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鈴印オリジナル「大判小判印」の特徴と魅力に迫る

  1. 印鑑をつくる
  2. 121 view

ここでは鈴印オリジナル「大判小判印」について解説します。

通常の丸型ではなく、大判小判のように楕円形で作ってもらったオーダー品のため、知っている方も少ないようです。
丸じゃなくても登録できるのか?などのルール的な側面から、オススメの書体や、人気の理由までをご紹介。
人とは違う印を探している方は、必見です。

 

大判小判印とは、江戸時代の貨幣のような楕円形の印

大判小判とは、江戸時代に作られてた楕円形の金貨。
そして大判小判印は、その金貨の形を印面モチーフにして作ってもらったものです。

ちなみに楕円形の印章自体はそれほど珍しいものでもなく、こういった印はご覧になったこともあると思います。

柘植小判と呼ばれる、比較的リーズナブルかつ、印面の縦の長さが11.4㎜と小さめの印。
対して大判小判印は、いずれもそれより大きめの12・13.5・15㎜を取り揃えています。
僅か数ミリですが、印章の場合は大きな差になります。

参考に柘植小判と、象牙大判小判15㎜を比べてみましょう。

3㎜ちょっとの違いですが、明らかに異なるのが分かります。

小判型でも印鑑登録はできます

見てください。このふっくらとした美しい楕円形を。
ちなみにこの角の落とし具合も、鈴印独自のオーダーです。

さてこの独特な形をした印章ですが、印鑑登録も可能なのでしょうか?
結論から申し上げますと、大判小判印は印鑑登録可能です。
登録上のルールが一番厳しい印鑑登録ができるということはすなわち、銀行印としてもお使いいただくことができます。

参考に宇都宮市の印鑑登録のルールを見ておきましょう。

登録できない印鑑
住民票に記載されている「氏名」、「氏」、「名」、「旧姓(旧氏)」もしくは「通称」、または「氏名、旧姓(旧氏)もしくは通称の一部を組み合わせたもの」で作られていない印鑑。
すでに同一世帯のほかの人が登録している印鑑。
職業などほかの事項を合わせて表している印鑑。
印形が変形しやすい印鑑(ゴム印など)。
印影が一辺の長さ8ミリメートルの正方形に収まる印鑑、または、一辺の長さ25ミリメートルの正方形に収まらない印鑑。
「き損」、または「ま滅」している印鑑。
印影の照合が困難である印鑑。

印鑑登録は地方行政ごとによって多少異なりますが、概ね上記の内容に近いです。
その中で印材に関しては、材質や大きさの規定はありますが、形には触れられていません。
つまり、小判印は印鑑登録可能です。

参考ですが、これまで多くのお客様がこの小判印で印鑑登録されていますが、特に指摘されたことはありませんので間違いないです。

せっかくなら書体もオリジナルで

形が楕円ですが、どの書体とも相性が良いです。
とはいえ当然オススメもあります。

ちなみに大判小判印を始めたのは創業者の鈴木茂延ですが、その当時は「大判小判の銀行印」と名付けていました。

その際に特にオススメしていたのは、小篆体でした。


小篆(しょうてん)体

理由は2つ。

1.小判と最も相性が良いから

もともとこの小篆という書体は、以下の筆文字で非常に縦長です。

そのため丸型よりも、自然に文字のレイアウトができます。
つまり元字を変形させないで済む、理想的な形。

2.オリジナル+オリジナルだから

前述した通り、大判小判印を始めたのは初代です。
そして小篆体という書体を始めたのも先代。
つまり鈴印の歴史あって生まれたオリジナル+オリジナル、そんな物語に魅力を感じられる方もいらっしゃいます。

とはいえもちろん書体に関しては、これまで全ての書体での制作実績があり、いずれも素敵な仕上がりとご満足をいただいていますので、お好みでお選びいただいて問題ありません。
なのでもし迷った際には、参考にしてみてください。

 

大判小判印が人気の3つの理由

先代から始まって鈴印のベストセラーの1つと言っても過言ではない、大判小判印。

その理由を直接お客さまに聞いてみました。
すると3つの理由が浮かび上がってきました。

1.同じ物がない

印鑑に求められる大前提に唯一無二というものがあります。
また人と違ったものを求めるのは、どんなアイテムでも共通です。
そんなご要望に見事にマッチしたのかもしれません。

2.転がらない

この形は、印章の大きな問題の1つを見事に解消してくれました。

それが、転がらない。

丸が多い印章ですが、デスクの上にそのまま置きっぱなしにして、傾斜によって落として欠けることも多いと聞きます。
ところが小判型であれば、当然転がりません。
そのため落下する可能性もかなり低くなり、欠けの機会も大きく減少することとなりました。

 

3.お金が貯まる?

大判小判印の生みの親でもある初代は、こんな想いも込めていたそうです。

「大判小判の形で銀行印を作ったら、お金が貯まりそうじゃないか?」

さすが商人です。
とはいえこちらを信じるか信じないは・・・
あなた次第です。

 

最後に

大判小判印でお選びいただける印材は全部で6種類。
ツノ材3種類と、象牙3種類になります。

大判小判印
(税別)17,000円〜

黒水牛大判小判印の購入はこちらから>

牛角(上トビ)大判小判印の購入はこちらから>

牛角(上白)大判小判印の購入はこちらから

象牙(中)大判小判印の購入はここちらから>

象牙(上)大判小判印の購入はこちらから>

象牙(上上)大判小判印の購入はこちらから>

 

 

 

 

 

 

鈴印

〜印を通してお客様の価値を高めたい〜

鈴木延之
代表取締役:株式会社鈴印

1974年生まれ。
A型Rh(+)

1932年創業、有限会社鈴木印舗3代目にして、現プレミアム印章専門店SUZUIN代表取締役。専門店として、印章(はんこ)を中心としたブログを毎日発信。本業は印章を彫る一級印章彫刻技能士。
ブログを書き出したきっかけは、私の親父が店頭で全てのお客様に熱く語っていた印章の価値や役割そして物語を、そして情報が散見する中で印章の正しい知識を、少しでも多くのみなさまに知っていただきたいから・・・
だったのに、たまに内容がその本流から全く外れてしまうのが永遠の悩み♡

一級印章彫刻技能士
宇都宮印章業組合 組合長
栃木県印章業組合連合会 会長
公益社団法人全日本印章業協会 ブロック長

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