意外に知らないハンコの知識。
知ってるだけで得する内容から、知らないと損する話。はたまた知らないと恥ずかしい話まで様々です。
そんな中今回は、知らないと怒られる話。
これ本当に怒られますから、知らなかった人はこの機会にぜひ。
※この記事は2018年8月22日に公開されたものです。現在も多くのアクセスをいただいている、鈴印ブログの人気記事のひとつです♡
親展は、宛名の人に開封してもらいたい意図があります

日々多くの郵便物が届く中で、こんなスタンプを押してあったり、印刷されているのを見かけると思います。
その文字の印象から、親しみをこめて送ってます的な意味だと思ってたりしませんよね?
親しみを展開する的な。
だとしたら完全に間違えているんで、ご注意くださいね。
正しくはこういう意味です。
親展(しんてん)(英語: confidential letter; private)とは、封書において、宛名となっている本人が自分で封を切って読んでほしいという意味、またはそのような扱いのこと。
Wikipediaより
極秘文書まではいかないにしても、宛名の人以外に見られたくない内容の場合に使われるのがこの「親展」。
例えばその人のプライバシーに関わる内容だったり、記憶にあるのはクレジットカードが送られてくる際とかですね。
そのために気を遣って、先に送り主の方が印してくれているんです。
ちなみに「親」=「自ら」、「展」=「開いて読む」の意味です。
親展の書き方|封筒のどこに書けばいいの?
意味が分かったところで、次に迷うのが「で、どこに書くの?」ですよね。
これ、調べれば調べるほど諸説出てきて混乱するところです。
先に結論を言っちゃうと、法律で決まったルールはありません。
そのうえで、一般的にはこう言われています。
- 縦書きの封筒:宛名の左下に、縦書きで「親展」
- 横書きの封筒:宛名の左下、または左側に「親展」
この「宛名の脇に添える言葉」を、正式には外脇付(そとわきづけ)と呼びます。
親展のほかに「至急」「重要」「○○在中」なんかも、ぜんぶ外脇付の仲間ですね。
ただ、この位置も本やサイトによって「左上」と書いてあったりして、正直なところ諸説あります。
ワタクシの結論は次の章に書きましたが、先に言ってしまうと目立てばそれでいいんです。
手書きでもまったく問題ありません。
ただ、手書きだと他の文字に埋もれて見落とされやすいので、赤い枠で囲むのがおすすめです。
というか、そのために親展スタンプがあるようなものですから♡
親展スタンプの位置と色
いわゆる外脇付と呼ばれる「親展」。
印刷されている場合はそのままでOKですが、スタンプの場合は「どこに」「何色で」押すのが正しいのか?
結論から言うと、特に決まりはありません。
だからこそ、目立つ場所と色が最適なんです。
ネットでは「縦書きは左上、横書きは左下」とありますが、見落とされることも多いので、個人的には左上がベストだと思います。
色についてもルールはありませんが、だいたいこんな感じで使い分けされます:
- 黒=冠婚葬祭
- 青=ちょっと重要
- 赤=とても重要
なので、赤色のスタンプが一番おすすめです!
親展スタンプのよくある質問
親展スタンプは郵便局で押してもらえますか?
押してもらえません。
これ、けっこう多い勘違いなんです。
「速達」や「書留」は郵便局のお仕事なので局のスタンプが押されますが、親展はまったくの別物です。
親展は差出人が「本人が開けてください」と伝えるための意思表示。
郵便局が差出人に代わって意思表示することはできないので、自分で押すか、自分で書くしかありません。
裏を返せば、押すも押さないも差出人の自由。
誰の許可もいらないんです.
親展スタンプを持っていません。手書きでもいいですか?
まったく問題ありません。
赤いペンで「親展」と書いて、その周りを四角く囲む。これで十分に伝わります。
ただ、宛名も手書きだと文字が埋もれて見落とされるんですよね。
それを防ぐためにあるのがスタンプなので、頻度が高い方は1本持っておくとラクですよ。
親展スタンプは100均でも買えますか?
買えます。
時期や店舗によりますが、ダイソーさんなどでも見かけます。
正直に申し上げると、年に数回しか使わないなら100均のもので十分です。
こういうときに「いえ、ウチのを買って」と言わないのが鈴印です♡
分かれ目は押す回数だと思ってください。
- 年に数回:100均のもので問題なし。使い切りと割り切る
- 月に何度も押す:インクを補充できるシヤチハタタイプが結局トクです。100均のものはインクが切れたらそこで終わりなので、買い直しの手間が増えます
- 会社の顔として使う:書体と枠のきれいなものを。封筒は取引先が最初に目にするものなので、ここが崩れていると、気になる方は本当に気になります
ゴム印とシヤチハタ、どちらがいいですか?
- ゴム印(スタンプ台を使うタイプ):押すたびにインクを付ける手間はありますが、色を選べて、線がシャープに出ます。まとめて押す作業に向いています
- シヤチハタ(浸透印):スタンプ台がいらず、片手でポンと押せます。日常づかいはこちら
迷ったらシヤチハタで大丈夫です。
1日に1枚2枚押すくらいなら、この「手間の差」がそのまま使い勝手の差になりますから。
