おかげさまで大盛況の後に開催させていただきました、大谷石資料館を舞台に行われました宇都宮青友クラブ主催イベント
当日の模様の一部始終を今回はお伝えしたいと思います。
親子で触育。当日の模様
まずは設営からですね。
まずは看板だって自分たち
ものづくりのイベントですから、こいうものも手づくり。
そして今回、大谷石のランプシェードを穴を開ける(創作)ための会場を、大谷資料館横の洞窟みたいな場所をお借りしました。
よくTVの撮影なんかに使われるらしいですね。
インディジョーンズなんかを彷彿とさせる空間。
こちらを今回は「創作場」と名付け、大谷石を掘る空間とさせていただきました。
ちなみに設営後はこんな感じ
ちょっとした秘密基地気分。
場所を味わうにはいいんですけど、創作活動をするには暗いため、LEDライトを12機設置。
実際の創作風景はこんな感じでした。
まずは
ランプシェードづくり
総勢80組の親子にご参加いただき、我々感激の大盛況。
一部の参加者にご快諾いただき、実際に創作している姿をご覧いただきますと、こんな感じでした。
保護者の方が石を押さえて、お子さんが釘とかなづちを利用してひたすら穴を開ける。
その穴から光が漏れるので、大きければ大きいほどいいんですけど、力を入れすぎるを真っ二つに割れてしまう。
でね、難しくなかなか上手く進まないから、大概途中から保護者のみなさんが手を出したくなるんですよ。
「ちょっと貸してみ!」
「やだよ!俺がやる!」
的な♡
そしてここが今回のイベントの肝なんですが、目的はものづくりです。
ものづくりとは、買ってきて説明書の通りに作るモノじゃなくて、正解のない終わりのない作業。
何をもって成功か?何をもって失敗か?は自分で決めるのが、ワタクシの考えるものづくり。
だから万が一割れちゃってもいいんです。
だって失敗は成功の元ですから!
実際ワタクシもプレ体験をした時に感じたんですが、これがすっげー楽しいんですよ。
モノを作り上げる楽しさもさることながら、親子で一定時間協力して何かを成し遂げる楽しさは、何物にも変えられません。
親子の絆を深めるというか、子どもの成長を見るというか、大人が子どもにかえるというか・・・
いずれにしても楽しいひととき。
そして次に
保護者がランプシェードを地下空間に持ち込む
今回の舞台は、こんな感じの暗い空間。
しかも親子で触育。のために特別に参加者限定で解放していただいた、通常立入禁止区域。
こちらにまず保護者の方だけ入り、それぞれお子さんが作ったランプシェードを飾っていただき、自作の光の演出。
そしてここからが保護者の方の腕の見せ所。
ご自分のお子さんが作ったランプシェードをいかに美しく魅せるかは飾り方次第。
ここで面白いのが、綺麗に穴の空いたランプシェードより、真っ二つに割れちゃったランプシェードの方が、光が大きく漏れて、派手に見える。
つまり何が正解かは分からない。
決めるのは自分。
感じていただきたかったのは、その感覚。
親子で地下空間に入場、そして途中からトランペットのジャズ演奏
最後に今回のイベントのハイライトは、自分たちで作った光の演出の特設空間に親子でご入場いただき、トランペットが地下一杯に鳴り響く空間の独占。
写真だとお伝えするのが難しいんですが、雰囲気だけでも伝わればと思います。
いかがでしょうか?
そしてここで嬉しいサプライズ。
ここまで気持ちが良いほど完璧なタイムスケジュールで進行していたんですが、この地下空間だけ時間のやや押し。
やはり一度外に出ると、もう2度と見られませんからね、ずっと見ていたい。そんなお気持ちが、我々主催側の一番の喜びでした。
以上が今回のイベントの全行程、途中だいぶ飛ばしましたけど、なんとなくご理解いただけたら幸いです。
そして帰りがけ、多くの参加者のみなさまからの「どうもありがとうございました!凄く感動的なイベントでした!とっても楽しかったです。またやって下さいね。」等々の声。
これまでの諸々が全部吹っ飛ぶ嬉しさでした!
主催者としての感想
今回私は2つのキーワードを柱にイベントを企画しました。
それは「ものづくり」と「大谷石」です。
「ものづくり」は日頃自身が携わり、その中で後継者不足が業種問わず共通の課題だったからです。
ものを作る事って本当楽しいはずなのに、職業選択として選ばれないのはなぜか?
色々考えた結果、単純に楽しかった体験の不足かな?との結論に至りました。
実際、体験したことがなければ、将来の選択肢に入るワケがないですからね。
だから実際にモノや音や空間に「触れて育む」ことが、まずはきっかけになるのではないかと考えました。
「大谷石」これは、私の地元宇都宮が世界に誇る文化です。
実際、近代建築の三大巨匠と呼ばれるアメリカのフランクロイドライトは、旧帝国ホテルに大谷石を選びました。
旧帝国ホテル
大谷石の魅力はそれにとどまらず、現在も隈研吾氏らの手により
石の美術館
大谷石ちょっ蔵広場
に代表される、今なお語り継がれる建築物となっています。
そんな世界的な建築家の方々を惹きつけてやまない大谷石を、あまりに知らない我々がいました。
こんな身近にあるのに、知らないじゃ済まされない。それが地元で商売をする経営者なら尚更です。
だから自分たちの学びも兼ねて魅力を知り、伝える役目があると考えました。
そしてその2つを結びつける言葉として「触育」というキーワードが生まれ、今回の「親子で触育。」というイベントになりました。
「ものづくり」そして「大谷の魅力」をこれからの若者に伝えたい。
これが私を突き動かした原動力になったと言っても過言ではございません。
かと言って、なんか難しい話を掲げてイベントやってもつまんないですからね。
ご参加いただいたみなさんの笑顔が見たくて、会員一同一生懸命準備しました。
だからこそお帰り間際の「どうもありがとうございました!凄く感動的なイベントでした!とっても楽しかったです。またやって下さいね。」等々のお声が、最高のご褒美となりました。
またいつか、こういったイベントを企画したいと思わずにはいられません。
ま、私自身がイベントって多分キライじゃないっすからね♡
またいつか、形を変えるかもしれませんけど、その時はまたよろしくお願いします。
ご協力いただいた関係各社のみなさま、青友クラブ会員のみなさま、そしてご参加いただいた参加者のみなさま、この場をお借りして御礼申し上げます。
どうもありがとうございました。
宇都宮青友クラブ35代会長 鈴木延之
写真は事業後の40周年記念式典にて、佐藤市長と