ここでは「実印」というものを正しく理解していただくために、多少引っかけ問題的にご説明します。
言われなくてもわかってるよなんて内容かもしれませんが、それぞれの印章の意味が正しく理解できることでしょう。
2014年10月3日に公開したブログですが、2022年9月15日に全面リライトしました。
「実印」は役所で印鑑登録をしないと「実印」になりません
例えどんなに高価な印章を購入されても
役所に印鑑登録をしなければ実印になりません。
言い方を変えるとあなたのその印章は、役所に印鑑登録してはじめて「実印」になります。
せっかく実印に使えるようにと大きめのフルネームで作っても、それはまだ実印ではありません。
作った時点では「フルネームの認印」になります。
ここが印章の少々ややこしいところなので、整理するために改めて実印・銀行印・認印の違いをご紹介しておきます。
実印・銀行印・認印の違い
結論から申し上げると、登録もしくは届出した時点で扱いが変わるのが印章です。
そしてどこにも登録していない印章は、認印です。
実印とは
実印は、市区町村(役所)に「印鑑登録」をした印章です。
つまり認印を印鑑登録して実印にしたが正しい順序です。
実際には印鑑登録をするために作りますか、案外気が付かずにスルーしている可能性もありますね。
さらに詳しくは以下をご覧ください。
銀行印とは
銀行印も実印と同じように、銀行に届出をした印章です。
つまり認印を銀行に届け出て銀行印にしたが正しい順序です。
同じく口座開設のために作るので、気がつかない可能性もありますね。
さらに詳しくは以下をご覧ください。
認印とは
印章は手にした時点では全て認印です。
それが上記のように、登録や届出をした時点で役割が変わり、名称が変わります。
最後に
結局のところ、どの印章にどの役割を与えるかを決めるのは、他ならぬあなたご自身です。
もちろん兼用することも法律上は可能だったりもするので、さらにややこしくさせます。
つまり、実印なのか銀行印なのか認印なのかの役割を決めるのも、全てをわかっているのもあなただけになります。
そのために作る時点で、役割と内容を分けておくと先々安心です。
例えば・・・
実印=フルネーム
銀行印=名前
認印=名字
など。
回数は少ないけれど、使用期間が長いのが印章の特徴です。
また一度登録すると、変えたい場合は変更手続きが必要になってしまいます。
こちらをご理解いただき、自分なりの使い分けが見つかれば幸いです。