ハンコが綺麗に捺せない原因は?4つの要因と印章そのものの問題
よく聞く言葉です。この言葉を聞くたびに、ちょっとだけ歯がゆい思いをしています。
なぜなら、こう断言したいからです。
一方で鈴印のお客様からは、こんなお声をいただきます。
今回は「綺麗にハンコを捺す」ための方法と、その原因を詳しく解説します。
結論:ハンコを綺麗に捺すための4つの要因
ハンコを綺麗に捺すために技術は必要ありません。重要なのは4つの道具をそろえること。
綺麗に捺すには、以下の4つの道具が必要です。
- 紙
- 捺印マット
- 朱肉
- 印章
この4つが整えば、誰でも簡単に美しい印影を得られます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
▲動画でもご紹介しています
紙

左は段ボール、右はメモ帳。印章や朱肉などの条件を揃えた上で「紙」だけを変えています。
結果は明らかです。
つまり、紙の凹凸があると、凹んだ部分が写らないのです。
もちろん普通紙であればなんら問題はありませんが、さらに捺印の精度を上げるのに最適な紙は「印箋」です。
繊細な線も綺麗に写ります。
捺印マット

左は凹凸のある黒桟革、右がスムースレザーを使用した、鈴印オリジナルBLマット。
上記の紙同様、凹凸があると綺麗な捺印ができないのです。
BL捺印マットの詳細はこちら:
朱肉

左が100円朱肉、右が鈴印朱肉。同じ条件で捺しても結果は大きく異なります。
今回ご紹介した4つの中で、捺印の可否に最も大きな影響を与えるのは朱肉です。
理想の朱肉は、インクがしっとりとして色の濃いものです。
安く市販されているものは、元々のインクが乾き気味だったり、色が薄かったりして、捺印に適しているとは言い難いです。
100円で良いものもありますが、100円の朱肉はちと厳しいです。
鈴印朱肉の詳細はこちら:
印章

面丁(めんてい)という工程があるかないかでここまで変わります。
面丁とは簡単に言うと、印面を平らにする工程ですが、これをやるのとやらないのとで、仕上がりは驚くほど変わってきます。
そしてもちろん、この作業も職人の指先に感覚に左右されます。
印章そのものが原因になるケース
経年劣化

天然素材である水牛は、時間と共に芯が凹む場合があり、写りに影響します。

柘植(つげ)は朱肉の油分で脆くなりやすく、摩滅や欠けで、写りにくくなることも。
彫刻方法

面丁を行っていない印章は、印面が歪み、綺麗に写りません。
さらに詳しく知りたい方はこちら:
最後に
綺麗な印影を得るには、「原因を知って」「道具を整える」ことが大切です。
※この記事は2016年4月13日に公開、2023年3月25日、2025年6月13日にリライトしました。


