この時期は多くの総会が目白押しですね。
みなさんもいずれかに参加されていることと思います。
最近では総会資料もWEB閲覧なんて場合も増えてきたんでしょうかね。
データにしろ紙にしろ、総会資料には必ずあるものがございます。
そう、印鑑です。
私も仕事柄ついつい注視してしまいますが、改めてまとめてみたいと思います。
総会資料に捺す印鑑
規則的な話ですと、総会資料に捺す印鑑に決まりはありません。
なので実印でも銀行印でも認印でも構いません。
ですが、やはり登録などされている実印や銀行印は避けたほうがいいですね。
そのため、総会資料に捺す印鑑は認印になります。
このように特に決まりはない総会資料の印ですが、1つだけ意識してもらいたいポイントがあります。
総会資料の印は見比べられる
会計監査なども複数人に及びますし、役職がついた人全員の印を求められる場合もあります。
以前組織内では肩書き順で大きさが変わるとか、上司向きに斜めに捺すとかの話がSNSで流れていましたが、逆に利用しない手はないと私は考えます。
つまり大きい印だと偉く見えるってことです。
逆にあえて小さくておしゃれな文字を使う方法もあります。
どなたでもいわゆる既製品の三文判と、職人が彫った印との違いは一目瞭然です。
私自身の個人的な感覚ですが、歴史や文化や伝統などを重んじる方ほど、きちんとした印を使われていると感じています。
逆に合理的な人はなんでもいいというか。
一方で、合理的に見えるのに印鑑が古風などと、その人が見えて面白くもあります。
単純に知識がなくて、なんでもいいと考えるのと、知識があって敢えてそうしているは大きく違います。
ちなみに私自身は、仕事柄多数の印を持っているため、場面に応じて変えています。
軽くみられている時はフルネームの大きな印を捺し、逆に立場が上の方にいるときは、苗字だけのライトな感じ。
このように印を見ている人は一部かもしれませんが、見ている人は見ています。
そして力を持っている人ほど印鑑を大切にされている傾向があることは、毎日そういったお客様を見ている私が保証します。
総会に捺す印鑑のオススメ
印材に関しては、象牙やチタンなどは丈夫っていうのもありますが、登録する印ではないので、お好みで問題ありません。
そのためここで、大きさと書体に関してご紹介します。
【総会資料に捺すオススメの印】
大きさ:12ミリ
書 体:小篆
まず大きさに関してですが、一般的にオススメしたいのは大きめな認印の12ミリ。
いわゆる三文判よりは一回り大きいですし、またあまり主張を強めないバランスの良い大きさだからです。
一方で、人より大きい印を使いたい場合は13.5ミリや15ミリでも問題ありません。
書体はお好みにもよりますが、オススメは小篆です。
全く読めないわけでもなく、かつ落款としても使われる小篆ですから、おしゃれな印象を与えることができます。
他にはSK印相体なども、お好みであればいいですね。
ちなみに私は、小篆とSK印相体を場面に応じて使い分けています。
いわゆる普通な感じがよければ、古印体。
ちょっとだけ変えたければ、斜め子引退。
少し重みを出したい場合は、縦の篆書体。
結構印象が変わるのが、細篆書体。
もし決められない場合は、私たちにお任せください。
ご用途やご要望を明記していただければ、それに最適な書体をご提案させていただきます。
最後に
印鑑は自分の分身と言われる理由は、ここにもあります。
多くの方々の目に触れる資料に、その方の考えが否応なく反映されるからです。
ホテルなどで靴や時計で見られるのと同じように、書面では印鑑で見られます。
印鑑は自分を表現する1つの手段です。
上手に使い分けて、あなたの個性を一捺ししてください。