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シヤチハタ ネーム印の中ってどうなってんの?

  1. 印鑑をつくる

今日はシヤチハタ ネーム印について、普段あまり注目されないその「中身」に焦点を当ててみたいと思います。

2013年9月12日に公開したブログですが、2024年12月7日にリライトしました。

シヤチハタ ネーム印の仕組みとは?

どの家庭やオフィスにも1本はあると言っても過言ではないシヤチハタ ネーム印。
みなさん、こんな疑問を持ったことはありませんか?

  • どうしてあれだけ繰り返し使えるの?
  • 内部はどうなっているの?

実はシヤチハタ ネーム印は、一度のインク補充で約1万回も使用できる構造になっています。
その秘密を分解して見てみましょう!

ネーム印の構造を分解!

シヤチハタ ネーム印を分解すると、以下のようなパーツに分かれます。

  • 持ち手部分
  • 補充インクカートリッジ
  • 吸蔵体(インクのタンク)
  • 印面(インクが染み出す部分)
  • 印面を固定する金属パーツ
  • キャップ

さらに、印面の内部を断面図で見るとこんな感じです。

シヤチハタの断面図
シヤチハタの内部構造
  • 補充インクカートリッジ: インクを供給するパーツ
  • 吸蔵体: インクを保持するスポンジ状の構造
  • 印面: 捺印する部分
  • 捺印面: 実際に紙に触れる部分

インクはこの3層構造を通り、最終的に印面から少しずつ染み出す仕組みになっています。
そして④③②にそれぞれ、1万回捺印に耐えうる量のインクが染みこんでいるのです。
そしてインクがなくなると、④の補充カートリッジを交換して、新たに使える仕組みになっています。

ちなみに補充カートリッジを補充しても、捺印面まで染みこむには時間が掛かるため、一晩寝かせておいてください。

インクの秘密とシヤチハタトリビア

シヤチハタの専用補充インクは、植物油を主成分としており、これがなめらかな印影を作る秘密です。ただし、注意すべき点がいくつかあります。

  1. インクは必ず専用のものを使う

    他社製品のインクを使うと、化学反応で固まることがあり、インクの通り道が詰まってしまう恐れがあります。

  2. 植物油成分のトリビア

    以前は、この植物油成分が原因でゴキブリに狙われることもありました。

    インクに食害を受けた印面
    ゴキブリに狙われた印面

    現在では、ゴキブリが嫌がる成分が配合されており、この問題は解消されています。

まとめ

シヤチハタ ネーム印の中は、非常にシンプルで効率的な構造になっています。
インクを正しく補充することで、長く使い続けることが可能です。
また、シヤチハタの性能を最大限に引き出すには、専用インクを使うことが大切です。

もし補充方法や使い方で迷うことがあれば、ぜひお気軽に鈴印までお問い合わせください!

 

鈴印

〜印を通してお客様の価値を高めたい〜
鈴木延之
代表取締役:株式会社鈴印

1974年生まれ。
A型Rh(+)
1932年創業、有限会社鈴木印舗3代目にして、現プレミアム印章専門店SUZUIN代表取締役。
専門店として、はんこ(印章)を中心としたブログを毎日発信。本業は印章を彫る一級印章彫刻技能士。
ブログを書き出したきっかけは、私の親父が店頭で全てのお客様に熱く語っていた印章の価値や役割そして物語を、そして情報が散見する中で印章の正しい知識を、少しでも多くのみなさまに知っていただきたいから・・・
だったのに、たまに内容がその本流から全く外れてしまうのが永遠の悩み♡

一級印章彫刻技能士
宇都宮印章業組合 組合長

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