■奇跡の一本松を市長印に~続報
以前こちらのブログでご紹介させて頂きました
あの東日本大震災の津波を受けても倒れなかった「奇跡の一本松の保存プロジェクト」の一環として、その木の一部を角印として製材し、そこに「岩手県陸前高田市長之印」と彫刻し、市長印として贈呈するプロジェクト。
詳しくはその時のブログをご覧下さい。
奇跡の一本松を市長印に~復興支援プロジェクト
その1つしかない角印を彫る技能士を募集し、まず印稿を提出。
その中から審査をして技能士を決定し判を彫るプロジェクトに私も応募させて頂きましたが、
今回は別の方にその名誉ある角印を彫って頂く事になりました。
そして代表の中原さんからとても丁寧な文書も頂戴致しました。
奇跡の一本松印章彫刻プロジェクト
応募者各位
平成25 年 2 月25 日
全日本印章業協会
青年部連絡協議会 会長 中原和弥
「陸前高田 奇跡の1本松を使った印章贈呈プロジェクト」審査結果について(ご報告)
前略、早春のみぎり 皆様にはますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。
さて、表記プロジェクトを企画し募集いたしましたところ、多数の立派な作品を応募い
ただき有難うございました。
今回のプロジェクトは、一本松を後世に遺したい被災地と、印章の技術を伝えたい印章
業界の2 つの思いが合致し、更にこれに賛同して頂ける技術者の皆様の「思い」が重な
って実現いたしました。
合計31 点の応募があり、いずれも立派な印稿で審査は難しく、公平を計らうために全青
協執行部協議の上ご指名させて頂きました7 名の審査員の方にお願い致しまして、無記
名による印稿審査を行いました結果、彫刻者を下記の方に決定いたしましたことをご報
告申し上げます。
貴殿におかれましてはご多忙の中、印稿を応募して頂いたにもかかわらず、残念ながら
今回は採用に至りませんでしたが、応募いただきました印稿からはその作製に掛けられ
た時間や皆様それぞれの復興支援へのお気持ちが見受けられました事、感涙の思いにて
原稿を整理させて頂きました。ご応募いただきましたこと、心より厚く感謝とお礼を申
し上げます。お預かりした皆様の復興支援への思い、陸前高田の方々へ必ずお届けさせ
て頂きます。
現在、ご応募いただいた皆様全ての方に携わって頂く「たすき」プロジェクトも併せて
計画しております。詳細決定次第再度ご連絡いたします。
今後も引続き青年部並びに全青協の活動にご指導とご協力の程お願い申し上げます。
末筆にになりましたが、皆様のご健勝ご発展をお祈り申し上げます。 草々
記
今回彫刻をご依頼させて頂く方
岡本尚也様 (岡本印房 東京都新宿区)
今回はとっても清々しい想いです。
通常の技術を競う展覧会とは全く意味合いが異なります。
ご紹介戴き、参加させて頂いた事に感謝の想いで一杯です。
しかも応募総数31点。
この技術者不足と言われてる中、これだけの方々がご参加なさった事をこの職業に携わる者として大変誇りに思います。
あと私にできる事は今回の活動をこれからもご紹介する事だと思っております。
また今後、追ってご紹介して参りたいと思います。
少しでも陸前高田市の復興のお役に立ちたい。
そんな想いが今回のプロジェクトに関わった方々の共通した想いです。
岡本さんの魂のこもった作品、私も楽しみに待ちたいと思います。
そして応援して頂いた方々、本当にありがとうございました。