2015年2月9日に書いたブログですが、アクセス集中に伴い内容を大幅修正の上、2020年2月12日にリライトしました。
その前に、朱肉やスタンプ台を使わないでペタペタ気軽に捺せるハンコを総称で「シヤチハタ」と呼んでいる方も多いですが、正確には「浸透印」。
正しくは「シヤチハタ」はメーカー名であって、固有名詞ではないんですね。
「ウォークマン」や「宅急便」なんかと同じで、商品名があまりに浸透しすぎていて、製品の固有名詞と勘違いされている事例です。
そしてこの問題を正確に認識していないと、結果的に多くのトラブルの再発に繋がってしまいますので事前に申し上げます。
第一位は補充インクの間違い
これが特にシヤチハタは非常にややこしいんですけど、製品ごとに補充のインクが違います。
例をあげますと、ネーム6とネーム6とブラック11でも違います。
もちろん角型になっても違ってきます。
しかも上記で書いたように、メーカーによっては致命的に違います。
例えば同じように浸透印を作っているメーカーさんって、サンビーやブラザーやタニエバーなど各種存在します。
そして各メーカーごとに、作っているインクの成分が全く異なり、一切の互換性がありません。
イメージは血液と一緒ですね。
A型とB型が輸血できないように、違うメーカーのインクを混ぜると固まって使えなくなってしまいます。
そのためまず大原則として、メーカーが異なる補充インクは絶対に使わないでください。
※メーカー名の記載がない場合は、使い捨て商品の可能性が高いので、残念ですが諦めてください。
次に、製品ごとの補充方法をしっかり確認してください。
本体のどこかに製品名が記載されていますので、それを基にググってみてください。
よく分からない場合は、購入したお店に確認してください。
今回タイトルが「シヤチハタ」ですので、参考までにインクの交換方法について書いたブログのリンクを貼っておきます。
第二位はインクの差し過ぎ
さてさていよいよ本題です。
浸透印のトラブル、堂々の第2位にエントリーされたのは、インクの差し過ぎです。
ちなみにこちらのトラブルは第一位と違って、対処可能です。
細かいことを言えば、例えばシヤチハタの補充インクに色々な種類がある理由の1つが、この差し過ぎを防ぐためなんですね。
製品ごとに決まった補充インクを用意することで、適量で快適にお使いいただけるようにとのことです。
それにしても種類が多過ぎて、我々も困ってますけどね。
そして今回、お問い合わせがLINEでありましたので、そちらもご覧ください。
その時送って頂いた画像を拝見しますとこんな感じ
THE 流血♡
いいパンチだぜ♡
インクを差し過ぎた場合の対処法
製造メーカーの違いは、インクが凝固してしまうため修復不能になってしまいますが、インクの量の間違い(差しすぎ)は対処可能です。
上記のLINEにもあるように、差し口を逆さまにして一度全部インクを抜き出します。
ドロっとしているので、ティッシュの上などに置いて数時間放置してください。
次に捺印部分から漏れたインクも可能な限り拭き取ります。
つまり一度できる限りインクを落とした状態にしてもらいたいんですね。
それでも中にあるインクのタンクとなるスポンジには、ほぼ十分な量のインクが補充されているはずなので、そのまま使えると思います。
仮にそれで薄いようなら、再度2〜3滴差し足して下さい。
インクの補充の適量
では最後に、インクの補充の適量をご紹介したいと思います。
ネーム6やネーム9などの、カートリッジのタイプはそのまま交換すれば問題ありませんが、問題はボトルからインクを差す場合ですよね。
もちろんインクの状態にもよりますが、大体2〜3滴。←これがなぜかサポートページに書いてないんですよね!
ちなみに完全に補充されるのに12時間ほど掛かりますので、2〜3滴ビュ〜ビュ〜ビュ〜っと補充して様子を見て下さい。
それでもまだ足りないようでしたら、あと2〜3滴。
思ったより、かなり少なくて大丈夫ですね。
更に詳しくは以下にシヤチハタのサポートページをシヤチハタ インキの補充方法 をご覧ください。
最後に
以上の2点がシヤチハタでトラブルの多い2点になります。
仮に私がこの仕事をしていなかったら、分かりにくいな?って思ってるはずです。
なので最後にまとめます。
- メーカーを確認する
- 補充方法を確認する
- 差し過ぎに注意
特に1は、間違えると使えなくなってしまいますので、ご注意ください。
とっても便利な浸透印ですので、正しい補充で長く快適にお使いください。
とっても分かりにくいですけど♡