印鑑照合の実際の場面ってご覧になったことがある人で結構少ないのではないでしょうか?
今回実際に行政書士さんが照合をしている場面を撮らせていただきましたのでご紹介しておきます。
実印の印鑑照合の場面
まず印鑑照合とは、実際に捺した印影が正しいかどうかを確認することです。
日本において高額な契約などを交わす場合、役所に登録してある本人の印鑑証明書と、実際に捺した印鑑が同じである必要があります。
そしてさまざまな方法で、その2つを照合します。
現在は印鑑照合機などもありますが、ここでは行政書士の方が実際に「残影照合」と呼ばれる
実印と印鑑証明書を重ね合わせてペラペラと動かし、残像と残影で照合している場面になります。
動画をご覧ください。
少しだけ補足もいただくことができました。
- 残影照合は、捺印している朱色と印刷してある黒色をペラペラさせるため、慣れる必要がある。
- そのため印影をスキャンして印刷し全く同条件にし、照合する場合もある。
確かにペラペラすると、文字が浮かび上がって見えてきます。
そして色が違うとそれがぼんやりしますね。
実際の現場の人でないと、わからないお話でした。
最後に
私自身気になったのは、どの段階で「違う」と判定されるのかということでした。
結論は絶対的ではない前置きがありつつ
- 摩滅
- 欠け
これらは「違う」と判定される可能性が高いそうです。
確かに行政書士さんや、あるいは銀行の窓口などは、代行的な意味合いがあります。
そのため曖昧な回答をしてしまうと後々責任問題に発展する可能性があるため、厳しくチェックするそうです。
1つの証拠になる印鑑ですから「この程度なら大丈夫だろう」とは考えない方が、間違いなさそうです。
そして例えば実際には同じなのに「違う」と判定されてしまった場合は、作り直して登録し直しという流れになります。