気がつけば書にどっぷりハマっています。
これまで外での活動しか興味がなく、インドアの趣味は0。
なのにまさかここまで楽しくなるとは・・・
これもきっと出会い、つまり人との相性なのかもしれません。
また環境のよって影響も受けるものです。
過去には仕事柄もあって篆書にどっぷり浸かっていましたが、教室に通うようになってからは楷書や行書に興味が移りました。
そして今は、薄墨の書にかなり惹かれています。
あのなんともいえないアートな感じを自分でも表現してみたくなったのです。
墨の色は種類によって違う
薄墨って、写真のようにぼんやりと滲んでいる文字です。
これが墨の種類によって、また紙によってかなり変わってくる。
「次は薄墨を書きたい、墨は何を買ったらいいの?」
なんて聞くと、早速それぞれの違いを教えてくれました。
そもそも墨のほとんどが、日本製が中国製のもの。
日本製を「和墨(わぼく)」、中国製を「唐墨(とうぼく)」と呼ぶそう。
また産地を問わず、グレーの「松煙墨(しょうえんぼく)」、ブラウンの「油煙墨(ゆえんぼく)」に分かれるそうです。
そして薄墨の書に適するのは、松煙墨。
青白いグレーが美しい。
ちなみに以下はブラウン系の油煙墨。
写真じゃわかりにくいんですが、私自身も馴染みのある色合いです。
次に松煙墨は以下の写真左の2枚。
まあ写真じゃよくわからんです♡
そんな感じで色々な墨を擦っていただき、比較したのが冒頭の写真。
水で少しだけ擦って書くと、このような濃淡が出ます。
でこの濃淡が墨の種類だけじゃなく、擦る量だったり、紙によっても違ってくるという、とても深い世界。
そして美しく表現できるものほど高い^^;
ちなみに以下の画像が最高級墨の「龍神」
筆で書いた部分に芯が残って、その周りが綺麗に滲んでいます。
まあでも墨1個で10万円。
高くて手が出ません。
そんな中おすすめいただいたのが以下。
「黄山松煙」
中国製の松煙墨。
墨は古いものほど膠が固まって、濃淡はくっきり出るんだそうです。
でもなかなかのお値段^^;
まずはこのあたりからスタートしてみようかな。
最後に
啓桜書道教室さんは、入ると正面に巨大な薄墨で書かれた文字が飾ってあります。
写真撮り忘れた。
毎回それを見ているんで、影響を受けちゃったのかもしれません。
そして今の目標は、のし袋の表書きを黄山松煙で書いてみたいなと。
今まではなんとなく墨を薄めて書いていましたが、ちゃんと狙った色合いが出せたらカッコいいよなって。
改めて書の奥深さを感じていますが、面白くて仕方ないのは歳のせいもあるのかもしれません。
まあ私の場合、書の技術と知識の向上は、そのまま仕事にも直結するから余計なのかもですね。
ハンコの世界はグレーの概念がない、白と黒のモノクロの世界です。
だからこそ余計惹かれますし、またそのグレーから受ける影響がハンコにどのように作用するのかも興味津々。
それにしても墨といい、紙といい、筆といい、硯といい、知っていくとお金かかりますね♡