鈴印製は見た目の雰囲気と品質を重視し、同一素材を使ってもらっています。

 

これらのこだわりは、私自身の感覚では、オーダースーツに近いイメージを持っています。
例えばパンツのダブルの裾幅や、セットアップの生地感のような感じです。
なんか良い雰囲気、それは細かいこだわりの積み重ねによるものだと感じていますので、私自身のこだわりが凝縮されています。

 

品質は上上ハード材

象牙の品質はかなりの差があります。
その中でやはり自信を持ってオススメできるのは、ハード材です。

人によってはなぜ象牙の価格にはお店によって差があるのか、疑問に思われる方もいらっしゃいます。
まず大きな違いが、ハード材かソフト材かです。
ハード材はその名の通り硬いんです。
そして種類が少ない。

そもそも象の牙の目的は、木を倒すこと。
また赤道直下の熱帯雨林では木が太く大きい。
そのため牙も硬い必要があるんですね。

硬いということは、密度が高い。
密度が高いから、身が詰まっている。
それが見た目の重厚感にも繋がり、ハード材独特のなんともいえないまろやかな艶が出てくるんですね。
そして密度が高い分、重量もソフトに比べて重いのが特徴です。

一方、数多く流通されているのはソフト材。
しかも品質の差が分かりにくいように漂白しています。
これによって見た目の統一感が出るんですが、品質が相当落ちてしまい、ひび割れやすくなり、かつ燃えるように変化してしまうのです。
購入した時は分かりにくいんですが、長く使っていて差が出てしまうのため、鈴印ではそのような材料は扱っていません。

前置きが長くなりましたが今回の象牙は、ハード材の5ランクのうちのちょうど真ん中。
真ん中と言っても選りすぐりのTOP5の3番目ですし、かつここから一気にランクが上がる大変貴重な素材です。
店頭においても「こちらの一番のオススメは?」と聞かれて、真っ先に思い浮かぶのがこのランク。
非常にバランスが良いんですね。
そのオススメNo.1に鞘をつけました。

 

最後に

鞘付きって決して華美ではなく、なのに迫力を兼ね備えるので、私自身とても好きなんですよね。
またこれは実際に手にしてみないと分かりにくいんですけど、鞘を抜く際のシュポッって感触が象牙だけは独特です。
他素材と比べて密度が高いので、真空な感じになる。
そして滑りも良いので、わずかに戻ろうとする感触があるんです。
それらが総合して独特な快感に繋がります。

全ての象牙は温度や湿度で若干の膨張収縮を繰り返します。
また彫刻することで熱が加わりまた繰り返します。
それらを全て終え、熱を落ち着かせるために数日置き、最後に鞘を削って微調整し、ロウを塗り込んで完成です。
あなたのお手元に届く際に、最高の状態でお送りいたします。

プレミアムな印。
それこそ鞘付きと言っても、過言ではないです。

象牙(上上)鞘付き実印の購入はこちらから>

 

この後追って象牙フェアのアイテムをアップしていきます。
今回は全部で4アイテムを揃えました。
先にざっくりお伝えしますと、第2弾も象牙鞘付き実印。
第3弾は。象牙鞘付きのセット。
第4弾は、非常に珍しい象牙実印。
となっています。

乞うご期待ください。

 

全部一気にご紹介しようと思っていたんですけど、1つ1つに思いが強すぎで終わりませんでした、、、

鈴印

〜印を通してお客様の価値を高めたい〜

鈴木延之
代表取締役:株式会社鈴印

1974年生まれ。
A型Rh(+)

1932年創業、有限会社鈴木印舗3代目にして、現プレミアム印章専門店SUZUIN代表取締役。専門店として、印章(はんこ)を中心としたブログを毎日発信。本業は印章を彫る一級印章彫刻技能士。
ブログを書き出したきっかけは、私の親父が店頭で全てのお客様に熱く語っていた印章の価値や役割そして物語を、そして情報が散見する中で印章の正しい知識を、少しでも多くのみなさまに知っていただきたいから・・・
だったのに、たまに内容がその本流から全く外れてしまうのが永遠の悩み♡

一級印章彫刻技能士
宇都宮印章業組合 組合長
栃木県印章業組合連合会 会長
公益社団法人全日本印章業協会 ブロック長

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