ちょっと前に印鑑を落とさないコツというブログを書きました。
こちらは個人印、つまりほとんどの個人の方がお使いであろうストレートな形状の場合について書きました。
簡単にまとめるならケースの金具部分の切り込みのある方を上にして開け閉めする。
対して今回は法人印と銘打っていますが、その多くはくびれがあって鞘(キャップ)がついています。
そのため「2つのコツ」としてご紹介したいと思います。
2014年6月4日に公開したブログですが、2019年7月17日に大幅にリライトしました。
法人印を落とさないためのたった2つのコツ
法人印は個人用の実印より、押す頻度がはるかに高いです。
頻度が高いですから、当然落とす頻度も高い。
それがたとえ象牙であっても落としてしまうと、縁などが欠けてしまう可能性も高いですから十分ご注意下さい。
さてでは一体どうすれば落とさないのか?
ちなみに私はかなりおっちょこちょいですが、ほとんど落とすことはありません(自慢)
なぜなら2つの事を意識しているからです。
- 出し入れの時、ケースの切り込みを上にして開ける
- キャップをテーブルに置かない
出し入れの時、ケースの切り込みを上にする
冒頭でご紹介したリンクと重複していますけど、重要なので改めて。
印章のハードケースには上下の印があります。
この切り込み部分を上にして開け閉めします。
すると必ず中身が正しい向きに収まっていますので、ケースから弾き出される心配がありません。
ちなみに私はもう習慣になっていて、出し入れの際はまず最初に、持つ方向を確認しています。
それによって落とすリスクを大きく減らしています。
何度か繰り返しているうちに癖になりますから、お時間のあるときにぜひ試してみてください。
キャップをテーブルに置かない
こちらもちょっとした知識と癖で大きく変わっていきます。
これまで様々な場面で印章のお取り扱いを拝見してまいりましたが、意外に多いのが鞘と呼ばれるキャップを外して置いちゃう方。
ちなみに私も置いちゃう派で、親父に注意され覚えました。
そのそも鞘は印面を保護するのが目的で、落下の際に守る役割も含みます。
そのため置いちゃうと、意味がなくなっちゃうんですね。
ただ言葉にすると分かりにくいので、今回も動画を撮りました。
まずは置いちゃう場合。
押した後に次の作業がありますから、印章自体をついついその場に置きたくなります。
つまりなんとなく流れで作業しちゃう事で、落とすリスクが高まっちゃうんですね。
そのため今度はキャップを置かないようにしてみます。
不思議なもので、キャップをする事できちんとケースに戻す意識が働きます。
まあ仮にケースに戻さなくて落としちゃっても、キャップがしてあれば最悪印面は守られますからね。
最後に
最後にまとめるなら、捺印の際はぜひ1つ1つの作業を正確に丁寧に行ってください。
印章って緊張感を伴う場面が多いです。
だからこそ落ち着いて正しい所作を行う事で、自信とゆとりのある雰囲気が漂います。
それが結果あなたの価値を高めることにもなります。
このキャップは鞘(さや)と言います。
あの刀の鞘と同じです。
刀は使う時以外は必ず鞘にしまいます。
そしてその所作が非常に美しく、役者の方などはその場面を何度も練習し、最高に美しく見せるそうです。
印章も同じです。
美しい所作は、あなたの価値を高めます。