連休明け、なかなか本調子に戻らない?なんて方も多いんじゃないでしょうか。
ワタクシの場合は休み明けで出ないのではなく、慣れないイベント疲れ。
先週末にこちらのブログでも告知しておりました、例のイベントに参加してきましたよ!
イベント当日の模様
今回丸々2日間参加したような気分でいますが、思いっきり寝坊したのはここだけの話。
開催時刻(10時)の1時間前に現地(浅草公会堂)集合でしたけど、目が覚めたのは9時で自宅。
さてどうしようか?そんな事をモーニングコーヒーを飲みながら、じっくりと考える思慮深い朝となりました。
まあワタクシの1日の行動を日記のように記してもしょーがないですからね、実際にどんな事が行われたいたのか?その辺りをお伝えしたいと思います。
まずは会場入りすると、このブログのトップ画像にもなっている、目の前の2画面巨大なモニターがお出迎え。
まるでグラフィックデザイナーが作ったかのような、非常におしゃれなイメージVTRで先制パンチを食らわします。
職人による彫刻実演
入って正面では「密刻」と呼ばれる超細かい印章彫刻の実演。
超細かいということは、超神経を使う超大変な作業。
それを一番人が集まる入り口ど真ん中に鎮座させるという、ほぼ嫌がらせのようなブース♡
日替わりで2人づつ、計4人の関東が誇る現役職人さんによる正確無比な超絶技の2日限りの奇跡の共演。
来場者の外国人の方々からも「WAO!」「great!」「fantastic!」等々、その細い妙技に目を奪われるのは世界共通でした。
印章の歴史
【はんこってなに?】
はんこは自己を表示し、また自己の権利、義務、所有など意思を表示する一つの手段として発明されました。
はんこを用いることで、お高いの意思や責任を確かめ合うことができる、我々が日常生活をしていくために、欠くことのできない重要な必需品です。
日本では、法規により印章の使用を定めているので、個人や法人団体でも、契約などの重要な書面には、必ず印章が使用されております。当日掲載パネル一部引用
他にも、【どんな種類があるの?】【いつ頃からあるの?】【はんこの歴史】等々が、近くに外国人の観光客が多い浅草という特性もあってか、英語併記のパネルで分かりやすく説明され、ワタクシもとても勉強になりました。
印章工程〜職人の道具展示
密かに来場者、特に外国人の方々の一番人気はこの道具だったようです。
まあこの生業以外ではほとんどお目にかかることのできない特殊な、しかも相当使い込まれた道具たちの素直なエイジングは、まさに日本の宝なのかもしれません。
奥に回ると3人による、字入れ→荒彫り→仕上げという、印章制作の三大工程の実演。
それにしてもここまで、ろくな写真がないのはご容赦ください♡
こちらも関東が誇る超凄腕の職人さんたちですから、一番見とれていたのは同業者だったような。
印章彫刻競技会 上位作品の展示
全国の競技会の受賞作品、つまり最高峰が一同に介する展示ですから、学びが多いのは言うまでもありません。
形は言わずもがな、その抜群の切れ味が上位入賞には必須と言われています。
とにかく奥が深い世界なんですよね。
浮世絵スタンプラリー
こちらは各ブースごとに色が分かれているシヤチハタを、台紙に押していくことで浮世絵ができあがるというアイデア商品。
ワタクシ最初の頃は完全に軽く見ていましたが、最後にせっかくと押してみると、楽しくて計3枚ゲッツしちゃいました。
石印彫刻体験
こちらも外国人の方々に大人気。
ワタクシ個人的にも、全ての席に外国の方々が並ぶ景色はとても感慨深いものがありました。
やはり本物の持つ力は万国共通なんですね。
まとめ
っていうのが、はんこの美の公式Facebookページに掲載されています。
こちらは動画でまとまっているので、こっち見た方がいいかもしれませんね♡
あとこっちも
東京新聞「はんこの歴史、文化学ぼう きょうまで浅草公会堂で『印章展』」はこちらから
最後に
今回私自身も非常に学びの多い2日となりました。
1つは技術の力。
ここに集った「はんこ」は、〇〇はんこではなく、正真正銘の本物の「はんこ」たちでした。
私自身も普段はスタンドアローンですから、久々に目の当たりにする本物の彫刻師の技術の高さに、初心に返る思いでした。
言い換えるなら、学校で字が上手い先生がいましたよね?その文字をノートに写す時って気合い入りません?
まさにその感覚。
また本物の放つパワーはそれを扱う日本人のみならず、世界中の人々の心を震わせる力を持つことが分かりました。
これまで私たち印章に携わる人間が長年に渡って継承してきた「印を彫る」という文化が、世界に向けて動き出した第一歩なのかもしれません。
2つはイベントの力。
なんだかんだ言ってイベントの成否を決めるのって、トップの想いです。
トップの強い想いだけが人を惹きつけるパワーに転換されます。
イベントに協力する人って、それだけで前向きな人です。
その前向きな気持ちをより強大にするのがトップの力。
それらの集合体がイベントの大きな魅力に変わり、また前向きな観客の心をとらえます。
これらはいずれもすぐに自社に持ち帰って置き換えられることだったりもします。
決して簡単ではないですけど、そんな全てが末端まで行き渡る感覚だけは忘れないでいきたいですね。
団長、お疲れ様でした。
そして最後に、ほとんど見学と江戸前に舌鼓を打っただけで帰ったことをお詫び申し上げます♡