「焼印ってハンコやさんでも作れるんですね!」
今回の納品の際の言葉でした。
私たちからすると鈴印は「ハンコ」と言われるモノならなんでも作れると思っているので・・・。
その原因は情報発信が足りてないに尽きるワケです。
焼印はハンコやさんでも作れます
ご注文のきっかけは、いろいろ調べていて鈴印のこのブログにたどり着いたからだそうです。
「あれ?もしかして作れるの?まずは聞いてみよう?」
そんな流れでお問い合わせいただきました。
ちなみに過去には大々的に、小山のあの伝説のどら焼きやさんにお買い求めいただいた実績もございます。
伝説♡
まあネットで調べるといろいろなページが出てきますから、どこに頼んだらいいのか分からない?なんて方も多いようです。
「焼印は『印』って入ってるから、とりあえず鈴印に聞いてみよう!」
もちろんなんとか致します。
では実際のご注文の際に、どんな流れになるかご紹介しておきます。
焼印の種類
焼印には2通りの持ち手が存在し、印面は同じでも持ち手によってお値段が大きく異なります。
ではそれぞれの特徴と価格をご紹介致します。
焼きゴテ式
コチラが一般的な焼印になりますでしょうか。
印面部分をコンロなどで炙って熱し、熱くなった状態で桐箱やどら焼きなどの対象物に押していきます。
熱々になっているから、押すことによって焦がして、文字やデザインなどを表現するワケです。
【特徴】
手動の管理のため、温度を一定に保つことがやや難しい点が挙げられます。
これは熱する温度×時間によって印面の温度が変わり、押しているうちに冷めてくるからです。
熱し過ぎると真っ黒の焦げちゃいますし、逆に冷め過ぎると薄くかすれがち。
つまり最適な温度を見つけるまでに、ある程度練習と慣れが必要。
とは言え印鑑のように緻密な印影を必要とするワケではありませんので、2〜3回試してみればなんとなく感覚は掴めると思います。
【価格帯】
データの細かさと、サイズによって異なってきます。
例えばただの丸だけでサイズも小さければ安いですし、細かかったり大きかったりすると高くなっていきます。
過去の実績では、2㎝角の中に3文字で15,000円でした。
なのでその価格が最低ラインとご理解いただければと思います。
電気ゴテ式
ご存じない方も多いのがこちらの電気ゴテ式。
柄の末端に電源プラグがあって、それをコンセントに差し込むことによって使用します。
【特徴】
電気によってコントロールするので、温度をずっと一定に保てるのが特徴。
そのため連続で大量に捺印し続ける場面では、特に重宝されています。
あくまで私の環境ですが焼きゴテの場合、約10回弱で温度が下がっていきます。
なので10回ごとに再加熱の必要があり、結構時間がかかる感じ。
対して電気ゴテであれば電源を入れている間じゅう最適な状態を保ってくれますからね、数が多い場合は本当に助かります。
【価格帯】
こちらも焼きゴテ同様、データの細かさとサイズによって異なってきます。
そして電気式にする関係で最低価格も大幅に上がり、約40,000円〜となっています。
納期と入稿方法
【納期】
焼きゴテ式電気ゴテ式共に、約1ヶ月ほどいただいています。
理由として鈴印製の焼印は、1つ1つ職人さんが手で彫っているから。
そのため機械で簡単に作れるものよりは、お時間が掛かってしまいます。
【入稿方法】
印刷された物など、ある程度どんな状態でもお受けすることが可能です。
一般にはデータを指定の形式にして入稿する必要がありますが、鈴印の場合は職人さんが手で彫るため許容範囲が広いんです。
さすがにどら焼きに押した現物からトリミングするのは結構費用が掛かっちゃうかもしれませんが、綺麗に印刷された紙なら問題なし。
上記でも述べましたが、そもそも焼印は緻密な印影を必要とするものではないため、入稿方法の自由度はかなり高いです。
最後に
繰り返しになりますが、一般的な焼印と鈴印製の焼印の大きな違いは、手作りかどうかです。
職人さんによる手作りの焼印自体、現在は驚くほど数が少なくなって参りました。
印章もそうですが、印面を職人さんが彫ることで、他のどれよりも捺印に最適な状態を作り上げることが可能です。
またできればご注文の際に、「〇〇に押す」などの用途をお教えください。
印面彫刻の際にもそれらを反映させますし、また電気ゴテの場合はワット数も最適化させます。
良いものは印章であれ焼印であれ、使う人のことを考えた人が作っています。
きっと押す人も、使う人のことを考えているはずです。
お問い合わせ内容に以下をコピペの上、お送りください。
お問い合わせ内容:焼印
形状 :焼きゴテ式 or 電気ゴテ式
サイズ : ㍉× ㍉
※データをお送りいただくのは、こちらからの返信メールに対してお送りいただくようになりますので、あらかじめご了承ください