銀行印と聞いて、最初にどんな彫刻名をイメージしますか?
やはり圧倒的に多いのは「お苗字」だと思います。
ちなみに鈴印では「お名前」で彫ることをご提案しています。
ただ他にもですね、フルネームで作る方も結構多いんです。
2013年11月13日に書いたブログですが、2021年5月20日にほぼ全面リライトしました。
フルネーム銀行印の3つのメリット
まず前提として、銀行印は「お苗字」でも「お名前」でも「フルネーム」でも登録可能です。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、まずはそこから。
【お苗字】
メリット:一般的であること・苗字が変わった記念になる
デメリット:ご家族で誰の銀行印か分からなくなる
【お名前】
メリット:誰の銀行印か分かりやすい
デメリット:他の人が使えない
お苗字が一般的ですが、よくよく考えると大きなメリットってないんですよね。
中には兼用を考える方もいると思いますが、登録するときは問題なくても、なんかあった時が大変です。
紛失は当然のこと、ペイオフでの預金保証1,000万円も、同一家族で同一印影の場合、合算になる可能性もあるそうです。
なのでセキュリティを考えるとお一人1本と分けることは必須で、分ける以上は区別ができやすい「お名前」がオススメなんです。
そしてフルネームであるとさらにメリットが。
1.区別がつけやすい
これはお名前で作る場合と同じ意味合いです。
つまり名前が入っていることで、他の誰のものでもない自分だけの印(しるし)になり、区別がつけやすくなります。
2.行員さんが間違いを防ぎやすい
これは手彫りの印と同じ意味合いです。
実際に行員さんに聞いた話なんですけど、三文判の場合、同じ印影かどうか迷う場合が結構多いそうです。
印影はPCに登録して照合するそうですが、あまり精度が高くなく、最終的には人が見て判断するそうです。
摩滅して太くなっていたり、印影が崩れている場合「違う」って判断になる場合も考えられます。
ということは、明らかに他と違えば違うほど、そのような誤認によるトラブルも防げます。
フルネームなら誤認しようがありませんからね。
3.特別感の演出になる
1番のメリットはココですね。
これは経営者の方に多いんですけど、銀行印もあえてフルネームで作られるんです。
なぜなら、特別感の演出のため。
経営者の捺す印って、法人印だろうが個人印だろうが特別な意味を持ちます。
なぜなら代表者の印だからです。
これは印章のルーツである権力の象徴であることと、ブランドの語源である区別が由来しているように思うんですが、他とは違うことの演出として上手に使われているんですね。
印を通じてその方の価値を高める意味でも、フルネームの銀行印はその役割を十分に果たせます。
最後に
1つデメリットがあるとするならば、価格の問題です。
フルネーム=実印の価格帯になりますので、ちょっとだけ割高になります。
とはいえご自身のブランディングって、例えばちょっと良い靴を履くとか、ちょっと良いシャツを着るとか、形から入るものだったりもしません?
あえて他と違う選択肢を取ることが、ブランディングでもあるはずです。
大きなお金を動かすときこそ、大切なのは信用です。
印を良いものにすることがブランディングにも繋がり、また信用に繋がることは先人たちを見れば明らかです。
そして特別感が必要なのは経営者だけじゃなく、あなたも同じです。
だってあなたは他にはいない、特別な人だから。