ここでは印章の新素材「カーボン」について解説します。
これまでにない全てを叶えた全く新しい印章。
見た目のインパクトのみならず、印章としての機能も最大限に叶えるなど、驚くほどの特性も兼ね備えます。
カーボンをこよなく愛させる方はぜひ、こちらをご覧になってカーボン印の魅力に触れてみてください。
2018年1月19日に公開したブログですが、2022年9月28日にリライトしました。
全てがカーボンの「カーボン印」の特徴
時はまさにカーボン全盛。
レーシングカーやスポーツカーや航空機、また高級車や高級自転車のパーツ、高級スーツケースやアタッシュケース 、ゴルフクラブや釣竿、ランドセルなんてのもあります。
いずれもどちらかと言うと男性に人気の数々かもしれません。
またカーボンと言っても、カーボン模様を印刷するだけのカーボン風から本格的なフルカーボンまで、多種多様。
そしてカーボン印は、フルカーボンになります。 では次にカーボン印の特徴を具体的に見ていきましょう。
チタンに匹敵するほど硬い
ご存じでしょうか?
カーボンはダイヤモンドを構成する素材でもあるため、非常に軽いのに硬くて丈夫。
ちなみに重量は鉄の4分の1でありながら、強度は10倍と、長期間使用する印章に最適。
さらに耐摩耗性、耐熱性、熱伸縮性、耐酸性、伝導性に優れた、金属に変わる素材でもあることからも、印章にも向いていることがわかります。
カーボンについてさらに詳しく補足しますので、興味のある方はご一読ください。
カーボン印は、カーボンファイバーと呼ばれる炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を、樹脂を含ませた炭素繊維の型に入れ、専用炉の中で高温高圧をかけて生計するドライカーボン製法で作られています。
そのためゴルフクラブのシャフトや釣竿などのスポーツ用途から、航空機、自動車などの産業用、また建設分野においても広く使われています。
ただし生産工程の多くが手作業のため非常に手間が掛かり、しかも専用設備を必要とするためコスト高で量産には向いておらず、主に使われるのはレーシングカーやスポーツカー並びに競技用の自転車のフレームやパーツ、航空機の翼や胴体、そして宇宙分野などの高価でも高い性能が求められる場合に限られています。
見た目には黒い織り目が特徴で、安価に販売されている印刷や型押しのカーボン模様と違い、拡大して見ると繊維の1本1本が明瞭に見ることができます。
カーボン印は手彫りです
意外かもしれませんが、上記の通り非常に硬いカーボンですが、彫刻は手彫りすることも可能です。
なぜならカーボン印は、手彫りできることを1つの目的としていたから。
なぜそのようなことが可能なのと言うと、カーボン印は外側がカーボンファイバー・中面が炭素、の2層構造になっているからです。
具体的には印面側から見ると、枠部分がカーボンファイバーで印面が炭素のため、炭素成分の配合と成形方法を、手彫りできるギリギリの強度に調整しています。
実際に彫刻してみると驚くほど硬く、刃物の劣化も象牙を遥かに上回ることから、その硬さがわかります。 もちろん枠の部分はカーボンファイバーですから、落としても欠けることは一切なく安心。 つまりチタン並の強度と、天然材のみの手彫りとの奇跡の融合を叶えた夢の印材でもあります。
書体はSK印相体がオススメです
カーボン印は手彫りができるため、全ての書体に対応が可能な点も魅力です。
その中でも相性が最適なのはSK印相体。
カーボンの最大の特徴でもある幾何学模様ともっともな相性が良いのは、幾何学をベースとした書体「SK印相体」であることはいうに及びません。
もちろんSK印相体は実印登録も可能ですので、どんな用途にでもお使いいただくことが可能です。
SK印相体の詳細は以下をご覧ください。
最後に
カーボンにこだわったカーボン印ですから、ケースもカーボン。
本物のカーボンケースを巻き、印章との一体感を演出しています。
見た目の華やかさと丈夫さ、それにも関わらず手彫りを可能と、今までに相容れない全てを内包した、最も新しい素材。
「これがいい!」と直感的にお選びいただいた全てのみなさまが納得の印章。
他にはない印を手にしたいあなたにぜひオススメしたい一品です。