実印は親から子への贈り物です。
そんな理由からでしょうか?
成人式のお祝いには、実印を選ばれる方が非常に多いです。
昔から続く日本の大切な文化でもある、お子様の人生のお守りになる実印を、間違った捺印をしないよう想いを込めて贈られています。
これは私の祖父の代からずっと続いてきた文化で、私の祖父も親父も「ぜひそんな親御様のお気持ちを言葉にされて、想いと一緒にお贈りください」とお伝えしてきました。
当然私も同じようにお伝えてしておりました。
しかし、ある時こんなお話を伺いました。
お子様「えっ?聞いてなかったです。黙って渡されただけで。そんな想いが隠されてたんですね」
親御様「、、、汗。伝えようと思ったんですけど、なかなか改めてってのがなんとなく気恥ずかしくて。」
その日を境に、これは私たちの仕事だと、いろいろ考えました。
そして現在なんとか形になり、みなさまからご好評いただいているサービスがあります。
親から子への贈り物だからこそ、特別な想いを伝える一番の宝物をお付けします
親御様からお子様への贈り物の際に、メッセージカードをお付けさせていただいてます。
上記の出来事を機にみなさまにお話を伺いましたら、やはり言葉にされない方が多いことが分かりました。
よくよく考えたら、プレゼントされる相手は二十歳。
自分を振り返るとよく分かりますよ。
とにかく生意気(笑)
改めて「ちょっとそこに座れ」なんて言われたら「めんどくせーなー」って世代。
自分もそうですけど、親って結構子供に気〜遣ってるんですよね。
でも気を遣ってるのを押し付けるのもカッコ悪い。
だから余計つっけんどんな対応になっちゃったりして。
だから実印をプレゼントするその時に言葉にしなくても、いずれその気持ちが分かる時に改めて読んでいただけたら、これ以上ない最高の宝物になるんじゃないか?
そんな想いでお渡ししています。
まとめ
親子の関係って独特ですよね?
当たり前の関係だけれど、特別な関係。
そして当たり前の関係だからこそ、特別な空気感にはあまりしなくない。
だからせっかくの贈り物を、難しい理屈をつけて渡したくない。
もしかするとこれまで私たちは、そんな難しい理屈をお願いしていたのかもしれません。
だからこんな形にしました。
メッセージカードには、ご両親からの想いが直筆となって残ります。
私は父を亡くしています。だからこそ余計に親父からの言葉は今でも宝物です。
想いは言葉にしないと伝わりません。
でもわざわざ言葉にしなくても、文章で伝える方が伝わる場合だってあります。
それが実印を贈る親の気持ちなのかもしれません。
一言でも構いません。
それがお子様の人生の、大きな道しるべになるはずですから。