1ヶ月って恐ろしく早い。
おかげさまで大好評をいただいておりましたホームページリニューアルフェアも本日最終日。
それぞれ商品ごとの詳しい補足はこちらのブログで不定期で公開してきましたので、見逃していた方はこの機会に改めてご確認いただけたらと思います。
さて、最終日という事ですので、ここはやはり鈴印の一番の強み。
これまで時代の変化に合わせて様々な商品を追加してきましたけど、長きに渡ってみなさまからご愛顧いただいているのは何と言っても象牙です。
私自身がこれまで培った全てのノウハウを全て注ぎこめるのは象牙のみ。
そんなワケで最終日の今日は、やっぱ象牙のお話しかありませんね。
象牙だけが唯一経年変化が楽しめる
印章に使われる素材は、全てにおいて強みと弱みが共存します。
そしてそのバランスが一番優れているのは象牙。
改めてざっくりとその長短をまとめるとこんな感じ。
柘植などの木材
【長所】
- 価格が安い
- 柔らかいため、最初は押しやすい
- 手彫りができる
【短所】
- 長く使うと朱肉の油で脆くなり、磨滅や枠の欠けなどの経年劣化が起こりやすい
水牛
【長所】
- 価格がちょうど良い
- 成分が爪と同じタンパク質のため、朱肉の油を受けず耐久性に優れる
- 長く使用されているため、安心して使うための豊富なノウハウがある
- 手彫りができる
【短所】
- 洋服と同じように、虫に食われる可能性がある
- 何十年も使うと、やや写りが悪くなるなどの経年劣化が起こる場合がある
- 厳密には象牙よりも捺印の精度はやや劣る
カーボン
【長所】
- カーボンの見た目がとにかくカッコいい
- 高級感がある
- 新素材のため、持っている人がまだまだ非常に少ない
- 丈夫で軽いカーボンの恩恵をそのまま受ける
- 枠などが欠ける心配がない
- 手彫りができる
【短所】
- 厳密には象牙よりも捺印の精度はやや劣る
- 非常に新しい素材のため、長く使った際の変化等の実績がない
チタン
【長所】
- チタン特有の金属の見た目が、高級感を醸し出す
- 一番重量が重く、持った際の高級感が非常に高い
- 枠などが欠ける心配がない
- 経年変化が全くない
- 象牙に匹敵する捺印精度の高さがあり、非常に綺麗に鮮明に押せる
【短所】
- 手彫りができない
象牙
【長所】
- 昔から最高級品と言われるだけあり、手にした時に所有感が非常に高い
- チタンほどではないが重さもずっしりと重く、高級感が非常に高い
- 手彫りと組み合わせると完全に唯一無二となり、しかも捺印精度は一番高く綺麗に押せる
- 使うほどに朱肉に馴染み、時間と共に写りが良くなっていく
【短所】
- 落としたり強い衝撃で、枠などが欠ける
ざっくりとまとめましたが、それぞれの素材によって以上のような長短があります。
木材や水牛は経年劣化が起こる場合があり、カーボンや金属は経年変化がない。そして象牙だけが唯一使うほどに使いやすくなる特性があります。
手彫りができるメリットは最初から最後まで職人の手が加わる
上記の中で唯一手彫りができないのはチタンです。
もちろん判下と呼ばれる文字を1からデザインし、またデータを併用しなければ唯一無二は守れます。
ただし彫刻自体は彫刻機に委ねるようになります。
対して手彫りができる素材は、文字の制作から彫刻において全て職人の手が入ります。
手彫りは刃物を使って全体のバランスから一点一画までを意識しながら彫りあげる作業ですから、切れ味や味わいなどは機械には出せない趣があります。
最初の文字から最後の仕上げまで一貫して同じ人間が責任を持って魂を込めて作り上げるため、エネルギーの全てが注がれます。
そのため作り手の情熱の全てが宿っているのは、他ならぬ手彫りの印章になります。
見た目での比較は難しいかもしれませんが、私自身はそもそも印章を彫る職人がルーツですから、これまで培ってきたルーツの全てを注ぎ込んでいる実感を一番感じられるのは手彫りです。
もちろんチタンなどにオススメしているSK印相体のデザインを考える時間も、それと同じくらい満足感があって楽しい作業であることも補足しておきます。
最後に
昨今ネットを中心に象牙に関しては様々な意見で出回ってますが、鈴印としてはこれまで同様自信を持って象牙をオススメします。
そこには創業以来一貫して、命に最後まで感謝する教えがあるからです。
詳しくは以下にまとめてありますので、ぜひご一読ください。
長く最高級品として認知されてきた象牙。
それには長い年月をかけて蓄積されてきた信頼と実績があります。
今回のフェアにはホームページを見ていただきたいことと、それから親から子へ本物を伝えていただきたい想いがあります。
そのためこれまで先代から受け継がれてきた象牙の良さをみなさんに知っていただきたいと思い、最後にご紹介致しました。
日本が誇る最高級品の歴史を、ぜひ後世にお伝えいただけたら幸いでございます。
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