■三文判でも写りがいい密かにナイショの秘密
ココんとこドでかいお話ばかりして参りましたので、そろそろ現実的なお話を・・・
今日は三文判のお話
「鈴印さんの判は機械彫りの三文判でもよく写りますよね!?」
ってよく言われます。
えっ?
普段言ってる事と違くね?
と思われた方。
手彫りにこだわる鈴印ですが、三文判だけは別。
スピードと種類が命ですからね!
あっという間に彫れて、あっという間にお渡しできる機械彫りで対応しております。
えっ?でも機械彫りって写らないっていっつも言ってるじゃん?
って思われた方。
それとってもいい質問です! (池上彰風?)
もちろん機械彫りの特性も完全に理解しております我々ですからね~
写りが悪い理由も熟知しております訳でございます。
鈴印で提供する以上は三文判でも写らない物はお出しできません!
なので鈴印では、三文判でもちょいとした一手間をチョイ足ししてるんですよ!
それだけで写りが全然変わる☆
今日はその一部始終を大公開☆
まずは機械彫りがよく写らない理由・・・
これは度々ブログでも申し上げておりますが、判の写りが悪い最大の原因は印面が平らじゃない事!
ちょっと印面をならすとこんな感じ
ですから機械彫りでもちゃんと印面調整をするのです!
まずは
機械で彫ります。
そのまま彫りっぱなしですと・・・
ご覧のようにちゃんと写らないんです。
ですから
まずこんな「とくさ」と呼ばれるサンドペーパーみたいのを使って
これが平らにする途中
印面が歪んでるから、こんな風に均等になってないんです。
それをしっかり黒い部分が取れるまで平らにして
綺麗になりました☆
でもこのままですと文字が見えにくいので黒くしたいのですが・・・
ここがポイント☆
とりあえず手頃な油性マジックで塗っちゃうと
揮発性の成分を含んでるせいか、朱肉の油でマジックのインクが溶けて
印影が黒くなっちゃうんです!
だから実印とかと同じく
墨を打ちます!
打つべし打つべし☆
こうすると見た目は残念なことに彫りっぱなしと何ら変わらないんですが
捺した時に
差が出ます☆
プロの技ってどんな職業でも、お客様の見えない所で何かが必ずチョイ足しされてるモンです。
あっ、でも良い子は決してマネしないで下さいね☆
機械彫りって言っても、彫刻機って高価ですからね!
そこは誰もマネしないわ