すっかり鳴りを潜めいたこちらのコーナー「鈴印の大切なお客様」
別に終了しちゃったつもりはないんですけど、なかなか出会いがなかっただけ。
まあ原因はワタクシ個人でのFacebook投稿をほとんどしなくなっちゃったのと、あと・・・このコーナーの存在を忘れちゃったこと♡
その間ご来店いただいたみなみなさま、大変失礼しました。
そんな中ですね、非常に不思議なご縁から遠方よりお客様の「Facebookに投稿してもいいですか?」のお話から、思い出しました。
画家の大久保 篤史様
ちょっとただものではない雰囲気を醸し出しながらご来店いただいた方は、やはり特別な方でした。
っていうのはワタクシも毎日店頭におりますので、密かに大概の方の仕事柄などの傾向を掴めています。
ところがまれにいらっしゃるんです。「何者だ?」って方が♡
単純に興味が湧き、いろいろ伺っちゃいましたところ、想像以上にすごい方でした。
これまで得意の油絵で、ニューヨークで展覧会を数回開かれ、4月には今度はフランスのパリで。
Facebookを拝見すると、絵心のないワタクシでも思わず引き込まれるど迫力な絵画の数々。
絵の具もこだわりがあるそうです。
なかなか入手できない100年位前に作られた染料系の絵の具を水で丁寧に溶かしながら色を出していくんだそうです。
まあワタクシがあまり無理して突っ込んだ内容を書いて赤っ恥をかくのも恥ずかしいので、この辺りで♡
ご注文いただいたのはかなり特殊な内容でした
今回ご注文いただいたのは落款でした。
しかもかなり特殊で、まずはお電話でお問い合わせ。
ご自身で入手されたメノウ石に、ご自身でデザインした文字を彫刻して欲しいとのこと。
用途としては、今後展開される日本画の最後の印に押されるんだそうです。
もちろん鈴印の得意分野です。
そしてアーティストは、ご注文の仕方も一味も二味も違います。
通常落款は文字ごとワタクシ共に依頼される場合がほとんどですが、それもご自身で完成されてきました。
方法として文字を決める際は、ワタクシも膨大な資料を見てインプットしながら、イメージを膨らましていきますが、大久保さんも作品集の中から彫刻文字と同じ文字を見つけられ、それをご自身で微調整して描かれてきました。
これ実際、ハンコやさんでもできない人多いのに、、、汗
実際に現物を拝見しますと、すごいんだコレが。
芸術の世界である程度極められた方ですと、他ジャンルでも簡単にマスターしちゃうんですね。
恐れ入りました。
残念ながらワタクシは、メノウなどの固い石は彫れません。
でもご安心ください。超絶な人知ってますから。
石系も印面の調整が命で、そこが綺麗にできていないと、枠が映らない印になっちゃう。
基本石材って印面部分も丸まっていることが多いんですけど、丁寧に平らにしてからサンドブラストで彫っていくことで、綺麗な捺印が可能になります。
実際に現物をご覧いただき、喜んでいただけた際は、ワタクシも非常に嬉しかったです。
文字も書いてないし、彫ってもいないけど♡
最後に
そんなこんなで色々な会話を楽しませていただきましたが、一番盛り上がったのは全然違う話で・・・
クロムハーツ♡
お支払いの際に取り出された財布が、超年季の入ったクロムハーツ。しかもかなり太めのウォレットチェーンも付けられていて。
実際にワタクシも過去に同じような仕様にしていましたから、懐かしさと共に現役で大切に使われているのを目の当たりにして、負け確定♡
それにしても感度の高い方とのお話は飽きないですね。
その人が何に対して価値を見出され、手にするのか?
ワタクシ自身としては、そこに選ばれたことが嬉しかったりもしました。
大久保さん、もし作品に落款を押された際は見せてくださいね。
今後のヒントにさせていただきます♡
ありがとうございました!