個人の印章と違って、会社の印いわゆる法人印は何種類かの形があります。
ちなみに鈴印では3種類からお選びいただいています。
- ストレート(寸胴)
- ストレートにキャップ付(寸胴鞘付)
- 中央がくびれた形(天丸鞘付)
一般的には法人印って個人印と比べて使う頻度も高いですから、万が一の落下に備えてキャップ(鞘)がついてる物をオススメしています。
それでも2種類になりますね?
ストレートとくびれ。
多分会社の印って言われて最初に思い浮かべるのはくびれている形だと思いますが、実はそれぞれに使い分けた方が便利だったりもするんです。
実印はストレート、銀行印はくびれが分かりやすい
鈴印ではこのような店頭カタログをご用意しております。
実印はストレートを、銀行印にはくびれを。
ちなみに角印もくびれている形が一般的ですし、ゴム印もそう。
どれもストレートとくびれをお選びいただけるんですけど、分かりやすいように上記をご提案しています。
まずそもそも印章本体の形って決まりはありませんし、法律で定められていません。
だからご自身(代表者)が理解しておく必要があります。
こっちは実印で、こっちは銀行印って感じですね。
その場合、実印はストレートで銀行印はくびれが相性がいいんです。
それは押す頻度と、押しやすさの関係からです。
まずは簡単にまとめるとこんな特徴があります。
- 実印=頻度は少ない
- 銀行印=実印よりは頻度が高い
- ストレート=やや力が入りにくい
- くびれ=力が入りやすい
つまり
数は少ないけど重要な場面で使用する実印は、しっかりと慎重に捺印する意味でもストレート。
ある程度数を押す銀行印は、力が入りやすくて上下も分かりやすいくびれ。
そんな感じでオススメしています。
意味合いと共に理解しておけば、迷わずにすみますね。
実印と銀行印兼用の場合や、認印も他にある場合
この選択がちょっとだけ混乱しがちなのが、それぞれの法人によって数がバラバラだからです。
当然兼用してはいけないって法律もありませんから、1本で全てをまかなっても登録上は問題ありません(磨滅や欠けなどからのリスクの問題は別になりますが)
まず1本で兼用する場合は、個人印と区別する意味でも、くびれが良いと思います。
また会社様によっては、実印・銀行印・認印と、丸印だけで3本用意する場合も多々あります(さらに大きいと支店ごとのため多数)
「どうやって区別したらいいんでしょう?」なんてご相談も受けますが、その場合は下から考えます。
つまり認印が一番使うから、くびれ。
銀行印はその次に使うから、ストレート。
じゃあ実印は?
そんな時は実印の直径を18ミリではなくさらに大きくしたり、本体の長さを60ミリではなくもっと長くしたりなどの方法があります。
またそれぞれ素材を変えて区別する方法もあったりします。
つまり会社の規模によって印章の数って変わってきますから、これから設立の場合は最初から設計図を作って分けたり、またすでに何本かあって追加したい場合は、それぞれの環境によって異なってきますね。
なのでそんな時に相談する相手が、我々プロになるのかもしれません。
それこそこれまでの膨大なパターンを知っていますから、その中から適切なアドバイスをさせていただければと思います。
お気軽にご相談いただければと思います。
最後に
もちろんどんな形をどれに使っても問題ありません。
上記の使い分けは私も親父から教わってきたものですから、マイルールといえばマイルール。
また手段として考えた場合、最終的に特定できれば事足ります。
ただそれでは無駄に時間がかかって業務に支障をきたしちゃいますし、スマートじゃない。
そして何よりご自身がどれに何をを押しているのか分からないんじゃ、信用問題に発展する場合だってあります。
だからやはり代表者である以上は、その辺りは明確に区別しておきたいものです。
はんこって特にお店からのアドバイスもなく、なんとなく作っちゃう時もあるかと思います。
また使用目的をその都度変えちゃったりなんかだってあり得ると思います。
ですけど、そもそも会社の意思と責任を明確に示すために押すのが法人印ですから、管理がしっかりできているかどうかは、会社のさらには経営者の情報管理能力が問われるのかもしれません。
できる人はみなさん、必要な物を迷いなくスッと出す傾向がありますからね。
この機会に一度、きっちりと整理し直してみるのも必要かもしれません。