残念ながら今でもよく聞く言葉です。
原因はいくつか考えられますが、いずれも原因と対処法があります。
印章を捺していて手が痛くなる原因と対処法
印を毎日繰り返し捺す方にとっては非常に悩ましい問題です。
痛みが続くと仕事をしたくなくなっちゃいますからね。
例によってまずはchat GPTに聞いてみましたが、まだまだ印鑑に関する精度は低いようです。
質問の仕方が悪いのかもしれませんけど、そうじゃないって感じですよね。
原因は人ではなく、モノにあります。
結論から申し上げると、手が痛くなる原因は朱肉が印章本体のいずれかです。
ここでは4つに分けて、対処法と併せてご紹介します。
1.原因は、朱肉の劣化
同じ印章を使っていても、朱肉でここまで違っちゃいます。
最初は写りが良かったのに、最近どうもくっきり捺せないんだよな?
そんな場合はインクが薄くなっている証拠です。
それなのに以前と同じイメージで綺麗に捺そうとするから、ついつい力が入ってしまいます。
これじゃ手が痛くなっちゃいますね。
朱肉の劣化の対処法
①インクの補充
朱肉の多くは1万回程度使えるとされていますが、限度回数を超えると掠れて薄くなります。
その場合、まずはインクの補充をしてください。
ちなみに朱肉のインクは血液と同じように、違う成分が混ざると固まってしまいますので、必ず専用のインクをご使用ください。
②朱肉の買い替え
インクを補充しても写りが良くならない場合もあります。
こちらは朱肉自体の耐用限度を超えています。
原因はスポンジ部分の劣化、つまり寿命になりますので、買い替えになります。
オススメは自社商品になってしまいますが、鈴印朱肉です。
2.原因は、安価な朱肉
100円程度で販売されている朱肉は、そもそも綺麗に写ることを目的としていません。
100円で販売することが目的。
もちろん安くて良いものもありますが、朱肉に関しては価格に比例します。
参考に比較した動画がありますので、貼っておきます。
安価な朱肉の対処法
この場合も残念ながら、朱肉を新しくするしかありません。
ただし交換するだけで、全く違う世界が見えてくるはずです。
3.原因は、印章の劣化
朱肉を新しく変えてもダメだった場合に考えられる原因はこちら。
印章の劣化。
印章は丈夫な素材を使っていますが、やはり多くで経年劣化は起こってしまいます。
例えばプラスチックや柘植などは、朱肉の油でもろくなっていきます。
そのため摩滅したり、枠の欠けなどが出てくることがあります。
購入した時は綺麗に写っていたのに、最近写りが悪い。
そんな時はガラスなどの平らな面の上でも、クリアに写るかどうかを確認してみてください。
掠れや写らない場合は劣化です。
印章の劣化の対処法
こちらも残念ながら補修することはできません。
理由は以下のブログにまとめています。
そんな場合は新たに新調してください。
4.原因は、安価な印章
当ブログをよくご覧になっている方から「もうわかったよ」の声が聞こえそうですが、安い印章はそもそも綺麗に捺せません。
これは製造方法によるものです。
いわゆる三文判という安価な印。
実はこれにも種類が様々。
100円のものもあれば、500円などもあります。
この価格を決めるのが製法。
特に安いものは最初に印面にインクを塗り、その後10本程度まとめてプレスします。
余談ですがこの製法の三文判を使っている方は、表面のインクをスポンジ朱肉で落とすと綺麗に写ると思われているようですが、残念ながら根本的な解決ではありません。
また500円程度になると彫っている場合も出てくるため、写りも多少は良くなっていきます。
つまり安価に作られている印の目的は低価格であることで、捺印の際の精度はあまり重要視されていません。
そのため手が痛くなる原因の1つになっています。
安価な印章の対処法
こちらも残念ながら補修することはできません。
もしお悩みであれば、思い切って新調されることをオススメします。
最後に
店頭で試し捺しを体験された方は、みなさん口々にその違いに驚かれます。
今まで手が痛くなっていた方などは特にです。
丁寧に仕上げた印は、硬いのに柔らかく捺せるんです。
以上を参考に、日々のストレスを軽減なさってください。
印鑑を捺していて手が痛くなる原因は、あなたではありませんので。