ここでは鈴印オリジナル「大判小判印」について解説します。
通常の丸型ではなく、大判小判のように楕円形で作ってもらったオーダー品のため、知っている方も少ないようです。
丸じゃなくても登録できるのか?などのルール的な側面から、オススメの書体や、人気の理由までをご紹介。
人とは違う印を探している方は、必見です。
大判小判印とは、江戸時代の貨幣のような楕円形の印
大判小判とは、江戸時代に作られてた楕円形の金貨。
そして大判小判印は、その金貨の形を印面モチーフにして作ってもらったものです。
ちなみに楕円形の印章自体はそれほど珍しいものでもなく、こういった印はご覧になったこともあると思います。
柘植小判と呼ばれる、比較的リーズナブルかつ、印面の縦の長さが11.4㎜と小さめの印。
対して大判小判印は、いずれもそれより大きめの12・13.5・15㎜を取り揃えています。
僅か数ミリですが、印章の場合は大きな差になります。
参考に柘植小判と、象牙大判小判15㎜を比べてみましょう。
3㎜ちょっとの違いですが、明らかに異なるのが分かります。
小判型でも印鑑登録はできます
見てください。このふっくらとした美しい楕円形を。
ちなみにこの角の落とし具合も、鈴印独自のオーダーです。
さてこの独特な形をした印章ですが、印鑑登録も可能なのでしょうか?
結論から申し上げますと、大判小判印は印鑑登録可能です。
登録上のルールが一番厳しい印鑑登録ができるということはすなわち、銀行印としてもお使いいただくことができます。
参考に宇都宮市の印鑑登録のルールを見ておきましょう。
登録できない印鑑
住民票に記載されている「氏名」、「氏」、「名」、「旧姓(旧氏)」もしくは「通称」、または「氏名、旧姓(旧氏)もしくは通称の一部を組み合わせたもの」で作られていない印鑑。
すでに同一世帯のほかの人が登録している印鑑。
職業などほかの事項を合わせて表している印鑑。
印形が変形しやすい印鑑(ゴム印など)。
印影が一辺の長さ8ミリメートルの正方形に収まる印鑑、または、一辺の長さ25ミリメートルの正方形に収まらない印鑑。
「き損」、または「ま滅」している印鑑。
印影の照合が困難である印鑑。
印鑑登録は地方行政ごとによって多少異なりますが、概ね上記の内容に近いです。
その中で印材に関しては、材質や大きさの規定はありますが、形には触れられていません。
つまり、小判印は印鑑登録可能です。
参考ですが、これまで多くのお客様がこの小判印で印鑑登録されていますが、特に指摘されたことはありませんので間違いないです。
せっかくなら書体もオリジナルで
形が楕円ですが、どの書体とも相性が良いです。
とはいえ当然オススメもあります。
ちなみに大判小判印を始めたのは創業者の鈴木茂延ですが、その当時は「大判小判の銀行印」と名付けていました。
その際に特にオススメしていたのは、小篆体でした。
小篆(しょうてん)体
理由は2つ。
1.小判と最も相性が良いから
もともとこの小篆という書体は、以下の筆文字で非常に縦長です。
そのため丸型よりも、自然に文字のレイアウトができます。
つまり元字を変形させないで済む、理想的な形。
2.オリジナル+オリジナルだから
前述した通り、大判小判印を始めたのは初代です。
そして小篆体という書体を始めたのも先代。
つまり鈴印の歴史あって生まれたオリジナル+オリジナル、そんな物語に魅力を感じられる方もいらっしゃいます。
とはいえもちろん書体に関しては、これまで全ての書体での制作実績があり、いずれも素敵な仕上がりとご満足をいただいていますので、お好みでお選びいただいて問題ありません。
なのでもし迷った際には、参考にしてみてください。
大判小判印が人気の3つの理由
先代から始まって鈴印のベストセラーの1つと言っても過言ではない、大判小判印。
その理由を直接お客さまに聞いてみました。
すると3つの理由が浮かび上がってきました。
1.同じ物がない
印鑑に求められる大前提に唯一無二というものがあります。
また人と違ったものを求めるのは、どんなアイテムでも共通です。
そんなご要望に見事にマッチしたのかもしれません。
2.転がらない
この形は、印章の大きな問題の1つを見事に解消してくれました。
それが、転がらない。
丸が多い印章ですが、デスクの上にそのまま置きっぱなしにして、傾斜によって落として欠けることも多いと聞きます。
ところが小判型であれば、当然転がりません。
そのため落下する可能性もかなり低くなり、欠けの機会も大きく減少することとなりました。
3.お金が貯まる?
大判小判印の生みの親でもある初代は、こんな想いも込めていたそうです。
「大判小判の形で銀行印を作ったら、お金が貯まりそうじゃないか?」
さすが商人です。
とはいえこちらを信じるか信じないは・・・
あなた次第です。
最後に
大判小判印でお選びいただける印材は全部で6種類。
ツノ材3種類と、象牙3種類になります。
大判小判印
(税別)17,000円〜