どちらも記事のいちばん下にリンクを置いてありますので、よかったら見てみてください♡
結局、何色で押すのが正解ですか?
ルールはないので、赤で大丈夫です。理由はひとつ前の章に書いたとおり、目立つからですね。
ひとつだけ補足を。
宛名を赤で書くのは失礼にあたるとされていますが、親展は赤でまったく問題ありません。
ここは別の話なので、安心して赤を使ってください。
「親展」「重要」「至急」「マル秘」は何が違うのか
似たようなスタンプが並んでいると、どれを押せばいいのか分からなくなりますよね。
役割がぜんぶ違うので、ここで整理しておきます。
- 親展:誰が開けるかの指定。「宛名ご本人が開けてください」
- 重要:中身の格の指定。「大事な書類が入っています」
- 至急:いつ開けるかの指定。「すぐ見てください」
- マル秘(㊙):外に出すなの指定。社内の機密文書に使うのが本来
つまり「親展」だけが、開ける人を名指しするスタンプなんです。
だから怒られる。ほかの3つは、間違って押してもここまで揉めません。
ちなみに「重要」と「親展」は意味がかぶらないので、両方押しても大丈夫ですよ。
親展物語
なんとなく親展の使い方が分かってきましたか?
ここで、実際に「怒られた」実例をひとつご紹介。
会社の規模が大きいと、それぞれに役割分担があります。
郵便物のほとんどが社長宛ですが、実際に社長が全部開封するのは、零細企業くらい。
ちなみに鈴印の場合は・・・全部ワタクシが開封責任者♡
多くの企業では封書=請求書なので、経理の方が開封する流れが多いですね。
で、ある日いつものように開封したところ・・・中身は全社員の給与明細!
「うわ!あいつこんなにもらってたんかよ!」
ま、ワタクシがこの立場だったら確実にスキャンします♡
でも冗談抜きで、給与情報って超プライベート。
社長に手渡しするとき、経理の方も冷や汗モノだったそうです。
経理の方: 社長、あのこちらが届いたんですけど、、、汗
社長: なんでこれ勝手に開けちゃったの!?
経理の方: すみません。いつもの流れでつい、、、大汗
社長: 「親展」って押してあるだろ、、、大汗
──お互いに、なんとも微妙な空気が流れましたとさ。
もし親展を開けてしまったら、どうすればいい?
さて、笑い話にしましたが、実際にやってしまった側からすると生きた心地がしません。
「親展 開けてしまった」で検索してここに来た方も、たぶんいますよね。落ち着いてください。
やることは3つだけです。
- 中身は読まない。開けた瞬間に気づいたなら、そこで止めるのが一番大事です
- 隠さずにすぐ言う。黙って渡すのが最悪手で、後からバレたときに信用を失います
- 開けた事実を書いて渡す。付箋で「誤って開封しました。中身は確認しておりません」と一言添える
正直、これで大半は収まります。
怒られるのは開けたこと自体より、黙っていたことのほうなんですよね。
なお厳密にいうと、正当な理由なく封のしてある信書を開けた場合、刑法133条の信書開封罪にあたる可能性があります(1年以下の拘禁刑または20万円以下の罰金。告訴がないと起訴されない親告罪です)。
とはいえ、会社で業務の流れのままうっかり開けてしまった、というケースがいきなり事件になることはまずありません。
「それくらい重い意味のある封書なんだ」という温度感として知っておいていただければ十分です。
親展のよくある疑問
親展は誰が押すもの?
送る側です。受け取る側が押すことはありません。
「この手紙は本人に開けてほしい」と思っている人が意思表示するものなので、当然といえば当然ですね。
親展の手紙に返信するとき、こちらも親展にすべき?
必要ありません。
返信の中身が、相手にとってまた見られたくないものなら押す。それだけの判断で大丈夫です。
メールに「親展」は使える?
あまり使いません。
メールはそもそも宛先本人しか開けない前提なので、親展の出番がないんです。
社外に出したくない場合は、件名や本文に「関係者外秘」と書くほうが一般的ですね。
宅配便の荷物にも書ける?
こちらもあまり使いません。
親展は封書のマナーとして育ってきた言葉なので、荷物の送り状に書いても、まず読まれないと思ってください。
英語では何と言う?
Confidential です。
「Private」や「Personal」も使われますが、ビジネス封書なら Confidential が一番通じます。
親展の読み方は?
しんてんです。
「親」=自ら、「展」=開いて読む。字のとおり「ご自分で開いて読んでください」という意味になります。
最後に
郵送される書類には、送り主の意図が込められています。
開封する人にもその意図を理解してもらわないと、トラブルになってしまうことも。
送り手としても、自分の身を守る意味で「親展」スタンプを押すのは立派なマナーです。
思わぬトバッチリを避けるためにも、このひと手間が大切ですね♡
\おすすめ親展スタンプはこちら/

↓もっとオシャレに使いたい方は、鈴印オリジナルのこちらもおすすめ♡

size: w25×h20㎜
Price(税別)
ゴム印:¥3,400-
シヤチハタ:¥3,600-
他にも知って得するハンコの知識、満載です!
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